『薬屋のひとりごと』の最高権力者である皇帝。

「現帝」「帝」「主上」など他にも様々な呼ばれ方をします。
ここではそんな帝について
- 基本的なプロフィール
- 本命・阿多妃との複雑な関係
- 息子・壬氏に何を思うのか?
- それぞれの妃には何を思っているのか?
- 手術時のあれこれ
についてまとめていきます!
原作小説最新刊までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
帝のプロフィール

まずはザックリと帝のプロフィールです。
通称 | 皇帝、現帝、帝、主上 |
本名 | 僥陽(ぎょうよう) |
年齢 | 登場時34歳 |
子ども | 壬氏(母親・阿多) 鈴麗・東宮(母親・玉葉) 男児(母親・梨花) 他死去3人(表向き4人) |
他の家族 | 母親:安氏 父親:先帝 祖母:女帝 |
幼馴染 | 阿多、高順、里樹母 |
特徴 | 髭、好色 |

本名がでてくるのはめっちゃ後です
帝が一番愛する妃は阿多

僥陽(帝)が一番に愛したのは、一つ上の幼馴染であり乳兄弟の阿多でした。

乳兄弟というのは同じ女性(水蓮)の乳で育った子供という意味だよ!
一緒に表を駆け回る兄弟のような関係だった二人。
しかし僥陽が13歳の時、阿多を夜伽の指南役として指名したためその関係は一変します。
一途に阿多を愛した僥陽。
しかし阿多は一人の男児を生んだものの難産で子宮を失くし、
そしてその男児も(表向き)亡くなったためお役御免となってしまいます。
それでも阿多を後宮に留め置いた僥陽。
年齢と政治的理由で上級妃を降ろさなくてはいけなくなった後も南の離宮に留め置きました。

通常は後宮から出られないから特別待遇だよ!
帝は離宮に元を訪れ、阿多に『表に出せないような人物を匿う』という役目を与えています。
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妃になりたくなかった阿多
一見僥陽にとても大切に思われ、扱われている阿多。
しかし阿多には『旅に出たい』『商人になりたい』という夢があったため、それを潰した僥陽を恨んでいました。

皇族のお手付きになったら後宮外に出られないからね
また、恨んだ理由はもう一つ。
皇族は世継ぎを残すことも仕事の一つですので、『後宮』という女の園が与えられます。

妃・女官あわせて2000人!
しかし僥陽が愛したのは10年以上阿多のみでした。
ロマンチックなようですが、このことは現実的に見るとかなり問題。
帝の目が向けられたたった一人の女性は、妬みの的になります。
刺されたり毒を盛られたり、火をつけられたりしてきたという阿多。
当時はそのことを僥陽に話さなかった阿多ですが、15巻で阿多の恨みに気付いた僥陽に、やっと過去の出来事を告げました。
阿多を手放すことが怖かった帝

僥陽は阿多が商人になり、自分の元から離れていくことを怖れました。
幼い頃から『次代の帝』としてがんじがらめの日々を送っていた僥陽。
唯一乳兄弟たちと遊ぶ時間は自由だったそうで、なおさら阿多はかけがえのない存在だったでしょう。
僥陽は阿多を夜伽の指南役として指名し、
阿多の『せっかくなら国母にしてもらおう』という言葉の真意を分かっていながら、そのままの意味で遂行しようとしました。(後述)
結果阿多に恨まれることとなるわけですが、指南役に指名した25年後にあたる15巻。
阿多から息子・壬氏の自由と引き換えに『死ぬまで一緒にいてやる(意訳)』という言葉を貰うことができました。

良かったね…!
帝が利用した『国母の約束』

二人の関係の鍵となるのが『国母の約束』です。

この約束は5巻で明かされた後、後出しで情報が補足されるから奥深いんだよね…
これは阿多の『せっかく(手を付けられる)なら国母にしてもらおう』と言ったことから始まる約束です。
しかし、実際に阿多は国母(自らの子が帝位につき、自分が国の女の頂点に立つこと)に興味があったわけではありません。
この言葉の真意は「無茶を言って自分を諦めて貰いたい、僥陽とは友人のままでいたい」ということでした。
ところが阿多の本意ではないと察しながら、約束を実行しようとした僥陽。
これは冗談でも口にした以上、義理堅い阿多は自分から約束を破らないと考えたためです。
もし阿多が子を産み、その子が時期帝になる可能性があるなら阿多は自分から離れない……
僥陽にとってこの約束は魅力的なものでした。

阿多の義理堅さに甘えた形だね
そして僥陽にとってこの約束は、阿多が安氏と赤子を入れ替えたことを見破るキッカケにもなりました。
生んだ子が死に、子宮を失くした阿多。
その時点で国母の約束は叶えることが出来ないため、僥陽は阿多側から約束反故の申し入れがあると考えていました。
ところが何も言ってこない阿多。
僥陽は「子が死んだ」「子宮を失くした」のどちらかが嘘だと気づき、赤子入れ替えの真実にたどり着きました。
また、この約束は先述しましたが15巻で阿多から反故に。
約束が無くとも一緒にいるという言質を得ています。
帝は壬氏をどう思っているのか?

帝は壬氏を次期皇帝にしたいと考えていました。
これは
- 阿多との『国母の約束』があったこと
- 壬氏が優秀で、成人している唯一の息子であること
が理由だと考えられます。
帝は4巻で玉葉の子を東宮(次期皇帝の位)に据えていますが、最新刊でもまだ幼児の年齢です。
もし自分に何かあった時、一番安心して自分の地位を明け渡せる存在は壬氏でしょう。
ところが帝位を望まない困った息子な壬氏。
反抗の証のような焼き印を押し、その後西都へ出張した際には3か月の予定だったのに1年も戻らず……

白髪を増やされました
僥陽は壬氏が帰宅の挨拶に来た際「一緒に後宮にいかないか?」と冗談を言っていましたが、
内心は「この反抗期息子どうしてやろう…既成事実でも作らせて逃げられないようにしてしまおうか」と考えていたのかもしれません(笑)
ですが忘れてはならないのは、壬氏の突飛な行動は僥陽の自業自得でもあるということ。
僥陽が早々に「お前は自分の息子だ」と明かしていれば、責任感が強い壬氏は
という行動をとらなかった可能性が高いのです。
盲腸炎で手術

原作小説15巻にて、帝は盲腸炎の手術を行いました。
これは元々東宮時代に発症していたストレス性のもの。
以前のストレスの原因は
- 痴呆が入っているのに政治をしようとする女帝
- 味方たけど羅門を理不尽に追放したことをいびってくる羅漢
が原因なようでした。

羅漢は尊敬する羅門が理不尽にひざの骨抜かれたし、自分も巻き添え食って鳳仙放置する羽目になったしで怒ってるよ
そして今回の再発原因はおそらく主に壬氏です。
書籍版で虫垂が爆発した帝
盲腸炎は医学用語的には『虫垂炎』と言われ、『虫垂』という部分に炎症がある状態を指します。
この炎症を起こした虫垂が爆発することで合併症を起こす危険性があり、猫猫たち医療班は出来るだけ手術日を急いでいました。
小説家になろう版ではつつがなく終わった手術。
しかし書籍版でのみ、この虫垂、爆発します。

書籍版のみで壬氏が焼き印押したことが原因では??
しかも爆発したのは手術前ということで、手術時間を早めるも麻酔がしっかり効いておらず……
帝の手が動いたことで執刀医である劉医官が負傷するというトラブルもありました。
阿鼻叫喚な医療現場で意識があった帝

結局執刀医は羅門、最後の縫い合わせが天祐となった帝の手術。
しかし手術中、医官たちは大変な様相を呈していました。
帝の手術を失敗すれば、仲間や家族と共に処刑されるかも…というプレッシャー。
だれもかれも怯えます。

腹を切り開かれたまま放置される帝……
緊張感の中、自分勝手な理由からやりたがらない天祐に猫猫がキレる一幕も。
そんな修羅場を、麻酔をされても意識があった帝は聞かされていました。

はよやれや!!と思うよね。よく我慢したね……
お疲れ様でした。
猫猫の暴言に何を思った?
もう少し手術中の修羅場について深堀りすると、
猫猫は手術中「帝なら黄金の血が流れているのでは?」と期待していた天祐に暴言を吐いていました。
(もちろん帝に意識があるとは思っていなかった)
「玉体とは名ばかりの普通の人」「死んだらただの肉塊」
帝はこの発言に思うところがあったようで……
手術後猫猫に、瑞(壬氏)にも同じことを言っているのか?と尋ねました。

猫猫もこれには焦るwwww
しかしここからは個人的な見解ですが、
おそらく帝は「普通の人間扱い」が嬉しかったのではないでしょうか?
「帝だけは天で他は人」と言われるような身分格差が激しい世界で、「天上人」として生きてきた帝。
だからこそ「そんなの名ばかりだろ、何を信じてるんだ」という猫猫の態度を好ましく思い、
息子である壬氏もそんなところに惹かれたのでは?と納得したのかもしれません。

確かに猫猫は「壬氏様はただの人」とか本人に言っているね!
阿多以外の妃との関係は?
帝の最も大切な女性は阿多ですが、他の上級妃(四夫人)との関係はどうでしょうか?

権力を手に入れる道具として後宮に入れられる妃たちだけど、帝への愛情や恋情が生まれる場合もあるよね
帝のことをどう思っているのか?また、帝はそれぞれの妃をどう思っているのか?
一人ずつ見ていきたいと思います。
玉葉后との関係はビジネス色が強い!?

4巻で男児を生み皇后になった、四夫人の中でも出世株の玉葉妃。
二人の関係のポイントは、玉葉妃が『戌西州』出身だということです。


戌西州の中心である西都は外国と面した交易都市。
都から往路のみでひと月かかります
都から離れている為、下手すればおざなりにされる出身地。
その主である玉袁が玉葉の父にあたるため、娘である玉葉妃も『西都を発展させる』という心意気を持っています。
故に後宮で帝や女性たちから情報収集し、出世したことも父娘の望み通り。
一方、帝側としても蝗害(天災)が起き治安が悪化した時に要になるのは、諸外国と接した西でした。
戌西州出身の玉葉を皇后に据えることは、「都と離れていようと重要な都市である」ということを諸外国に示すことでの牽制になります。

お互いのメリットが合致した形ですね
そのような事情を前提として、玉葉妃の気質を気に入っている帝。
夜伽の相性も良かったり、病気の際は心配するなど帝と妃としてはベストな距離感を保っているように見えます。

とはいえ玉葉后としては、壬氏➡猫猫のような一途な愛情にも憧れがあるようだけど……どうしようもないよね
梨花妃は帝に心酔…?

梨花妃は帝に心酔しており、一番純粋に「帝が好き」なのは梨花妃かもしれません。
しかし帝からすると、子作りはちょっと複雑な一面も。
梨花妃は帝の親戚にあたり、帝と近い血筋です。
血が近いもの同士で婚姻し、できた子が早死にした先帝の兄弟の例を知っている帝。
故に四夫人の中でも一番位が低い『賢妃』に梨花妃を置いています。
楼蘭妃との関係は義務的
こちらは少し特殊な例です。
楼蘭妃が謀反を実行するための工作としてコロコロ印象を変えていたため、帝は戸惑っていた様子でした。
それでも上級妃入りを断れない程の高官の娘。
義務として週一で夜伽をしていましたが楼蘭側にも子を成す気は無く、ただ悪だくみをされて討伐するという終わりでした。
里樹妃は帝と阿多がお似合いだと思っている

物語開始時14歳の里樹妃は、先帝の後宮にいた時から帝には阿多がお似合いだと考えていました。
里樹妃の母親が亡くなり、その友人である阿多を慕っていた里樹。
阿多の元にやってくる帝を見て「夫婦とはこういうものか」と思ったようです。
ですのでもちろん、帝との夜伽を望むわけもありませんでした。
帝側としても里樹妃は娘のような存在であり、先帝の幼女趣味を嫌悪してたため手を出したくない存在でした。
お互いの望みは合致していますが、お手付きがないことは里樹が軽んじられる原因となり、結局は後宮を出ることになります。
しかし帝は里樹妃を娘のような存在として、下賜相手までしっかり見極める様子です。
まとめ
内容をまとめます。
皇帝とは…
- 本名は僥陽(ぎょうよう)、登場時34歳
- 壬氏の実の父親
- 数多の妃がいるが、本命は阿多
- しかし阿多の望みを尊重せずに囲ったため恨まれていた
- 責任ある立場に加え、痴呆の入った祖母や反抗期な息子などのストレスで盲腸炎を患った
- 手術は成功した
- 阿多との国母の約束は反故になった
- 楼蘭以外の妃とは、良い関係を築けている
ということでした。

ミステリアスで凄い人なのかな?と思ってたけど、気が回りきらない短所もある人間のイメージに変化したかも
気苦労が絶えない地位ですが、壬氏がその地位を望まない以上あと20年くらい頑張らねばならないのがつらいところ……
阿多は傍にいてくれるらしいので、壬氏の幸せのためにも元気で頑張ってもらいたいですね!
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コメント
私もザクロさんと同じく、帝は普通の人間扱いされたことが嬉しかったのではないかと思います!
主上、壬氏さまに臣籍降下お願いします!
そうですよね!ほんとにお願いします!早めに言ってあげてほしいですね(^^)
ほんとに…
みんな幸せになってほしい
なんか猫猫は皇族に人気なの
人気すぎますね(笑)