何者！？疱瘡の美青年・克用まとめ【モデルがいる！？】

『薬屋のひとりごと』に登場するキャラクター、克用。

３３、克用 疱瘡のあとを残した美青年。双子だったが、兄弟はすでに死去。薬に詳しいのは異国の医者のもとで育ったから。 やたら明るく楽しい性格に見えるが、それは彼が双子だったから。相手の反応に対して鏡のように対応する。

この記事では

ということをまとめていきます！

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【6巻】行き倒れで登場

克用の初登場は6巻。
西都（壬氏の奥方選び会合）からの帰り道、船着き場にて倒れていました。

美しい顔立ち、くっきりした鼻梁に柳のような眉

• 何年も前の疱瘡跡（あばた）があり、片目を失明している
• 20代半ば

医官付き官女の試験会場にて、女装した克用と再会します。

やたらくねくねする身体の動きが気持ち悪い。

勿論募集は官女なので…官女だから女装したわけですが…

ともかく克用は転職先を探しています。

あばたで接客無理ですが、調合の腕は確か。

猫猫は「花街の薬屋まで、月に何度かの出張」を頼みます。

（一人では不安な左膳の補助）

手伝ううちに克用の医学知識はどこから？という話に。

• 育ての親が砂欧より西方の人（金髪）
• 疱瘡でもう亡くなった

ということが明らかになります。

モデルは『白蛇伝』からか！？

誰かの身内や部下などではなく、何もない所からポッとでてきたキャラクター・克用。

しかし彼にはモデルらしき存在が存在します。

それが『白蛇伝はくじゃでん』にでてくる『李克用』です。

白蛇伝は古くから中国に伝わる民間伝説の一つ。
次代と共に、ストーリーがアレンジされてきました。

良く知られたあらすじをザックリご紹介します。

そうです。主人公『白娘子』は、『白娘々』のモデルです！

そして克用の登場は、白娘々問題真っ最中の時でした。

白蛇伝と白娘々の共通点は？

白蛇伝と白娘々のストーリーの共通点をもう少し掘り下げます。

①名前

【白蛇伝】
白娘子はくじょうし（中国語読み：パイニャンツ）または白素貞はくそてい

【薬屋】
白娘々パイニャンニャン。里樹に名乗った偽名が『素貞そてい』

②塔に閉じ込められる

【白蛇伝】
正体が白蛇だとばれて、雷峰塔に封じられる。

【薬屋】
隠れていたが見つかり、里樹と同じ六角形の塔に幽閉される。（6巻）

③白蛇の化身

【白蛇伝】
1000年の修行で人間に変身できる白蛇

【薬屋】
白娘々は奇術を扱う神秘的なアルビノの娘。
ゆえに『白蛇様の使い』『仙女』と呼ばれる。

④湖の存在

【白蛇伝】
恋に落ちる相手『許仙』との出会いは、西湖という湖。

【薬屋】
黄湖という『蟒蛇様の化身がいる』と言われる湖が登場する。
このエピソードから白娘々が捕らえられる。

克用の役どころは？

では白蛇伝における『李克用』は何者なのでしょうか？

李克用は薬屋を経営する男として登場。

誕生日会に白娘子を呼び、白娘子の手洗いを覗いて白蛇を目撃します。

のぞきを自白するわけにもいかず…黙秘して距離をおいたところでフェードアウトします。

『正体を知っても口を噤んだ』という要素はあれど、言ってみればちょいやく。名前だけ借りただけかもしれません。

しかし気になるのが作者の白娘々キャラ紹介です。

(2) Xユーザーの日向夏🐗さん: 「５２、白娘々 西の巫女の選択が違えば、新たな巫女になっていた少女。陽に当たることも許されず、ただ崇めたてられるための道具として生まれた。人を動かすためにあらゆる小細工を覚える。時に危険性がある毒を飲み、胃に麻薬を隠す程度に。その知識は誰から聞いたのかはまだわからない。」 / X (twitter.com)

毒を飲み、胃に麻薬を隠す。

その知識が克用からということはないでしょうか？

白娘々の出身地・砂欧の先からやってきたかもしれない克用。

旅の途中に接点があった可能性は十分にあります。

まとめ

ここまでが前提で、14巻の登場に続きます。

薬屋のひとりごと14巻【ネタバレあり感想】

今だ謎に包まれた男・克用。

薬屋では「明るい・人当たりが良い」が「実は壮絶な過去・意志を持つ」という例が、子翠・雀さん・陸孫あたりで実証されています。

※筆者の考えすぎという事も十分にありますので、一考察としてお考えください。

疱瘡パンデミックは起きなければいいなあと思いつつ、今後の動向を見守っていきたいと思います。

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