【薬屋のひとりごと】翠苓(すいれい)の正体と目的を解説!

薬屋のひとりごと
この記事は約12分で読めます。

原作2巻で猫猫すら出し抜く人物として登場する翠苓(すいれい)。

倉田先生漫画版は、4巻14話で初登場。

壬氏暗殺未遂、豊富な薬の知識、実行する度胸。…ミステリアスな彼女は何者なのでしょうか?

この記事では『蘇り女官・翠苓』の正体目的、全ての事件後はどうなるのかについて解説します!

ここからネタバレが含まれますのでご注意ください。

翠苓ってどんな人物?

翠苓

「深緑」
高い声だった。男の割には。
「気を付けたほうがいい」
低い声だった、女の割には。
(略)
一度死んだ女、翠苓がそこに立っていた。

壬氏付きになった猫猫をひがむ女官の一人として初登場します。

一応群れに加わっただけだけど

登場巻↓

薬屋のひとりごと2巻【ネタバレ感想】花街の恋物語

事故に見せかけた数々の工作で、皇弟である壬氏を暗殺しようとし(未遂)、

バレそうになれば医官の前で毒をあおって自殺

しかし飲んだのは自ら調合した『蘇りの薬』で……

棺から抜け出し、代理の死体を入れてまんまと逃走する。

猫猫すら出し抜いた、度胸も手腕も敵ながらアッパレの人物です!

その上次は宦官(去勢された官)になりすまし、再度後宮に侵入。

猫猫を誘拐し、子(し)の一族の反乱に巻き込みます。

詳しくはこちら↓

【楼蘭と狐の里】薬屋のひとりごと4巻【解説・要約】

高貴な血筋!?翠苓の相関図

彼女は単独の愉快犯などでは勿論ありません。

その行動理由には彼女の家庭事情が大きく影響しています。

相関図をまとめてみました。

子の一族相関図

  • 先帝の血を引く(高貴!)
  • 楼蘭妃と異母姉妹

というところが衝撃が大きいですが、他もなかなかに複雑です。

特に神美(シェンメイ)と翠令の祖母・大宝(タイホウ)の関係が、神美➡翠苓への虐めにつながっています。

神美と大宝の関係

後宮に入れられた神美シェンメイ
しかし先帝の御手付きになったのは、神美の侍女である大宝タイホウでした。

理由:より幼女だったから

うわぁ

笑い者にされ、プライドを引き裂かれた神美。
女としての盛りを過ぎて元々婚約者だった子昌に下賜されますが、

子昌は先に大宝の子供(翠苓の母)を娶っていました……!

さらに子供(翠苓)までできている…!

何でこんなことになったの??

一言で言うと不運

子昌が婚約者を取り戻すために必死で働き、その結果先帝の信用を得ました。
故に先帝は信用できる部下に、自分の子と孫を託しました。

子昌の頑張りは裏目にでてしまいました。

全ての元凶は先帝!

結果、神美は翠苓の母と翠苓をイジメ抜きます。

気持ちはわからなくもありませんが……。

程度が度を越していました。

翠令の母ってホントに病死?

里で見せた翠苓の二面性

子の一族の隠れ里で、翠苓は神美に対して異常におびえ、今までの肝の太いイメージが一変します。

怯える理由は、神美の『折檻』でした。

特に蛇や毒虫が沢山いる牢に放り込まれる『蠆盆たいぼん』という折檻で、翠苓は蛇恐怖症に。

猫猫VS蛇

猫猫は特殊なので耐えられましたが……

他にも、男娼を呼び他の女も交えて楽しむ神美の部屋の棚に、縛られて閉じ込められたり……

度を越したいじめが、日々行われていました。

後宮から帰りたくなかっただろうな…

子翠と名前が似ているわけ

子翠苓 子の一族

【子翠】は元々、翠令の名前でした。

ところが神美は、一族の名である【子】が入ったこの名前を取り上げてしまいます。

あなたの名前は今日からシンデレラよ!!みたいな…

翠苓の異母妹である楼蘭は、そんな母親に思うところがあったのでしょう。

後宮で暗躍する際の偽名として【子翠】を使います。

楼蘭=子翠についてはこちら▼

【楼蘭と狐の里】薬屋のひとりごと4巻【解説・要約】

偽名としては安直。しかし姉を想う妹の心が感じられます…

楼蘭(子翠)と翠苓は、(神美の見えないところでのみ)仲の良い姉妹です。



壬氏暗殺を企てた理由は?

祭祀にて、壬氏暗殺未遂が行われました。

暗殺未遂は「壬氏の上に祭具が落下する」という事故にみせかけたものです。

猫猫がすんでのところで駆け付け、事なきを得ました…

この事件では祭祀を担当する「礼部」を誤魔化すために4つの仕掛けが打たれていました。

  • 浩然(礼部の責任者)殺害
  • 浩然後継者食中毒
  • 倉庫の小火で祭具を盗む(実行犯に翠苓確定)
  • (祭具の)彫金細工師殺害
詳しく↓

薬屋のひとりごと・祭祀での壬氏暗殺未遂までを分かりやすく解説!祭具落下関連事件

しかしこれは全て「不運な事故」として片づけられた事件。

全てがつながっていると気づいたとき猫猫は、翠苓の知識と度胸に敵ながら感心しました。

但しこの暗殺図を描いたのが翠苓でも、「壬氏を殺害せよ」と命を出したのは神美です。

理由は

  • 自分より美しいから
  • 憎い先帝に顔が似ているから

と、壬氏にしてみれば逆恨み&とばっちりもいい所です。

翠苓は先ほど述べた折檻もあり、神美に精神的に支配されていたため従う他ありませんでした。

翠苓は実行部隊…現場担当にすぎないってことか



猫猫を拉致した理由は?

翠苓と楼蘭は、の一族の謀反時に猫猫を誘拐します。

しかしこれは、翠苓ではなく楼蘭(子翠)の思惑。

楼蘭は「子の一族の子供たちを託すため」に猫猫を誘拐しました。

謀反を起こした以上、子の一族は処刑される。だけど楼蘭にはこの時点で「子どもたちだけは守る!」という決意があったんだね…

より詳しく↓

【薬屋のひとりごと解説】子翠は何者で何が目的?【相関図あり】

では子供たちを託す相手が何故猫猫なのか?
それは

  • 子ども5人をどうにかできる人脈があること(父親等
  • ミスした小蘭を助けるなど、意外と情に厚いこと

が理由です。

後者は子翠として見てきたもんね!

この楼蘭の考えに、義理の姉・翠苓も同意していたのではないでしょうか?



『蘇りの薬』の知識はどこで仕入れたの?

蘇りの薬に使われた朝鮮朝顔

壬氏暗殺未遂の犯人として目星をつけられた翠苓が、自らの自殺を偽装するためにあおった『蘇りの薬』。

一時的に心臓を止め、医官をも騙すというとんでもない薬です。

猫猫も興味深々♪

翠苓はこの薬の知識をかつて後宮医官だった薬の師から仕入れました。

薬の師は可哀そうな人物。
昔は後宮医官をしていましたが、

幼女である大宝タイホウを妊娠させた先帝が「自分の子じゃない」と言い逃れしようとした際、濡れ衣をきせられて追放されました。

大宝は翠苓の祖母ね(確認)

知識が豊富な人物でした。

猫猫にとっての羅門ルォメンみたいな存在です。



翠苓のその後は?【謀反後の生活】

の一族の謀反は

  • 皇弟暗殺未遂
  • 楼蘭妃の後宮からの逃亡
  • フェイファ(銃)の密輸
  • 経費の横領

と、一族郎党処刑規模のものです。

しかし翠苓は

  • 皇族の血を引いている
  • 精神的に支配されていた為、情状酌量の余地がある

上の二つが作用し、極刑は免れました。

一方楼蘭の処遇は?

薬屋のひとりごと【楼蘭のその後】生きている?日本に渡来!?【徹底考察】

それでも基本表には出れず、阿多アードゥオの離宮にて飼い殺しの人生を送っています。

  • 離宮には子の一族の生き残りの子供4人も居る
  • 5巻では阿多に同行し、見張り付きで西都に行く

そこまで窮屈なものではないのかもしれませんが、やはり罪人としての扱いです

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蘇り時利用された医官に『遺品』

そんな翠苓の久々の登場は15巻
帝の手術に伴い、猫猫が翠苓の麻酔の知識を求めに行きました。

阿多から『翠』と呼ばれています。大切な文字!

しかし麻酔は少し間違えれば毒にもなりえる為、もし失敗すれば大事。
阿多、引いては子の一族の子供たちや砂欧の巫女にまで被害が及ぶことになります。

渋った翠苓でしたが、猫猫から『市井しせいの人々の為』と言われると断れず……

憶えているだけのの知識を教えてくれました。

人がいいね

そしてその知識は、蘇りの薬を使用した時に利用した医官・泰然(タイラン)『遺品』として渡されました。

翠苓にプロポーズする予定だったらしい泰然。
翠苓事件から3年引きずっていましたが、翠苓の知識を受け取ってからはどこか吹っ切れたように職務に励むようになりました。



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まとめ

翠苓の正体は、

  • 先帝の孫
  • 楼蘭の異母姉妹
  • 継母から壮絶ないじめを受けて育つ
  • 現在は阿多の離宮にいる
  • 表向きには『いてはいけない人』

ということでした。

阿多と翠苓が並ぶと宝塚みたいで麗しい…

覇気がなく、しかし能力が高い翠苓。
彼女は死ぬまでこのままの生活を送ることになるのでしょうか?

寿命通りならば先に亡くなるのは阿多のほう。
その時どうするのかなども懸念事項です。

何か恩赦等の良い出来事が起こればいいなと思いつつ、今後の翠苓の行方を見守っていきたいと思います。

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この記事を書いた人
ザクロ

読書大好き、考察大好きのザクロと申します!
「どこよりも分かりやすい解説」を目指し、手描きのイラストや図を交え、「どういうこと?」とつっこみながら記事を作成しています。
シリーズものは新刊発売後、随時新情報に更新していきます。Xにて通知しますので是非フォローしてお待ちください!
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コメント

  1. マオカ より:

    小説のあらすじ(?)んとこに書いてあった猫猫が気づいた今までの事件の法則ってなんだったんでしょうか?
    五回読んでもわかりませんでした。教えてください

  2. 匿名 より:

    神美が最後に翠苓の正体を聞いて驚いていましたが、『一度汚れた血が混じったらおしまいよね』という台詞から察するに正体を知っていることになりますよね。これは『高貴な血』というのが子の一族のことを指すと考えるのが妥当なのでしょうか。

    • ザクロ ザクロ より:

      神美が翠苓の正体知っていたのは確かです。「高貴な血」も先帝の血のことだと思われます。

      最後に驚いていたというのが「う、嘘よ!でたらめを言わないで!」のあたりでしたら、

      ・子昌が先帝から頼まれたから断れずに翠苓の母を娶ったこと
      ・翠苓を「子翠」と名付けたのは、子昌ではなく先帝だということ
      ・子昌が先帝の信頼を買ったため、神美が後宮をでることになったこと

      このあたり、つまり子昌➡神美の愛を聞いて驚いているのではないでしょうか?
      神美は子昌が権力の為に神美と結婚しただけで、本命は翠苓の母だと思っていた……ということだと思います。

      • 匿名 より:

        納得がいきました。ありがとうございます。これからも解説頑張って下さい!

        • ザクロ ザクロ より:

          お役にたてて良かったです!
          この機会に神美の記事を書くことにしましたので、機会があればぜひご覧くださいm(_ _”m)

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