薬屋のひとりごと|小説14巻ネタバレ感想。羅半兄の恋と卯純に注目

薬屋のひとりごと|小説14巻ネタバレ感想。羅半兄の恋と卯純に注目 薬屋のひとりごと
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「本当にありがとうございます。俊杰ジュンジェさま」
羅半兄の顔が一瞬で真っ赤になった。
(はっ?)

2023年9月29日発売の、薬屋のひとりごと小説14巻ネタバレ感想記事です。

(1) Xユーザーの日向夏🐗さん: 「ふむ。十四巻、やばいな。 大幅なやり直しが必要。」 / X (twitter.com)

小説化になろうで先んじて更新されていますが、作者様もこう言っている通り、文庫化に伴い大幅グレードアップします。

14巻は小説化になろう【華佗編】から

以下、伏線・感想をまとめたネタバレ感想です。

前巻次巻薬屋のひとりごと記事一覧

小説化になろう版との違いは?

14巻でなろう版と大きく違うのは3点。

  • なろう番は女華の「牌が盗まれた」という報告で終わったエピソードが、猫猫参加でガッツリ書き下ろし。
    (女華の今後、李白×白鈴、緑青館の現状)
  • 天祐の実家エピソード追加(伏線回収・壬氏×猫猫増加)
  • 最終話『悪意をばらまくもの』にて、派閥争いの元凶発覚(色々解決!?)

内容が小説版のほうが進んでる!?

と、思ったら作者様からこんなツイートが。

Xユーザーの日向夏🐗さん: 「薬屋14巻、なろうの先を行っているようにみえるかと思いますが、なろうのほうはかなり省いた内容で次に飛ぶ予定なので、女華、天祐関連をしっかり見たい人はヒーロー文庫版をおすすめします。 あんまり興味ない人はなろうでいいですよー。」 / X (twitter.com)

他にも物語の順序が変わっている、言い回しや心情描写が丁寧になっているなどの違いがありました。

名持ちの会合

「ほほほほほほほおおおおおお‼」

燕燕に植物図録でつられた猫猫↑は、名持ちの会合に出席します。

猫猫は『羅』の一族。姚と燕燕は随行。

言い出しっぺであるちゅうの別邸で行われる会合。
参加メンバーは羅漢・羅半兄・羅半・猫猫・姚・燕燕です。

  • 今では五年に一度の開催
  • 羅の一族は十五年ぶりの参加
  • お見合い会場としての一面もある
  • 時期後継者の顔見せ・縁故づくり、商売取引エトセトラ…
  • 密談室も完備★

羅家勢ぞろい♪

「その恰好、かわいいねえ。でも、髪型が寂しいから儂の簪を着けてみてはどうだい?」

「うわっ……」

羅半兄が声に出し、羅半が目を背けた。簪は銀製で剣の形を模しており、龍が巻きついていた。さらに鎖で紫水晶の髑髏がぶら下がってからんからんと音を立てる。

(潰して地金として売ろう)

「猫猫や。今度はどんな簪が欲しいかい?」
「純金。混ざり物無しで」
「そうか、純金だね」
「妹よ。わが家の借金を増やすようなこと言わないで」

家族団らんです(笑)。

そこに何故姚・燕燕が加わったのかというと…

姚と燕燕

姚にシンの男から趣味の悪い恋文が届くから。

無視したいところですが…

姚の叔父(魯侍郎るーじろう)が西都に残っている為、世間に疎い姚の母に突撃されると、最悪両家公認で結婚させられる恐れがある。

そうならないよう、辰の一族の長に直談判しにきました。

とはいえ羅半が優先。

羅漢・羅半・猫猫は商談に。羅半兄が姚と燕燕が絡まれないように残ります。

三人のおめかしが可愛いから見て!

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卯と辰の因縁

四十年前、先代当主が大ゲンカしてから不仲な卯と辰の二家。

卯は里樹の家だね!

里樹

仲たがいの原因は、辰が卯に家宝を盗まれた!と言っている事。
羅半は羅漢&猫猫とこれを解決し、二家に恩を売るために参加しました。

  • 家宝を見つければ、辰の一族に恩を売れる
  • 仲直りすれば、落ちている卯の一族が力を取り戻す助けになるので恩を売れる

まず相手にするのはシンの大奥さまです。

言葉巧みに「そちらの孫から頼まれました」という体で情報を聞き出します。

家宝:六代前の皇帝陛下により賜った。金の龍の置物。

四十年前に蔵が火事になり、訪問していた卯の長が火消しの手伝いをしてくれた。家宝はその際に紛失。

辰の先代当主は卯の一族が盗んだと宮中で叫び抜剣した。

しかし死に際には「もう探さなくていい」と言っていた。

死に際に意見を翻したものの、それまでは『どこかある』と言い続けていた辰の先代。
結果、辰の一族の一部が納得せずに確執につながりました。

薬屋のひとりごと
初回3冊1980円が198円に。

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真相(謎解きパート)

金の龍
  • 辰は、皇族と同じ血を引く一族。(皇位継承権はなし)
    故に龍の指は四本。➡女帝には謀反にうつるかも。
  • 銅鏡が燃えていないため、融点がほぼ同じ金製の家宝は燃えていない。

故に真相は…

卯の一族は女帝の命で辰の一族の謀反の証拠をおさえにきた。

卯の元長奥方が事前にそれを密告してくれた。

密告を受けた大奥さまは、家宝含め危険なものがある蔵の書庫を燃やした。

ところが龍の置物は金なので燃えなかった。さらに火事で紫水晶が黄色(高貴な色)に変色。
最初に見つけた卯の元長は「これはマズイ」と置物を持って帰り、隠していた。

女帝の死後、寝たきりになった辰の先代は真実を知った。

「もう家宝は探さなくていい」

対立というより一人相撲。辰の長は親友と再び語り合いたいために喧嘩を仕掛け続け、卯の長は親友を守るために黙秘を続けた。

なんとも歪で不器用な友情もあったものだ。

里樹のおじいちゃん、人情にあふれてるね!

ここまでのくだりを、奥の小部屋で聞いていた卯の一族。
羅半の仕掛けです。

「そういえば四十年前と言えば、預かり物があったので返しに来ました」

屋敷を一つ二つ建てられる、見事な龍の置物を持ってきた卯の元長。

両手には、熱い物を掴んだような火傷の痕がありました。

火事の中、素手で掴んで守ったのか…

あまりにも羅半の思い通りな展開。
しかしそうは問屋が卸しません。

龍の指の本数と玉の色はマズイ…ので。

「指と球がなければいいんだろう?」
ぼきりと嫌な音がした。

家宝を破壊した羅漢。

感動の雰囲気は霧散し、

「なーーーにやってんだ、この莫迦!」
猫猫が人目を憚らず変人軍師に蹴りを入れた。

羅半はしおれました。

wwwwwww

羅半兄の活躍と恋!?

遂に羅半兄のカラー挿絵が……!!

【試し読み】羅半兄の挿絵を見る/コミックシーモア

(1) Xユーザーの日向夏🐗さん: 「羅半兄、人気だな……。 こいつ、アニメに出られないくらい登場遅いのにな。」 / X (twitter.com)

辰の『姚への恋文男』が羅半兄と言い争っていました。

「こいつ、名持ちの家とか言いながら、自分は名前を貰ってないらしぞ」

羅半兄の言葉が響いてしまったようで…

「やはり変わり者の集まりの羅の一族らしい」

行き過ぎた失言をします。
あまりに一方通行な事ばかり言う恋文男。さすがに身内から叱られ場が収まりかけますが……

そこに待ったをかけたのは羅半兄でした。

「俺だってあんたに侮辱された。ここでおとなしく引き下がられると、俺の立場はどうなるんだ?」

まさかの決闘で白黒つけることに。

  • 羅半兄が勝てば恋文男は姚を諦める。
  • 恋文男が勝てば羅は口をださない。

負けて自分たちが口出しできなくなっても、馬閃が引き継いでくれるだろうと……兄はそこまで考えています。

西都での馬良とのかかわりで、馬の一族に信頼を置いていました。

西都で頑張る羅半兄を、一番(文で)気遣ってくれたのが馬良だったもんね…

始まる観客の中での決闘。
最初は防戦一方な羅半兄でしたが

「あんたの打ち込みなら、百は無理でも三十くらいなら耐えられる」

武官相手に飛蝗・盗賊・開墾で鍛えられた圧倒的な体力差を見せつけ勝利します。

涙目の姚、申し訳なさそうな燕燕。

(これって一応『私のために戦わないで』だもんな)

羅半が好き(?)と思われる姚。
もしかして心変わりあるか…?と見守る猫猫でしたが…

燕燕「姚お嬢さまのために、ここまでしてくださるとは思いませんでした。本当にありがとうございます。俊杰ジュンジェさま」(略)
羅半兄の顔がみるみるうちに真っ赤になる。
(はっ?)

そうくる!?いやでも名前くらい姚も

姚は、羅半兄の名前を初めて聞いたという顔をした。

駄目でした★

……ということで。

(よりによって、燕燕かよ)

羅半兄は燕燕に恋をしました。

料理が得意な燕燕はどんな野菜を作ったら喜ぶか…と想像を巡らせます。

新鮮だな農家のアピール方法…

羅半兄まとめ記事はこちら↓

【薬屋のひとりごと】羅半兄の名前は?初登場から恋の相手までまとめ

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【馬閃】お孫さんをください

馬閃×里樹

「里樹さまにぞっこんな馬閃さまの仲介をしたいんですよね」

猫猫は麻美マーメイ・馬琴・馬閃とともに里樹の祖父のもとへ向かいます。

馬の一族相関図

里樹の不幸話をする猫猫。

当然西都で獅子に襲われた話(5巻)と、それを助けた馬閃の話もします。

「里樹さまのご不幸が、実の父親によるものであるのは残念でなりません。獅子に襲われた件も、獣を誘発する香を異母姉につけられたことが原因と聞いております」
(何言うとる!)

馬鹿正直に報告する馬閃。

里樹祖父は、報告しなかった異母兄・卯純に怒りが収まりません。

「里樹さまも出家という形でなければ、引く手あまたでしたでしょうに」
「老い先短い見の上でありながら、ひ孫を見たいと思うのは我儘だろうかな」

いい感じの方向に持って行けた猫猫。

もう不幸な結婚はさせん!と意気込むお祖父じいちゃんに、

「では、我がの一族が里樹さまに縁談を持ち込んでも問題はないでしょうか?」

麻美が切り込みます。

ところが……

「今はどこの家門にも嫁に出せぬ」

なぜか?

「どうやら私は軍の新派閥に嫌われているらしい」

卯の一族は今随分厳しい状況にあるそうです。

危ない状況で里樹を目立たせたくないのかな?

【書き下ろし】変わっていく緑青館

女華

緑青館に女華の翡翠の牌を狙った盗人が入り、猫猫が呼ばれます。

「李白は心配性ねえ」
「いやあ。白鈴に何かあったらと思うと、いてもたってもいられなくて」

いちゃつく李白と白鈴パイリン

何気に一緒に居るのを見るの初めてでは!?

牌は女華が隠していて無事ですが、
盗人に逃げられたため手掛かりをさがします。

  • 犯行当時、女華不在
  • 隣の白鈴の部屋にいた李白には間違って悪客用の睡眠薬

出来すぎた状況。
盗人には内通者が居ました。

それは現在緑青館売り上げ三位の梓琳ズーリンの姉でした。

猫猫が連れてきた姉妹だよね

芸ではなく体だけで二人分稼いでいた梓琳姉は、待遇が良くなることを狙い、女華を蹴落とそうとしました。

ここからは修羅場です。

梓琳姉を平手打ちする女華。
折檻部屋に連れていかれる姉を見て、やり手婆に縋りつく梓琳……

この後盗人は捕まりますが、委託犯行で元凶は見つかりませんでした。

そして女華は危機感から翡翠の牌を手放し、緑青館を継ぐ気配を見せます。

華々しい三姫が引退していく姿。猫猫は寂しく感じています。

諸行無常……

水蓮は壬氏の祖母!?

猫猫は女華から託された半分の『翡翠の牌』について、壬氏に相談しにいきます。

「雀さんが旦那様を誘惑した、すけすけの寝間着を貸してあげましょうか?」
(いや違うって)

アポをとろうとしたら雀が誤解しました(笑)

壬氏は牌の側面の文様が皇族によく使われる花押サインに見える…とのこと。

花印職人が保管している図面から割り出すと、華佗の牌でした。

ワァ

知れば処分を下す立場の壬氏に、女華の詳細を話したくない猫猫。
それに苛立つ壬氏。

にらみあう二人に雀さんのファインプレーが光ります。

「月の君、猫猫さんになんでも話してもらいたいのはわかりますけどー、信頼されていないとか思っているようですけどー」
「信頼とは、そういうものだろう?」
「それって、信頼ではなくて征服じゃないでしょうかぁ?」
雀の言葉に、壬氏はびくっと体を震わせた。
「猫猫さんは猫猫さんで、月の君の負担を減らしたい気持ちもわかりますけどー、つん、が過ぎますからねえ」
「つん……」

雀は出しゃばりすぎたかと水蓮の顔色を窺いますが、特に何もいいません。

実は今巻で、水蓮は阿多アードゥオの母だと発覚します。

皇族の相関図

つまり壬氏の祖母!おばあちゃんなのです!!

壬氏知らないけどね…

関連記事

【薬屋のひとりごと】壬氏の正体は?イラスト家系図で解説!

女華へは口止め、牌は壬氏預かりです。

【新キャラ】妤と克用

医官付き官女の採用が今年も行われ、猫猫に二人の後輩ができます。

15・6歳の長紗チャンシャ

妤と長紗

今回スポットがあたるのはです

妤は人探しをしていました。『ここ数年で薬屋を始めた訳ありの男』……それは猫猫の薬屋を左膳とともに任せている克用でした。

まだ殴るだけならいい、妤は馬乗りになって克用をぼこぼこにしている。(略)
「ああ。もしかして、妤?大きくなったねえ」
克用は鼻血を垂らしながら笑っていた。

衝撃の再会を果たす二人。

克用のカラー挿絵を見る(試し読み)コミックシーモア
妤は「村は滅びた」と言って、腕の疱瘡の痕(あばた)を見せます。

妤と克用の過去話

とある開拓村にて。

克用は医者をしながら、村の子供に読み書きや薬の作り方を教えていました。

しかし呪い師にやっかまれて追い出され…

その後、村は疱瘡で滅びました。

待って、疱瘡って何?

【疱瘡とは?】
別名天然痘。
伝染力が非常に強く死に至る疫病として人々から恐れられていた。治癒した場合も醜いあばたが残る。
1980年5月、WHOにより世界根絶宣言がされた。(故になじみがないかも)

克用はすでに疱瘡にかかっており、二度目はかからない。
そして医療知識があるため、残っていれば助かる命があったはず…

それが妤が克用を殴った理由でした。ですが聞く限り克用に非はありません。

なんで殴ったのかわかんねえ、と左膳の目は言っていた。

うーん、ただの八つ当たりかなぁ?

関連記事

何者!?疱瘡の美青年・克用まとめ【モデルがいる!?】

【伏線】疱瘡は予防はできるのか?

予防接種

なぜ妤の家族は無事だったのか?

それは流行前に、克用に予防処置をしてもらったからです。

失敗すると最悪死ぬ、かさぶたからの処置。
それでも疱瘡にかかったことがあった妤の父親は、家族に受けさせました。

「結果、私たち家族は生き残りました。村人はほぼ死に、生き残った子どもを引き取って都に来たのが三年近く前のことです」

3年前に都で職探し➡2年間後宮女官➡現在その賃金で都に家族で住む…かな?

では克用の技術はどこからきたのか?

  • 克用の(既に死んだ)師匠が流行病の研究をしていた。
  • 克用の(既に死んだ)双子の弟は、疱瘡の種を植えられても全然大丈夫だった。
  • 弟が植えられたのは毒性が弱まった種だが詳細不明。

そして克用はさらに驚くべき情報を述べます。

「それがねー。師匠はあるって聞いたんだってさー。百年近く前に華佗とか呼ばれていた医者がいて、その秘術を子孫が隠し持っているとかー」

表向き焼き尽くされたことになっている、華佗の書が遺っている。

そしてそれは天祐の実家にありました。

【書き下ろし】華佗の書発見!?

天祐

何故か天祐の実家で解体研修の猫猫。

ですが実は壬氏(のために動いた水蓮)からの呼び出しで、猫猫は天祐・李医官と別行動します。

まつりごとのおつきあいの一環ですが、皇太后派の若者が暴れる予兆を聞きつけ参加を決めた壬氏。

二人の華佗の子孫女華の翡翠の牌が狙われ、天祐の故郷が狩猟地として選ばれたのは偶然か?

案の定事件が発生。天祐の実家に火の手が上がっています。
行ってみると天祐の父親に刃物を向ける名持ちの若者たち。

アッ恋文男!

ここで翡翠の牌の半分が登場します。

皇子を手にかけた罪人の子孫。
微妙に間違った情報から、若者たちは天祐父を壬氏につきだそうとしていました。

当然断罪する壬氏。

「先祖代々にさかのぼってまで罪を問おうというのなら、私にも非があろう」
壬氏は芝居がかった動きで、自分の胸を押さえる。

皇弟が喜ぶと思っていた私刑が検討違いだとつきつけ、天祐父に謝ります。

演技っぽいけど壬氏らしいやり方

騒ぎは一応おさまりましたが、猫猫は怒っていました。
伝説の毒鳥を楽しみにしていたのに、それが罪人の子孫の比喩だったことに……

ぶれねえ

そこに天祐の一言。

「毒鳥は知らないけど、うちに『華佗』とかいうのが残した本があるらしいんだけどさ」

猫猫は桶の水をかぶって燃える家に突入しようとし……

壬氏に止められました(笑)

血筋ですね。

翡翠の牌と華佗の書

天祐父から

  • 天祐父の曾祖母が華佗の子を身ごもったこと
  • 華佗の書を見つけて処分してほしい

ということを聞きます。

どこにあるかわからないとのことですが、
揃った翡翠の牌の傷・樹齢数百年以上の木の位置から猫猫が速攻で見つけだしました。

移動スピードを重視して壬氏に俵担ぎで運ばれる猫猫。

「あまり触れてはいかんだろう」
「いや、触っただけじゃ子はできませんって」
「わかっている!こっちが気にしているのに、直球で言うな!」

会話は聞こえないとはいえ、他の人どんな気持ちで見てるんだろ……

華佗の書は見つかりました。復元が必要ですが、猫猫大喜びです。

浮かれていたので、うっかり水蓮に壬氏と馬車で二人きりにされます。

猫猫に触れたいけれど我慢できなくなるからやめている壬氏。

代わりに猫猫が悪戯を仕掛けます。

結露で濡れた指を、壬氏の手首から爪まで滑らせる猫猫。

「……おまえなあ」
「なんでしょう?」

希少ないちゃつきパート★

しかし猫猫から壬氏への思い入れも強くなっているように感じます。

【書き下ろし】道化・卯純

恋文男がまた決闘で負けて、卯純と医局に来ました。
何故決闘に?ということですが

  1. 恋文男が卯純(里樹の異母兄)に対し、『不貞のため後宮から追い出されたあばずれ』と里樹を莫迦にした。
  2. 卯純はそれを笑って流した。
  3. 偶然見ていた馬閃が両方に激怒。決闘に。
  4. 当然負けた恋文男に卯純が付き添って医局へ。←いい人…

里樹を悪く言われて、馬閃が黙っているわけがありません!

【結婚できるか?】馬閃と里樹の恋路まとめ【薬屋のひとりごと】

猫猫は職務の一環で馬閃にも聞き取りにいきます。

「里樹さまのことを侮辱されて、打ち合いが始まったと聞いておりますが」
馬閃はあからさまに動揺して視線を逸らす。
「あらー」

李白も交えつつ、恋のお悩み相談会です(笑)
李白は卯純を庇います。

  • 卯純は李白の部下。文官だったのに家のゴタゴタで飛ばされた
  • 物事をあやふやにするが無害

猫猫と馬閃から「たちが悪い」「そういう奴ほど危険視すべき」という意見が飛び交いますが…

その見解は正解でした。

色々な問題の黒幕は卯純でした。雀さんが接触します。

雀の正体についてはこちら↓

薬屋のひとりごと・雀(チュエ)の正体は?母親との因縁・馬良との仲も

  • 血気盛んな若者たちに天祐父と翡翠の牌の存在をリーク
  • 王芳に卯の龍の置物の話をする
  • 卯が弱体化していることを知らせ、落しやすい存在と知らせる

確定的なことは言わずに火種をばらまく卯純。
何故このようなことをしたのかというと……

卯純が憎んでいるのは、権力者でも政治でもない。ただ、自分を強者と驕っているものが嫌いなのだ。

特に嫌いなのが里樹を虐めていた父と姉でした。

家族を嫌う卯純に親近感を覚える雀。

「あなた、私の後継者になりませんかぁ?」

ここでまさかの間諜スパイスカウトです!

天然と言うべき弱さはかけがえのない強み

と、卯純を気に入ってしまった雀。

卯純の罪は見逃され、今後も(偉い人の意図が含まれた)噂をばらまくことになります。

里樹さまに今まで奪われてきた幸せを与えたいと言っても問題ありませんか?」

里樹のことは好きな卯純。

兎も角ろくでもない師弟関係が誕生しました。

……と、いうことは?

もう障害解決の予感だよ馬閃!!!

薬屋で一番先に結婚するのは馬閃と里樹かもしれませんね。

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感想&伏線まとめ

蝗害の後は疱瘡パンデミックの予感で、ひそかにガクブルしました。

住みたくはないよね~

羅半兄の恋を全力で応援したいと思います。
心変わりしなかった姚さんもやはり素敵ですね。

分かりにくいですが、猫猫も壬氏に入れ込んできていると感じます。

羅漢への対応も少し緩和されていますし、少しずつデレを見せてくれているのでは?

と嬉しくなっています。

最後に伏線をまとめておきます。

  • 妤の過去話、隠し事の気配がする
  • 異国人の捕虜が捕らえられている

この詳細が今後言及されるのかに注目です。

前巻次巻薬屋のひとりごと記事一覧

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この記事を書いた人
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コメント

  1. 匿名 より:

    とっても分かりやすくて6年生の私でも理解できました。
    ありがとうございます!!

  2. マオカ より:

    わかりやすくて嬉しいです!
    里樹馬閃だけでなく羅半兄燕々とか桃⇨羅半も
    発展してほしいですね!
    一番はじんしさまと猫猫ですが。二人とも仕事人間で猫猫が受け入れると共にじんしさまがかつての勝手さ(大胆さ)を失いつつあるので。

    • ザクロ ザクロ より:

      姚➡羅半は一番微妙な所ですよね…!
      日向夏先生が羅半は一番結婚遅いみたいなツイートされていたので、どうなのか…(笑)

      確かに最近猫猫のほうが積極的かも…壬氏様頑張ってもらいたいですね!

  3. キビナゴ より:

    解説ありがとうございます。

    終話で雀さんが卯純をスカウトした所、さらっと虎狼を始末するんじゃないか?という記述があったので、読んでてゾクッとしました。
    ひっそりと虎狼は退場するんじゃないかと思いました。

    • ザクロ ザクロ より:

      そうなんですよね!
      一回読んだ時見逃すくらいさらっとしていて怖かったですね。
      でも今回も図太く登場していたのでどうなるのやら…(笑)

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