2巻から登場する、楼蘭妃。
子翠と二役を演じていたことで衝撃を与えた彼女は、子の一族反乱後、砦の屋上から飛び降りて行方不明です。
彼女は生きているのか?
その後突然登場する『玉藻』という娘と関係はあるのか?
結論から言いますと
いやいや、「日本」なんて作中で一言もでてこないよ!?
この予測は、作者ブログでのヒントから元ネタが判明したことに由来します。
つまり楼蘭にはモデルがいた…!
この記事では
- 原作での描写をおさらい
- 作者ブログのヒントとは?
- 元ネタを簡単に解説
- 元ネタとの共通点
を丁寧に解説していきます!
【おさらい】原作での描写
楼蘭含む子の一族が謀反を起こし、壬氏率いる禁軍(皇帝直属軍)に追い詰められます。
楼蘭の胸に銃弾があたり、ふらりと後ずさった彼女は自ら砦の屋上から飛び降りました。
その後遺体は見つからず、行方不明となっています。
しかし(おそらく)1・2か月後。
都から遠く離れた港町に、玉の蝉に興味を持った年ごろの娘が現れます。
彼女は玉の蝉を簪と交換してほしいと言います。
簪は驚くほど精巧ですが、丸いものを埋め込まれたような穿った跡が。
この簪が銃弾を防いでいたと考えられます…!
娘は玉藻と名乗ります。
玉藻は海の向こうに興味があるようで、遠い島国から来た船のほうへ向かっていきました。
「じゃあ、ありがとうねえ。ばいばーい」
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ここからできる考察
限りなく楼蘭=玉藻ですが、小説内では明言されていません。
しかし、原作者はブログにて楼蘭➡玉藻だと記載しているのです。
【原作者】ブログでの発言
原作者ブログうりにっきに記載された情報はこちら。
楼蘭:(略)
↓
玉藻:名前の意味が分からないなググるといいかも。
矢印が付いている以上、楼蘭が玉藻になったということで間違いないでしょう。
そして意味深な「ググるといいかも」。
玉藻をググると一番に出てくるのは「藻の美称」ですが…
これじゃないよね
作者が示唆しているのは二番目にでてくる玉藻前(たまものまえ)でしょう。
玉藻前(たまものまえ)とは?
平安時代に鳥羽上皇の寵姫であったとされる伝説上の人物で、妖狐の化身と言われています。
楼蘭の里では狐神を信仰していたね!
この妖狐は、中国で妲己として悪行を重ねた後日本に亡命してきました。
妲己は悪女として名高い妃だよ
この妲己のエピソードに、楼蘭&楼蘭の母親・神美に重なる部分が多数あります。
つまり楼蘭のモデルは『九尾の狐』です。
九尾の狐伝説との共通点
九尾の狐が化けた姿と言われる玉藻前・妲己・褒姒のエピソードから、楼蘭周辺のエピソードに似通ったものを抜粋します。
蠆盆の刑の発案者
4巻で登場した「蠆盆」とは、猛毒を持った生物のいる穴のこと。
神美に命じられて入った翠苓が蛇恐怖症に、猫猫が蛇を食べていたことが印象的ですが、
本来は『処刑』。命を落とすのが普通だったそうです。
このレアな処刑法が偶然かぶることはまず無いでしょう。間違いなくエピソードモデルです
宮中を脱走・誘拐・軍勢を派遣
楼蘭妃も子翠の姿で後宮から脱走しました。
「おしろい毒」も最初「原因不明の病」となっており、薬屋のひとりごとを連想させます。
楼蘭は猫猫を誘拐します。
猫猫が居ないことが後宮にて発覚し、壬氏は禁軍(皇帝直属軍)を引き連れ、楼蘭の居る里に奇襲をかけます。
まんまだよ!
宮中脱走・誘拐で討伐軍を向けられる。かなりの解像度です。
行方知れずの後、『若藻』で来日
后の座を追われた申后の一族により、褒姒は捕虜にされますが、いつの間にか行方知れずに。
後に若藻という16歳ほどの少女に化け、吉備真備の乗る遣唐使船に同乗し、来日したとされています。
行方不明からの国外逃亡。こちらも同じです!
『神明鏡』に伝説が記載
楼蘭の母親・神美(シェンメイ)を連想する『神明』。彼女の名前はここからきているかもしれませんね。
神美との共通点まとめ
九尾の狐が化けた悪女のエピソードは、楼蘭の母親・神美とも多数の共通点があります。
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まとめ
以上の理由から、楼蘭は本編のその後は玉藻という名で生きており、日本に亡命したと考えられます。
※正確には『薬屋』は『中華風ファンタジー』の為、『日本っぽい場所』になります。
悪名高い妲己ですが、一方で愛情を求めて運命に翻弄された、悲劇のヒロインとする見方もあります。
こちらの方が楼蘭のイメージに近いでしょうか?
稀代の悪女を演じきった楼蘭が、自由を謳歌した人生を送っていると嬉しいですね!
コメント
モデルとのデジャヴすごい!
モデルあったの!?って思ったけど納得しかない!
玉藻のこと子翠だといいなそうかなって思ってたのでうれしいです!(納得できた×確認できた)
あの簪が猫猫の元に戻りますように。
できれば銃弾のあとがついた状態で♡
凄いですよね~~!
作者様も匂わせ程度なのがまた…気づいたも者のみ楽しめるお得感があります。