薬屋のひとりごと|小説3巻ネタバレ感想。壬氏の蛙?!滝に落ちた後は…?

薬屋のひとりごと 3巻 薬屋のひとりごと
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「そこそこの蛙でなかったら、そこそこのなんですか?」

2015年7月31日発売の「薬屋のひとりごと」小説3巻のネタバレ感想記事です。

原作小説です。漫画もあるので注意してね!

過去最大ボリューム。超分厚いです。

衝撃的な壬氏の蛙巻、そして未解決伏線が多数の印象でした。

全年齢モノでいいのか…?と思ったよね

以下、情報過多な一冊の伏線・感想です。

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ネタバレ感想

薬屋のひとりごと
初回3冊1980円が198円に。

DMMブックス

壬氏から見た幼女趣味(ロリコン)先帝過去話。

ただ、自分の隣で膝をついている母は、煮えたぎるような熱い視線を老婆へと向けていた。

そして、自分がずっと父だと思っていた者が兄だと知った。

皇族相関図

皇太后と皇帝の年の差はなんと10歳

先帝それはダメだよ…

父が現帝・母が皇太后だと思っていた壬氏様。

勘違いするのも当たり前の年齢差です。

そして兄だと理解したその人、実は父親です……(ややこしいな…)

超複雑な家庭環境で生きてきた、壬氏の苦労がしのばれますね。

猫の毛毛(マオマオ)

後宮で猫を拾う猫猫。

管理された後宮で一体どこから入り込んできたのでしょうか?(伏線)

壬氏と猫好きな人の心理について雑談になりますが…

猫猫「普段はそっけないくせに、餌を与えるときだけ愛想がよくなるのが腹立たしいですが」
壬氏「あ、ああ」
猫猫「そこまでくると、もう諦めて許してしまうらしいですね」
壬氏「……」

心当たりしかないようですね(笑)

猫は「毛毛(マオマオ)」と名付けられました。

後宮に隊商(キャラバン)が来る

後宮にキャラバンがやってきます。

妊婦でも着れる服が販売されており、
妊婦に害のある香油や香辛料が多数販売。

猫猫がそのことに気づき、妊娠中の玉葉妃が警戒を強めました。

誰を狙ったもので、誰が引き入れたのか?

やり口が毒おしろいの件に似ていて、その犯人【翠令】は今だ行方不明です。

関連記事↓
薬屋のひとりごと2巻【ネタバレ感想】花街の恋物語

このあたりの余談で、楼蘭妃が50人以上の使用人を引き連れて入内していたことが発覚します…!

これも伏線です。

玉葉妃は猫猫入れても5人だったので10倍ですね…
生活費が経費で落とされると考えると、恐ろしいですね…

後宮学校はじめました

女官たちの識字率を向上させ、後宮を出た後に困らないようにしたい。

そんな皇帝の想いで学校が開設されました。

猫猫のダベリ友達・小蘭が頑張ってるよ!

建設時、猫猫の壬氏への助言が流石でした。

  • 学校より飯の種になる「職業訓練」という言葉を使え
  • たまに点心(おやつ)をだせ(毎日だと食べたい時だけ来る人がいるからNG)

猫猫の隙の無い企画・立案。

本当にハイスペックです……

女性特使を壬氏の舞でもてなし

西方からやってきた、瓜二つな二人の金髪碧眼の女性特使。

曾祖父から聞いた絶世の美女『月の精』を見たいとご所望されたため、壬氏様が舞います。

なぜ壬氏様?ということですが、本物の『月の精』、当時のやり手婆は身長175cmあったそうで…

マジで!?

ここは壬氏様の出番です。

宴当日。

女性特使の片方が堂々と皇帝に近づき

「せっかくの宴ですのに、こんなに離れてしまうなんて。もう少し近くでお話をしたいでス」

と色目を!!妃たちが殺気立ちます。

そこに現れる月の精、壬氏様。

見ているだけ心の臓を鷲掴みにされ、引きちぎられるような気分になる。まるで、猛毒のような存在だ。

満月と水面に映った、ひらひらと舞う淡い光、揺れる柳、それを背景にひれを舞わせる美人。

そこにいるものは到底、この世の住人とは思えなかった。

出演:壬氏 演出:猫猫 淡い無数の光:蛾

蛾……!?

順番にいきましょう。

月の精・壬氏様の美描写が盛り盛りで凄いです。

これが衣装です。


演出までこなしてしまう猫猫は、やはり高スペックですね。

そして、蛾。

やり手婆の話を聞くと、ヒガミによる嫌がらせを受け虫が寄ってきていたとのこと。

それを今回も再現しました。

めっちゃ体張ったね壬氏様…

調べてみると、おそらく『オオミズアオ』という品種。

蛾と聞くと最悪ですが、『天使の羽衣』等と例えられていて綺麗ですよ!

そして壬氏がぎゃふんと言わせた女性特使ですが、

部屋から抜け出し拳銃を密輸していたことが後程発覚します。

中々厄介な存在です。

梨花妃の水晶宮・ダメ侍女のラスボス登場

梨花妃

一巻【原作小説】薬屋のひとりごと1巻【ネタバレ感想】にて、禁止したにもかかわらず梨花妃に毒おしろいを使っていた侍女。

ひっぱたかれてましたね

何故こんな侍女たちが揃うのか。その元凶が断罪されます。

梨花妃の従姉妹(いとこ)である侍女頭・杏(シン)

キャラバンの交易品から、(梨花妃用の)堕胎剤を作ろうとしていました……

うぁああああ…

梨花妃も妊娠していたのか…!という事実は置いておき。

堕胎剤作成は、帝の寵愛を受ける梨花への嫉妬からでした。

然し杏が愛しているのは皇帝ではなく「国母」の立場。
梨花妃の平手打ちを受け、後宮から追放されます。

これでやっと膿を出し切った形だね。良かった…

皇帝&壬氏と選択の廟

帝

猫猫たちの国『茘(り)』の、建国神話に基づく古い廟。

廟(びょう)は祖先を祀る建物だね

大事な建物でありながら、何十年も使われていないそうです。

皇帝についてこいと言われた猫猫は、壬氏と共に入ることに。

内部は脱出ゲームのようになっていました。

『赤き扉を通るべからず』と看板があり、赤・緑・青の扉があります。

皇帝がたどり着いた先には

『王の子よ、だが王母の子ではない』

と、否定の言葉が。一体どういう意味なのでしょう?

ここから猫猫の推理。

王母は西方出身で、『色を判別できない』方でした。

色彩異常!

だから赤色と緑色の区別がつかず、選ぶのは絶対に赤ではない青。

この基準で選択していくと、正解の場所にたどりつけます。

色彩異常が遺伝しなかった場合は、西方から妃を娶って再挑戦★

西方には色を判別できない者が多いそうです。

他所からやってきた王母の、平和で気の長い乗っ取り計画でした。

中々難解なエピソードです。一番わかりやすいのは、こちらの漫画版です!

もっと詳しく↓

皇太后からの謎解き依頼

ついに皇太后にまで謎解き依頼される猫猫。

『先帝の遺体は1年間腐らなかった。私が呪いをかけたのか?』

という、かなり思い切ったご相談です。

皇太后は優しそうな人だよ♪

皇族相関図

遺体が腐らなかった理由は

長年にわたり砒毒(絵の具の材料)を体内に取り込んでいたからでした。

猫猫は先帝の描いた壁の隠し絵を発見しました。
大人の女性を娘たちが取り囲んでいる絵です。

なにか伝えたいものがそこに込められていた。

………

幼女趣味な先帝は、成長した女性に怯える方でした。
そんな彼に近づいた、野心にあふれた十歳の皇太后。

可哀そうなだけじゃなかったんだね

然し皇太后が大人になると、先帝は彼女を素通りして幼女の元へ行きます。

そのことが皇太后は許せませんでした。

二人目の子を不義の子だと疑う者たちがいる。そんなわけがないと、安氏(皇太后)は笑う。
あれほど怯える先帝は見たことがなかった。

そして二人目が生まれ、阿多の子と取り替えられ、自らが生んだ赤子は亡くなったと知ります。

それでも…

子が危険にさらされるかもしれない、そう思った時の安氏の決断は早かった。たとえ不義の子と言われようと、取り換えられた子であろうと、安氏には大切な子だった。

「子が危険に」は壬氏様がロリコンの魔の手にってことか…?

先帝への執着は切り捨て、になっていったのでしょう。

一方、先帝の絵に描かれた「大人の女性」は誰だったのでしょうか?

砒毒を含む画材は雄黄(ゆうおう)。それは皇太后がよく着ていた衣の色です。

【壬氏に随行】子昌の領地で狩り

楼蘭妃の父親である子昌に『狩り』に誘われた壬氏様。
付き合いで行かなければならないそうで、猫猫も随行します。

李白もいたよ!

李白

壬氏様は『香泉』と名乗り、覆面で参加。皇弟としてのお呼ばれでした。

猫猫は勿論知らないよ

到着日、部屋に運ばれた夕食は精のつく食材ばかり。

高貴な方とつながりを持とう、或いは弱みを握ろうとしているのでしょうか……

あからさますぎる!!

しかしこれは序の口。

参加者全員での宴席中に、壬氏様は(覆面故の)熱中症で離脱します。

それを猫猫が後を追います。周りの目を警戒して森の中へ。

そこに放たれる飛弾(フェイファ)=鉄砲

オイオイオイ………

壬氏は猫猫を抱えて滝に飛び降ります。

実はこのあたりの地理に詳しかったようで…
滝の裏(洞窟のようなところ)にて避難でき、猫猫が持ってきた点心で熱中症も回復します。

猫猫は溺れかけたけどね

洞窟からは(指笛で読んでいた)猟犬&李白に見つけてもらい、出ることができました。

さらに猟犬が大活躍!

火薬のにおいから飛弾(フェイファ)と犯人も特定します。

フェイファは最新式の異国産。

部屋から抜け出した特使が密輸したものでした。

壬氏の蛙(暗喩)

壬氏

壬氏が宦官(去勢された役人)ではないということを、遂に猫猫が知ります…!

だからってこんな知り方ある…?

驚くほど率直な知り方でした。

先ほど省きましたが、洞窟での出来事。

壬氏と猫猫は天井の穴から脱出を試みます。
不敬ですが仕方ない為、猫猫が壬氏の肩に乗ります。

しかし蛙に驚いた拍子に手が滑り……崩れ落ちる二人。
かばってくれたのか、壬氏の上に落ちた猫猫。

その際、猫猫の左手がとあるところに…

(これなんだ?)

蛙のような…でも違うような……

アッ…!(察し)

流れが流れですが、ここで壬氏は自分の正体について教えようとします。

「おまえに伝えたいことがある。今回、ついてきてもらったのもそのためだ」

ところが面倒ごとを察知した猫猫は壬氏の説明を拒否。

さっき蛙をつぶしたと言い張ります。

いやそれは蛙じゃない…否定する壬氏ですが

「そこそこの蛙でなかったら、そこそこのなんですか?」

と、「そこそこサイズ」を強調。壬氏を黙らせます。

止めてあげて!!!

壬氏様の名誉のために、続くこちらの文章も抜粋しておきます。作者様遊んでますね…

本当はそこそこじゃなかったが、ここはそこそこでいい。そこそこで十分だ。

作戦は成功したかに思えましたが、壬氏様も男。

流石に怒ったようで……

「確認してみるか?」

と、かなりきわどいポーズにされてしまいます。

今度は猫猫がガマガエルみたいに脂汗を流す番、なのですが……

ここで李白&猟犬がやってきます。(カンカンカン!)

……終了~~~

ちなみにこの後の気まずさは、猫猫が壬氏からの牛黄(ごおう)に目を煌めかせたことで霧散します。

壬氏の正体はどうでもいいが、牛黄を貰った恩は忘れない猫猫。もし壬氏が窮地に立たされることがあったら…

(そのときはちゃんと)
本物の宦官にしてあげよう。

違う!!!そうじゃない!!

と、一ミリもブレない猫猫で終わります。

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まとめ&作者Twitter小ネタ

今巻、壬氏と猫猫の互いへの熱量差が浮き彫りになってしまいました。

壬氏➡猫猫…自分を知ってもらい内に引き入れたい
猫猫➡壬氏…今の立場以上のかかわりは面倒くさい

今後壬氏…本名:華瑞月様が、猫のような猫猫をどう懐柔していくのかに注目です!

そして、原作で難しい部分は漫画版がオススメ!

2種類コミカライズされていますので、違いについてはこちらの記事をお読みください↓

薬屋のひとりごとの漫画が二種類あるのはなぜ?どっちがオススメかを解説!

小説と漫画の対応表はこちら↓

【薬屋のひとりごと】漫画版は原作小説のどこまで進んでいる?一覧表で紹介

壬氏の蛙はヨーロッパヒキガエル

作者様のツイッター質問では、なんと壬氏の蛙の種類が明かされていました(笑)

ヨーロッパヒキガエル。ウィキペディアによると、成体の体長は15cmです。

まさかの宦官ルートの存在

壬氏の人気次第では、宦官ルートの可能性があったということも明かされています。

中々に危うい橋を渡っているキャラクターだなと思います(笑)

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