小市民シリーズの謎めくヒロイン・小佐内ゆき。
小鳩視点で物語が進むため、かなり何を考えているか分からないキャラクターです。
しかし物語が進むにつれて明らかになってくる、狼のような怖い本性。
そこが魅力なんですが!
この記事では小佐内ゆきの
についてまとめています。
原作小説最新刊までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
小佐内ゆきの判明しているプロフィールは?
まずは小佐内ゆきのプロフィールをザっとご紹介します。
名前 | 小佐内ゆき |
学校 | 船戸高校 |
誕生日・年齢 | 誕生日不明 物語開始当時は高1 |
趣味 | お菓子(スイーツ巡り) |
学校での小佐内 | 一見人見知りに見える。 そこそこ友人が多く、そこそこに付き合いが良い 部活動は未所属 |
家での小佐内 | 裕福な様子。親には小鳩と付き合っていると思われている |
外での小佐内 | よく帽子をかぶっており、変装スタイルで学校とはガラッと雰囲気が違う |
身長 | 秋期下(4巻)にて大台に乗ったとのこと (物語開始当時150cm弱?) |
見た目 | 小動物然としている。コケティッシュ(色気がある)※瓜野談 |
理性的だけどロマンチックな一面もある女の子♪
中学時の小佐内の後悔エピソードとは?
中学校で小佐内に『小市民』を志すようなやらかしエピソードがあったのは事実。
しかし物語が完結した今も、詳細については明らかにされていません。
基本小鳩視点で進められる物語だから……
ですのであくまで小鳩が察せられる情報からになりますが、何があったのかを推察していきます。
石和馳美との揉め事
中学時代、川俣さなえという同級生がドラッググループから抜ける手助けをしていた小佐内。
その結果、ドラッググループ(同級生の薬物乱用グループ)のリーダー・石和馳美は補導。
保護観察処分を受けました。
しかし当時は隙があり、自分がやったことを綿密に隠滅しなかった小佐内。
この失策は『夏期限定~』での事件に繋がってきます。
川俣を助けた小佐内に、どういう意図があったのかは不明だよ
一週間学校を休んでいた時期がある
中三の初夏、小佐内は麻生野というガラの悪い女の子(同級生)に、コンビニの防犯カメラのデータを要求しました。(麻生野の父親はコンビニ店長)
バレることを怖れてやりたがらない麻生野。
そんな彼女に小佐内がかけたのは
「イサワさんが……」という言葉でした。
ここでもでてくる「石和」…
つまりこれは、小佐内が何か麻生野の弱みを握って脅している構図。
他にも威圧感を与える為に小鳩(男子)を連れてくる、待ち合わせ場所を神社に設定するなど
相手に心理的圧力を与える行動に余念がありません。
ところが防犯カメラを見て事件を解決したのはなんと麻生野。
後に麻生野には情報のアドバンテージがあったと分かりますが、当時分かったのは見下していた麻生野に上をいかれたという事実だけ。
この件で麻生野に侮られ優位性を失った小佐内は、1週間学校を休んでいました。
休んだ具体的な事情・心情は明かされてないけど……
かなり治安悪い中学だね??小鳩もさびれたボウリング場に呼び出されたりしてたし
尚、小佐内が小市民を目指すことになった具体的なエピソードはこちらと思われます。
【小市民シリーズ】小鳩常悟朗の過去は?きっかけのトラウマを解説!
小佐内の狼のように「怖い」一面まとめ
見た目には小動物然とした可愛さを持つ小佐内さん。
しかしその実態はスイーツと同じように復讐を好む攻撃的な人間です。
めちゃくちゃ肉食動物です!
ここからは小佐内さんの具体的な怖カワイイ行動を巻ごとにまとめてみます。
春期で見せた狼の片鱗
最初のあたり、自分の性質を抑えられないのは小鳩で、小佐内はそれを止めたり呆れたりしている様子が見られます。
しかし本格的に事件になってくれば、厄介なのは小佐内のほう。
途中まで抑えていた感情を初めてあからさまに見せたのは、盗まれた小佐内の自転車が見つかった時でした。
「どこに?まさか農作業に精を出したわけでもないでしょうに」
嫌味なセリフに、小鳩と一緒にヒヤッとしました…
ボロボロで、かつ踏みつけられた痕跡もある小佐内の自転車。
盗まれた際には限定品のいちごタルトも籠に入っており、
さらに盗まれた後「自転車の管理が甘い」と理不尽な生徒指導も受けました。
怒りMAXの小佐内。
小市民の一番大切なものを「現状満足」ではなく「私有財産の保全」にしようと言い出した小佐内は、小鳩の制止も聞かずに一人で犯人の捜査に乗り出し……
一人で犯人が犯罪にかかわっている証拠を撮影。
結果的に警察が動くことになり、自転車窃盗犯が所属していたグループは逮捕されました。
事件の結末を知り「小市民のスローガン」を守れなかったと反省する小佐内。
しかし後ろの席で痴話げんかをしていたカップルにとばっちりで水をかけられた小佐内は、すぐさまカップルを尾行します。
舌の根の乾かぬ内とはこのことw
小佐内の復讐好きは一朝一夕でどうしようもない、業の深い性格と言えそうです。
春期限定いちごタルト事件・ネタバレ感想解説【小市民シリーズ①】
夏期で見せたガチの怖さ
この巻で小佐内は、「小市民スローガンどこ行った?」というような、本気の復讐を見せてくれます。
それもそのはず。小佐内は中学時代に因縁がある相手(暴力も辞さないヤバい同級生)から明確な敵意を向けられていました。
自らに危害を加えようとする存在。通常なら身を守ろうとするのがセオリーです。
しかし狼の小佐内は違いました。
事を起こさせてそれでも身を守れる手段を準備し、相手が警察に捕らえられるように動いたのです。
肉を切らせて骨を断つってやつだね…
そのために小鳩も何も知らせずに利用します。
策士、大胆、過激、並外れた度胸……
しかしこの行動の根底には、自分に危害を加えようとする相手への恐怖もありました。
凶暴な人物に1年でも半年でも長く自分から遠ざかってほしかった。そんな保身の気持ちからの行動でした。
そしてやりすぎたことで小鳩に「嘘つき」と言われた小佐内はショックを受け……
寂しげで疲れ切ったような笑顔を見せます。
二人の関係の結末も悲しかった……
夏期限定トロピカルパフェ事件・ネタバレ感想解説【小市民シリーズ②】
秋期で見せた乙女心とラスボス感
そして秋期の上下巻。
この巻ではほとんどが「瓜野くん」という新キャラクターの視点で物語が進むため、小佐内さんはかなり怪しい存在として描かれます。
小佐内は瓜野が新聞部として事件に注力することを応援したり、行動を一転させて止めに入ったり……矛盾する行動をとります。
一方途中から事件にかかわる小鳩としても、小佐内は警戒対象に。
小鳩は「小佐内は情報操作できるから、敵側に回れば負ける」という考えから、少し回りくどい捜査方法を選びました。
小鳩も一目置くスパイ的な能力!
ラスボス感溢れる怪しい行動たち。しかしその行動原理は……
- 恋人の望みを叶える為に動いた
- 無理やりキスされそうになったから、応援を止めて復讐に転じた
という、なんとも乙女心溢れるものでした。
秋期下巻、最後のセリフは必見です!
秋期限定栗きんとん事件(上)・ネタバレ感想解説【小市民シリーズ③】
秋期限定栗きんとん事件(下)・ネタバレ感想解説【小市民シリーズ④】
冬期で見せた暗躍と愛情
冬期では小鳩が入院生活を送っていたこともあり、小鳩を轢き逃げした犯人を捜すのは小佐内の仕事でした。
別に小鳩は強要してないけどね
目の前で小鳩が轢かれた小佐内の怒りは、相当なものだったのでしょう。
しっかりと仕事をやり遂げ、小鳩が当事者であるがゆえに気づかない
- 睡眠薬の混入
- 轢き逃げが殺人未遂の可能性
に気付き、犯人が一番嫌がるであろう方法で犯人を精神的に追い詰める手はずを整えました。
この過程で盗聴器(医療機器に影響の出ない周波数のもの)を傍受するために寒い病院外で待機もしていた小佐内。
受験が控える最中、12月の寒空の下で流石の忍耐力も見せました。
さらに卒業後道が分かれる予定だった小鳩に、『自らと同じ京都の大学に』と誘いをかけたのも小佐内でした。
「それに、なかなか意識が戻らなくて、わたしをとっても不安にさせた。だからその報いがいると思う。来年小鳩くんが来るまでの間に、京都に迷路を作ってあげる」
冬季限定ボンボンショコラ事件,終章
報いと言いながら、推理を好む小鳩が好きな『謎』を準備して待っているという甘いお誘い。
『いつか王子様が現れるかもしれないから小鳩と一緒に居るのは最善ではなく次善』などと言っていますが、どう見てもツンデレ。
この先も小鳩と一緒に居たいという、小佐内の愛情が感じられる言葉でした。
冬期限定ボンボンショコラ事件 ネタバレ感想解説【小市民シリーズ⑥】ついに完結!
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まとめ
小佐内ゆきの怖カワイイ魅力や過去についてまとめると…
- 小佐内ゆきはおそらく150cm弱の、一見気弱に見えるカワイイ女の子
- スイーツフリーク
- 同じくらい復讐が大好きな狼の性質を持つ
- 尾行・内通者所持・推理力・情報操作は通常装備
- 中学時代に同級生とのマウントの取り合いで色々あった模様
ということでした。
将来諜報機関とかに所属しそうだけどどうなんだろ?
小佐内の可愛い言動に隠された、ミステリアスで攻撃的な本性にのめりこむ方も多いはず。
気になった方は是非小市民シリーズを読んでみてください!
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