薬屋のひとりごとの登場人物、皇太后・安氏。
主上(現帝)の母親であり、幼いころに先帝の後宮に入れられて波乱の人生を送っています。
この記事ではそんな安氏について
- 事情や経歴(出産年齢や先帝への復讐、実績など)
- 相関図(後宮関係)・家系図(家関係)
をまとめていきます。
原作の多大なるネタバレを含みますのでご注意ください。
皇太后とは?名前・出産年齢・経歴など
まずは皇太后について、簡単にプロフィールをまとめてみました。
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 安氏(アンシ) |
年齢 (登場時) | 数え年で40代半ば |
出産年齢 | 推定10歳(数えで12歳)(計算は後述) |
背景 | 前当主の妾の娘として生まれ後宮入り。先帝のお手付きになり、現帝を生んで皇太后に。 |
実績 | 後宮で先帝のお手付きたちの居場所を作る。宦官の手術廃止や奴隷制度廃止を進めた。 |
家族関係 | よくない。一族の長である異母兄・豪(ハオ)と仲が悪いので、豪の正妻を挟んでやり取りしている。姉にも恨まれている。 |
関連人物 | 元護衛の魯大将軍が、現在の軍部の頂点。 |
幼い安氏を守り抜いた伝説の侍女が水蓮。 |
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出産年齢は10歳!?
安氏の出産年齢を計算してみると、10歳の可能性が高いです。
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- 「皇太后と現帝の年齢が十離れているか否か」(小説3巻)
- うりにっきより、皇太后が40代半ばの時、現帝が34歳(数え年)
帝王切開によって先帝の子(現帝)を生んだ安氏。
女帝(先帝の母親)に命じられ、拒否権はありませんでした。
この時代の帝王切開は、「母親を犠牲にして子を産む」というものです…
(勿論現代日本では違います)
幼女趣味であった罪深き先帝。
先帝が安氏に手を出すに至った経緯は
- 先帝が女性に興味を持たず、女帝が後宮を拡張(女帝は幼女趣味を知らなかった)
- 女帝は家臣の娘である安氏の姉(美しいと評判)にも後宮入りを命じる
- 先帝は安氏の姉ではなく、姉の侍女をしていた安氏に手を出す
という感じです。
羅門(ルォメン)という留学帰りの優秀な医官が不幸にも宦官にされて、帝王切開の手術を行った結果……
安氏は運よく助かりました。
しかしこのことも影響し、2度目の出産時に羅門は安氏につきっきりに……
結果、出産時期が被った阿多妃が難産で子宮を失うという、残念な結果に繋がりました。
悪の連鎖が続いている……
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慈悲深さが悪手に
安氏の特徴として挙げられるのが「慈悲深さ」です。
実際に後宮の問題に手を付けた安氏。
- 先帝のお手付きたちの居場所(診療所)を作る
- 宦官の手術廃止や奴隷制度廃止を進めた
という実績がありますが、これは評価が分かれるものになりました。
- 先帝のお手付きたちを集めた場所を作る。
これは、「一度でもお手付きになれば、妊娠しなくても後宮から出られない」という決まりを哀れみ居場所を作った……というものですが、
結果的に悪意が集まり、彼女たちは子の一族の反乱に加担しました。
先帝を恨んだものたちが一カ所に集められてしまって……ってことか
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そして
- 宦官の手術廃止や奴隷制度廃止を進めた。
こちらについても、廃止したらしたでより質の悪い奴隷がでてきた様子。
提案としては慈悲深いものでも、管理しきれていない…最後まで後始末ができていない節が見受けられます。
診療所は直接時々訪れていたみたいだけどね…
安氏と後宮の相関図
ではここから皇太后・安氏の相関図を見ていきます。
人が多くて複雑ですので、「後宮の相関図」「一族(家)の相関図」に分けます。
まずは後宮の相関図です。
ポイントはこちら。
- 安氏を恨んでいる安氏の姉の孫娘が、現帝の後宮に入れられて貴妃となった
- 安氏の次男は実際には死亡しているが、表向きは「壬氏(皇弟)」とされている
前者は、中級妃として先帝の後宮に入内した、安氏の姉の雪辱。
侍女をしていた妹がお手付きになったことを恨んでいる…というものです。
事を起こす可能性も無くはないですが、とりあえず今のところは問題はありません。
皇太后と上級妃が会う機会って限られそうだしね
そして後者…訳ありな安氏の次男ですが、これは阿多妃との取替っ子が原因です。
簡単に解説すると、
- 先帝との子を愛せない安氏
- 上級妃より皇太后の子が優先されると悟った阿多妃
が合意の元で赤子を取り換えました。
しかし阿多妃に渡された安氏の子は、阿多の侍女頭・風明が蜂蜜を食べさせてしまい事故死。
このような事情を壬氏は知らない為、壬氏は安氏を実の母だと認識しています。
先帝を恨んでいる?!復讐の結末は?
先帝は原作開始の6年前に亡くなっていますが、関係性はどうだったのか?
安氏は10歳のころ、中級妃の姉の元に来た先帝に、自ら近づきました。
「先帝は幼女趣味」ということを知っていての行動でした。
実家…父の出世欲に感化されてたのかもね
男児が無事生まれたのは幸運でした。
しかし安氏は出産時だけではなく「何度も」命の危機にさらされることになります。
妃たちに妬まれて……
多分水蓮がいなければ亡くなってるんじゃないかな…
にもかかわらず、大人の女性が怖い先帝は、成長した安氏を恐れて避けるように……
ある日、自分を素通りしてお気に入りの幼女の元に行く先帝に、安氏は爆発しました。
「素通りして」がヤバかったかな…
「忘れさせてやるか」と言うように、帝王切開でできた腹の傷を見せ、閨で呪詛を吹き込んだ安氏。
この安氏の復讐の末に出来たのが、第二子でした。(現在死亡)
ちなみに先帝はこの出来事により、精神を病んで絵を描くだけの廃人になりました……。
結局先帝を深く知ろうとはせず、毎夜「いなくなればいい」と考えていた安氏。
- 幼少期の美しい壬氏に先帝が近づき(手を出されるのではないかと恐れて)威嚇する
- 以前先帝に描いてもらった絵も捨てる
と、とても冷え切った関係性でした。
では先帝は安氏をどう思っていたのか?
壁に大人の女性の絵を描いていた先帝。
その女性の衣装は、安氏がよく来ていた黄色でした。
もしかすると安氏を描いたものかもしれませんが……
亡くなった今、確認はできません。
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安氏の一族の相関図
では次に、安氏の家「皇太后の一族」の相関図です。
名持ちじゃないので、「羅の一族」的な通称がありません。
後々壬氏や猫猫ともかかわってきます。
現在の一族当主は、安氏の異母兄・豪(ハオ)です。
相関図の人物をもっと詳しく説明すると、こんな感じです。
人物名 | どんな人物? |
---|---|
豪 (ハオ) | 皇太后の異母兄で現当主。皇太后派の頭・55歳。童顔で、先代当主のような鋭さはない。 皇族に対して無礼なふるまいを取り、温厚な高順をキレさせたりもする。 |
正妻(奥方) 俗称:末摘花 | 家を支える知識と教養を持ち、皇太后とのやりとりも行う。 3人の息子を産んでいる。 |
妾 | 元緑青館の妓女。豪に捨てられない為に娘に毒を盛り、周囲の同情を引くようふるまう。 |
梔子 (ジースー) | 豪と妾の娘で14歳。母親に毒を盛られ、食事を与えて貰えず、名家育ちなのに飢餓状態だった。 正妻➡安氏➡壬氏にこの件が相談され、羅の家で療養することに。 |
実際豪は何人も妾を「鼻につく」とか言って捨ててます……
かといって、自分が捨てられない為に娘を小道具にする母も陰湿……
さらに正妻は「豪(夫)はあと10年生きられないのでは?」と発言しています。
これはどういう意味なのか?雀の推測によると……
正妻「娘が療養に出て小道具を失った妾が、今度は夫に毒を盛り始めるかもしれない。(妓女時代、客にやってたっぽい)でも私はそれを見逃しますよ」
ということらしいです。
こんな家嫌すぎる…
安氏の実家事情
野心の強い安氏の実家。
- 染物業で成り上がり、宮廷御用達を経て中堅の家柄となった
- 禁色「黄丹(おうに)」を制作
という実績がありますが、この一族の野心の強さを怖れた女帝(現帝の祖母)は、重要な地位につかせず名も与えませんでした。
玉葉妃の一族は、玉葉が皇后になった時に名を与えられています
それでも女帝が亡くなったことを機に大きな顔をし始めますが……
安氏は権力を得ることに消極的。
豪と安氏の仲が悪いのは、これが理由です
一族から後宮に「安氏の姉の孫娘」が貴妃として入っていますが、一族の先が明るいかどうかは分かりません。
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まとめ
皇太后・安氏についてまとめると……
- 10歳で先帝の子を産んだと思われる。
- 成長した安氏を無視した先帝に爆発し、閨で呪詛を吹き込んだ結果次男が生まれたが、愛する自信が持てないためか阿多妃の子と交換した。その子は死亡した。
- 閨の一件は、先帝を廃人にした。
- 皇太后という国の女のトップであるが、女帝に警戒されて一族は名を貰えていない。
- 皇太后の一族の、現在の長は豪。豪の目を気にした妾が実の娘を飢餓状態にしており、壬氏や猫猫が巻き込まれている。
ということでした。
帝王切開で自分は死ぬとどれだけ理解していたんだろうか…とか考えると悲しくなりました
それでも壬氏を息子だと思えていたり、安氏がお手付きにされた後、姉の方はすぐに後宮を出されたのは幸運だったのかなと思います。
同じパターン(妃ではなく幼女の侍女が手を出される)で後宮に残らされ、見世物にされたのが神美▼
【薬屋のひとりごと】神美をネタバレ深堀り!最後や子昌への感情は?
先帝は本当に罪深いお方ですね。
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