薬屋のひとりごとのオープニング曲『花になって』(緑黄色社会)。
リズミカルな曲や猫猫の動きに中毒性がある一方、
- 猫猫しか出てこないの驚く(最後に微壬氏)
- 猫猫のキャラを誤解しそうなプロモーションビデオ。踊り子がイケメンと恋をする話…?
など、困惑の声も。
作者である日向夏先生も
オープニングの猫猫は、牛黄を月見団子のように重ねられて踊っています。
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) October 21, 2023
と、猫猫が大量の報酬を受け取っていることを認めています(笑)
この記事ではOPが何故こうなったのか?何故ここまで「花」を強調するのか?について
原作小説の情報を交え、考察していきます!
「花」とは何か?
花は「女性」の例えです。
それぞれ美しく咲くけれど、いずれは枯れる期限のあるもの。
そして自分で移動することは叶わず、そこで咲くしかないものです。
アニメ化部分の主な舞台は後宮と花街。
後宮は、男は帝か宦官(去勢した官)しか入れないため、作中でも『秘密の花園』と表現されています。
帝も『花が集る』って表現しているよ(虫だと怒るから)
そして花街。男が女を買うこの場所では、言うまでもなく『妓女たち』が花です。
しかしどちらも華やかというだけの場所ではありません。
妃・女官たちが後宮を出ることは簡単には叶わず、妓女もまた年季が明けなければ花街から出られません。
逃げ場の無い場所で愛の取り合い・蹴落とし合い…時には病気にもかかります。
そんなトラブルにもまた「花」が使われます。
白粉花、鳳仙花の実などを混ぜて赤子を堕胎させるための薬が作られることもあります。
『花になって』タイトルはここから
『花になって』というタイトルがここから来たのではないか?という原作シーンがあるのでご紹介します。
花街の花が誰か一人のための花になったとき、ほかの花たちはそれを見送るために舞を踊る。
だから猫猫が踊ってるのか~
そしてこれは、アニメ一期(二期があるかはともかく)の最後の方にあたります。
十二話で小説一巻終了予定。
っで、二クールなので、原作を読んだかたがたはどこまで進むのか想像が容易いはず。— 日向夏🐗 (@NaMelanza) December 8, 2023
↑おそらくアニメ一期は原作小説2巻の終わりまで!
OP映像の花は誰を暗喩?作中例えまとめ
花は女性の例えですが、作中ではもっと具体的な花名でキャラクターが例えられているので紹介します。
OPにいる人から!
薬屋のひとりごと
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猫猫:カタバミ(by羅漢・羅半)
小さく貧相だがしたたかな、片喰のような娘である。
猫猫を最初に片喰に例えたのは壬氏……ではなく羅漢。猫猫の実の父親です。
猫猫の義理兄・羅半も例えていますが
「花に囲まれての食事は嬉しいな。薔薇に、菖蒲に、あと酢漿草」
と、こちらはちょっとからかわれています(笑)
そもそも作者は片喰の別名:ねこあしから猫猫の名前を付けました。
ねこあし
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) December 22, 2020
カタバミは薬草として使われることもある一方、雑草とされることも。
世話されずとも力強く生きている猫猫の魅力!
ですが猫猫に想いを寄せる壬氏が、猫猫を雑草に例えるはずはありませんでした。
猫猫:芥子(by壬氏)
壬氏が猫猫を直接花に例えたことはありません。
ですが、猫猫に月と芥子のデザインの簪を贈っています。
この簪は最初から猫猫に贈るために作られたもの。
「月」壬は氏自らの名前からとったものです。
ならば「芥子」は猫猫と考えても良いでしょう。
【薬屋のひとりごと】簪(かんざし)を贈る意味は?猫猫流の使い方についても
芥子には「モルヒネ」という薬効を持つ品種もあり、
中毒性のある阿片になったり、強力な鎮痛作用を持つ麻酔になることも。
壬氏にとっての猫猫だ……
また、芥子は猫猫の一番好きな花でもあるようです。(作者Xより)
玉葉妃:牡丹
玉葉妃は四夫人の一人として、牡丹をかたどった紋が与えられています。
明確になっているのが玉葉妃ってだけで、他の上級妃にもあると思う
圧倒的に絢爛に咲き誇るイメージを持つこの花は、赤髪碧目で美しい、後宮随一の華やかさを誇る玉葉妃にぴったりです。
梨花妃:菖蒲
「牡丹と菖蒲のどちらが美しいかは、決めつけるものではないと思います」
これは自らを卑下した梨花妃に猫猫が言った言葉です。
牡丹が玉葉妃ですので、梨花妃が菖蒲。
花言葉は「良い便り」「希望」など。これらはギリシャ神話からとられており、古くから愛されてきた花です。
血筋面では玉葉妃より高貴な梨花妃。イメージにぴったりです。
里樹妃:春を待つ小さな花
「彼女は春を待つ小さな花のようなけなげな人なんです!」
具体的な花の名前こそ出ませんが、薬屋至上一番ロマンチックに花に例えられたのは里樹妃です。
※オープニング・エンディングを見る限りは鈴蘭が里樹妃のイメージと思われますが、作者監修がどこまで入っているか謎なので断言できません。
例えたのは馬閃。
花は愛でるものと思っていたが、花は愛でられなくても生きていけるのだ。
二人のもどかしい恋愛は必見です。
【結婚できるか?】馬閃と里樹の恋路まとめ【薬屋のひとりごと】
麻美:蔓植物
ちなみに馬閃の姉・麻美は絡みつく蔓植物に例えられたことがあるそうです(笑)
かなり年上の旦那を、執念で根負けさせて捕まえたところから来ているとか…
鳳仙:鳳仙花
緑青館の妓女・鳳仙は、名前の通り鳳仙花です。
鳳仙花は「触れたらはじけ飛ぶ」という性質を持っていますが、鳳仙も軽々とは触れられない妓女でした。
また鳳仙花とカタバミを練り合わせて爪に付けると爪紅になります。
カタバミが鳳仙花の発色をよくするのだとか……
ここは結構ポイントです♪
薬屋のひとりごと【羅漢と鳳仙】身請けの結末は?猫猫との関係も
梅梅:梅
三姫の一人・梅梅も花の名前です。
ちなみに同じく三姫である女華の「華」は、少し方向性が違います。
薬屋世界で「華」という字は「皇族しか使ってはいけない」というルールがあり、そちらに繋がっていきます
花街の花とは競い合うもの。
そして梅梅には鳳仙の禿をしていたという過去があります。
三姫の中で一人だけ花の名前が付けられた梅梅と鳳仙、そして猫猫。
彼女たちが紡ぐ花街のストーリーに注目です!
OPは何故こうなったのか?
「花になって」のタイトルの意味はアニメ一期の終わりに来るであろうエピソードからだと分かりました。
ただ『薬屋のひとりごと』内で猫猫が踊るシーン2回だけ。
もう一回はダンスだよ♪
薬を作ったり謎を解くイメージが各段に強い猫猫だからこそ、戸惑った方もいる…という事でしょう。
まぁ謎解きも薬作りも動きが地味だから…
アニメは収益出すために「映え」が必要なんだろうね
では作詞作曲に対して、アニメ会社側からリクエストはあったのでしょうか?
歌詞のテーマは自己愛!?
──「薬屋のひとりごと」サイドからは、何か提案やオーダーはあったんですか?
穴見 曲に関しては「中毒性とキャッチーさが欲しい」と言われて。
長屋 最初にメロディやサウンドの方向性が決まったんですけど、歌詞は「『自己愛』を書いてほしい」というオーダーがありました。
やはりこちらにも「華やかさ」を足そうとした形跡が見られます。
読み進める中で「今じゃ当たり前のことがかつては当たり前じゃなかったんだな」とか、そういう気付きもあったし、
- 男尊女卑が強く
- 身分差も激しく
- 外科は不浄とされる
そんな思いが込められた歌詞だと思います。
壬氏視点の猫猫という意見も
その顔に~~ぞくぞくして目が離せーないっ
じーーーーー。
からの、
ズモモモモモモモ…。
(このオノマトペがよく似合う pic.twitter.com/zk9Q94vobK— みお@時々🗝 (@mio_mattari) November 14, 2023
味見して~~
指から直接イクなんて壬氏様も度し難い
蜂蜜は殺菌作用ありそうですしセーフ?#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/u9x73c6Ta3
— まやま。 (@not_by_black) December 10, 2023
君の毒(嫌がる顔)は私の薬(喜び)って
否定できませんね。
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まとめ
OPが花を強調する理由は?
- 花は後宮と花街にいるの女性の比喩
- アニメ一期の最後にくるエピソードに合わせて作られた
- 作中内でもキャラクターが花に例えられている
OPは何故こうなったのか?
- 薬屋と謎解きは地味なため、映えを意識したと考えられる
- 「自己愛」というテーマが指定されていた
- 壬氏視点の猫猫という意見も否定できない
ということでした。
「猫猫らしくない」という意見を「生薬を対価に引き受けました」で封殺してしまうのが流石猫猫です。
とはいえ他のキャラクターが出てくるOP、EDも見てみたい気持ちはありますね。
原作小説2巻が1期になるのならば、現在7期までのストックはあるはずですので、是非期待しましょう!
コメント
第二クールのOPでもいくつかのの花が登場しましたね。曼荼羅華は誰を例えているのか分かりましたが、青い薔薇は誰または何を例えているのでしょうか。
青い薔薇は、羅漢が鳳仙を口説くのにわざわざ白い薔薇を染めていた…という恋の思い出ですね。
可愛いですね。
そういうことでしたか。ありがとうございます。何というか、羅漢ってけっこうシャイですね。
そうですね(笑)お互い言葉にはしないカップルですね