薬屋のひとりごとの壬氏と猫猫。
二人は非常にゆっくりと関係を進め、原作小説12巻で両想いとなりました。
4年かかりました…!
13巻ではついに猫猫が壬氏の宮に呼ばれる【=夜伽の誘い】まで進んでいます。
この記事では
- 宮に呼ばれた猫猫と、それを受けた壬氏の覚悟
- 二人の夜伽を伺う周囲の反応(つつぬけ!)
- 実は壬氏が手を出した没バージョンが公開されている
ということをお届けします。
出逢いから4年。両想いになった壬氏・猫猫
本題前に、夜伽前までの壬氏と猫猫の恋愛関係についてサクッと振り返ります。
かなり初期から猫猫に好意を寄せている壬氏と、壬氏のことが嫌いではないが恋仲になることは拒否してきた猫猫。
これは
- 壬氏の立場が玉葉后の敵になりうること
- 花街育ちで男女の諍いを見てきたため、『恋』という感情に理解を示せなかったこと
が主な要因でした。
しかし原作開始から4年目の12巻(原作小説)。
ついに猫猫は自分の中にある「ぬるま湯のような想い」を認めます。
壬氏の粘り勝ちと言えるでしょう!
それと同時に西都編が終了。
都に戻る船の、見張り台の上で口づけも猫猫は拒否しませんでした。
壬氏の想いを受け入れた猫猫。晴れて二人は両想いの関係となります。
【薬屋のひとりごと】じんしが猫猫にプロポーズ!ふたりの恋愛進捗まとめ
初夜未遂が描かれるのは13巻
壬氏と猫猫の初夜(未遂)が描かれるのは、1年にわたる西都旅から戻ってきた13巻です。
壬氏数え22歳、猫猫21歳です。
壬氏から「会って話したい」という文を受けた猫猫。
壬氏としては近況報告などを話すつもりでしたが、
水蓮は滋養強壮料理を出し、布団や湯舟に花びら、強めの香を焚く、馬閃を護衛から外すなど夜伽の準備を整えました。
最後……
高位の男が両想いの女を宮に呼ぶとなれば、「夜伽をせよ」ということ。
猫猫だってわかっていると言われた壬氏は、とても情緒不安定でした。
そしてその言葉通り、猫猫はしっかりと準備してきました。
- 湯あみをしてそばかすは無し
しかし猫猫の準備はそれだけではありません。
- 朝餉と夕餉と水を抜く。水も半日前から抜く
これは妓楼・緑青館で初物を買ってもらう時の礼儀だそうで…
「買う」という言葉に顔を引きつらせる壬氏ですが、前向きという点では嬉しく思っていました。
しかし……
- 鬼灯の根や白粉花、鳳仙花の実などを混ぜた薬の準備
これは避妊薬であり、これでダメなら堕胎の覚悟もしている猫猫。
このことを知り、壬氏は血の気が引きました。
薬屋のひとりごと
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子を成すと死人がでる?
現状の東宮(次期皇帝)は玉葉后の子ですが、幼く赤毛の為立場は盤石ではありません。
血筋の良い梨花妃の子や成人済みの壬氏を東宮に推す声もあり、
ここで軍部高官の羅漢の娘である猫猫と子を成せば、派閥争いが活性化します。
争いの果てに血が流れることも予想されます。
猫猫と玉葉后がしなくても、周りが勝手にやるんだよ…
更に猫猫は、表向き「皇弟」としている壬氏が実際は帝の子であることを知っています。
もし帝がこれを公表してしまえば、
- 壬氏…帝の長子。(基本長子相続)成人しており子の一族の族滅時など実績あり
- 玉葉后の子…帝の次子。玉葉后が中央ではなく西都出身だという事実や赤毛に忌避感を持たれることも。そもそも赤子であるし、摂政になりそうな玉袁も高齢。
ということですので、
壬氏が東宮にすげ代わることになり、お世話になった玉葉后の立場を脅かすことになります。
ではどうすればよいのか?
猫猫を妃にしてから子を成しても、多かれ少なかれ騒ぎ立てる者たちはでます。
猫猫の「玉葉后の敵なりたくない」という願いを叶えつつ猫猫と結ばれるには…
壬氏が皇族を辞める(臣下降格を願い出る)
しかありません。
夜伽の取りやめ
壬氏は上記のことを理解し、何もせずに猫猫を帰らせました。
猫猫に避妊薬の服用や堕胎などさせない壬氏。
自らの立場をハッキリさせるすべに頭を悩ませ、猫猫の
「本番なしの方向も想定していたんですけど」
という言葉は聞き逃しました。
どうせやるからにはと職人魂で挑んだ猫猫。
少し緊張しているような、照れを面倒臭そうな態度で誤魔化すような可愛い様子も見られました。
しかし今回「壬氏から断られた」形となり、壬氏が皇弟を辞めるまで夜伽は保留になると考えられます。
胎盤を食べてみたい猫猫
猫猫は現状で壬氏の子を産む気はありませんが、子を産みたいと考えています。
その理由は「胎盤を食べてみたい」から。
出産と同時に剥がれ落ちる胎盤……滋養強壮効果もあり、一部食べる地域もあるそうです。
しかし他人の物は羅門から止められている為、食べる方法は自分で赤子を生むことのみ。
猫猫は「必ずやろう」と思っています。
恐るべき知的好奇心…
※どうしても興味のある方は医師に相談しましょう。
夜伽事情は周囲に筒抜け!?
壬氏の立場が皇弟であるため、夜伽事情を注視する人もいます。
下手すれば権力争いになるし…
ここでは壬氏と猫猫の夜伽についてつっこんできた人物についてまとめています。
猫猫の意思を確認する阿多
実は猫猫は、壬氏の宮に向かう前に阿多に呼び出され、意思確認をされていました。
薬屋のひとりごと 阿多妃(アードゥオヒ)の正体は?主上・壬氏・水蓮との関係も
意思確認とは
- 宮に行く意味(夜伽だということ)が分かっているか?
- 赤子が出来たら隠して育てる気はあるか?
- 逃げたいなら逃がしてやるぞ
というかなり踏み込んだ内容です。
なぜここまで心配するのか?
それは猫猫が壬氏の子を身ごもれば
- 猫猫は妃となり、宮廷外に出ることが叶わなくなる
- 権力争いが起こり危険にさらされる
という可能性があるからです。
阿多は壬氏が帝と同じ過ちを犯さないかということが心配でした。
その過ちとは、『皇族』という権力で好きな女を自分の元に縛り付けること。
阿多はかつて帝の(夜伽の)指南役に命じられ、『旅に出たい』という夢をつぶされました。
猫猫も『窮屈だから』という理由で、玉葉后の侍女入りも断ったもんね…
「今なら逃げ出すことは可能だ。手伝ってやるぞ」
自分が罰せられることを覚悟での申し出。
しかし猫猫は阿多の提案を断り、寧ろ決意を固める結果となりました。
下着を渡してくる雀
猫猫が宮に行った13巻後の14巻。
雀は「旦那を誘惑したすけすけの寝間着」を貸そうかと申し出てきました(笑)実際に持ってきました。
このタイミングでこんなことを言い出すという事は、
「猫猫が宮に呼ばれていながら夜伽をせずに帰った」ということを把握しています。
「上手くいかなかったのなら…」と気を回したのか、明け透けなのが雀さんです。
猫猫はとてもやりにくいと感じています。
薬屋のひとりごと・雀(チュエ)の正体は?母親との因縁・馬良との仲も
出産予定を聞いてくる羅半
猫猫の義理兄である羅半も、壬氏との夜伽事情について明け透けに尋ねてきます。
しかし羅半が猫猫に突っ込んできたのは夜伽未遂時よりもっと前、
腹に焼き印を押した壬氏の手当てで、猫猫が深夜帰宅になった後の9巻でした。
「いつ頃、赤子(やや)はできそうだ?」
眼鏡をきらっとさせる羅半。
「夜伽ではない」と誤解は解けたものの、その事実は「壬氏が本命に手を出せなかった」という新たな誤解を生みました。
猫猫はデリカシーの無い義理兄の指先を踏みつぶしました。
没案としての初夜は公開されている
前述しましたが、8巻時にも猫猫の帰宅が遅くなることがありました。
これは自らに玉葉后の奴隷の焼き印を押すという壬氏のとんでもない自傷行為を治療するため。
壬氏が猫猫を奥の寝台がある部屋に連れて行くときに
「俺はどうせそこそこだし……」
と自らの蛙を気にしていましたが、本当に治療のみです。
しかしなんと……
作者が読者の期待に応え、没案として初夜verを作者ブログに公開してくれています↓
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まとめ
内容をまとめます。壬氏と猫猫の夜伽・初夜について
- 猫猫は夜伽を受け入れたが、その避妊と堕胎の覚悟を知った壬氏が断った
- 夜伽は壬氏の立場がハッキリしてから(皇弟を辞めるほかない)
- 壬氏と猫猫の仲は、阿多など周囲に注視されている
- 没案としての夜伽が作者ブログで公開されている
ということでした。
今後も二人の恋路を要チェック!
何か進展がありましたら追記後X(Twitter)にて報告いたします。
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