薬屋のひとりごと世界の、後宮におけるトップ・四夫人。
物語開始時は玉葉妃・阿多妃・梨花妃・里樹妃だったメンバーは、最新刊までで何度も入れ替わっています。

降格・昇進、あるいは……
この記事では、最新刊までの上級妃四夫人について紹介。
変移だけではなく、それぞれどんな人なのか?序列や特徴、象徴(色・花等)についても解説していきます。
原作最新刊までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
上級妃四夫人とは?序列はある?

まず、四夫人(上級妃・正一品)とは何なのか?

四夫人は上級妃・正一品(しょういっぽん)と呼ばれることもあるけど、全て同じ四人のことです。ニュアンスの違いは↓を参照。
呼び方 | 違い |
---|---|
正一品 | 「官位(階級)」としての呼び方。 |
四夫人 | 「正一品」とは違い、後宮内での地位を表す。 |
上級妃 | 「その他の妃との比較」での呼び方。位が高い妃という意味。 |
これは端的に言ってしまえば、国のトップである帝の子を産む、国の女のトップ候補です。
女だけでの地位をみると
- 皇太后
- 皇后
- 正一品
という順位になります。
そして正一品(四夫人)の中でも序列はあります。

歴史上ない場合とある場合があるらしいですが、薬屋世界では適用されています。
偉い順に並べると貴妃➡淑妃➡徳妃➡賢妃。
つまり物語開始時では玉葉妃➡阿多妃➡里樹妃➡梨花妃となっていました。
ちなみに……
上級妃は4名ですが、後宮にいる妃の数は(現帝時代で)100名足らず。
女官の数を合わせると約2000名です。
上級妃それぞれの年齢と花

上級妃には
- 象徴する宝石(宮の名前)
- 象徴する色(園遊会などではこの色の服を着る)
- 象徴する花(印などにも使われる)
があります。表にしてまとめてみました
名前・年齢 | 呼び名 | 花 | 色・宝石 |
---|---|---|---|
玉葉妃(19) | 貴妃 | 牡丹 | 深紅 翡翠 |
皇太后の姉の孫(17) | 〃 | 不明 | 〃 |
阿多妃(35) | 淑妃 | カトレア? | 黒 柘榴石 |
楼蘭妃(17) | 〃 | 不明 | 〃 |
里樹妃(14) | 徳妃 | 鈴蘭? | 白 金剛石 |
玉葉の兄の娘(年齢不明) | 〃 | 不明 | 〃 |
梨花妃(23) | 賢妃 | 菖蒲? | 群青 水晶 |

ちなみに猫猫は原作開始時17歳です!
※原作で明言されている象徴花は、玉葉妃の牡丹のみです。
他はアニメOP等より推測
参考:花になっての歌詞の意味は?猫猫が踊るのは解釈違い?薬屋のひとりごと
上級妃の役目

上級妃の役割は帝の子を成すことがメインです。
しかしそれだけしているわけではなく、
- 園遊会に出席する
- 流行を広める
- 実家の為に(茶会などを開いて)情報収集する
などといった役割もあります。
ちなみにどうしても出なければいけない用事があった際は、
「帝以外の種が混ざらないように」と、後宮から出る時・戻る時に「月の忌がきているかどうか」を確認されます。
上級妃➡中級妃へと降格もある!

作中では一度も実施されていませんが、上級妃から中級妃への降格はあり得ます。
帝の子を一度でも生んだ場合、通常後宮からは出られないからです。
しかしそれに当てはまるにも関わらず、南の離宮へ移された特例が阿多でした。
幼馴染である阿多を、帝が特別扱いした結果でした。
後宮授業とは?妃教育とは違う

楼蘭妃が入った際には、花街育ちの猫猫による後宮授業も上級妃向けに行われました。
これは有り体に言えば閨技術を学ぶということです。
帝のお通りがまだならば、知識を入れて不安解消してもらおうという試みでした。
花街から道具やら教科書やらが届けられ……
玉葉妃や梨花妃にとってはマンネリ防止策にもなった模様です。
また後宮授業と『妃教育』は別物です。
妃教育とは妃になるための教育。
教養などをしつけられ、場合によっては玉葉のように地方の訛りを矯正されます。
最新刊までの四夫人一覧(変移)

上級妃の最新刊までの変移はこちらです。
賢妃 水晶宮 | 貴妃 翡翠宮 | 淑妃 柘榴宮 | 徳妃 金剛宮 |
---|---|---|---|
梨花妃 | 玉葉妃 | 阿多妃(~1巻) | 里樹妃 |
〃 | 〃(~4巻) | 楼蘭妃(~4巻) | 〃(~6巻) |
〃 | 空席 | 空席 | 空席 |
〃 | 安氏の姉の孫 (15巻~) | 〃 | 玉葉の兄の娘 (15巻~) |
上級妃紹介!
ではここからは、登場した上級妃をイラスト付きで一人ずつ紹介します。
※原作開始時以降の上級妃です。
玉葉妃

男児を生んで皇后となった玉葉妃。
梨花妃と違い「男児を生んですぐ皇后になった」のには、政治的要因が関係していました。
それは玉葉が国の西の要である戌西州出身だから。
外国と接した西を守る玉袁の娘・玉葉を正室にして、繋がりを示しておきたい……
これは帝の戦略的選択でした。
しかしそれ故に玉葉の息子……東宮は盤石ではありません。
黒髪黒目が多い茘人の中で、玉葉后の赤髪を受け継いだ東宮。
西方の血…外国の血が混ざっているということで反対する、面倒くさい人間も多い模様です。
- もっと詳しく:玉葉妃をネタバレ。実在モデルがいる?皇后昇格?
梨花妃

原作開始時23歳の巨乳・リファ妃。
最初の男児は死んでしまいましたが2人目も男児で、こちらはきちんと育っているようです。
しかし心配なのは帝の外戚であること。
近親婚をすると子が早死にする恐れがあり、それを避けたいが故に、梨花妃は四夫人最下位の賢妃となっています。
里樹妃

一番幼い14歳の妃である徳妃・リーシュ妃。
里樹妃の実家である『卯の一族』の今代当主は、嫌に野心家でした。
里樹は道具として幼女趣味の先帝の後宮に入れられ……(お手付きは無し)
その後好色爺に売られそうになったところを
里樹の死んだ母と幼馴染であった阿多が見かねて妃に推薦した……
という事情がありました。
里樹妃は帝のお通りも無く、妃としての気概もありませんでした。
それは、可愛がってくれた帝と阿多を疑似両親のように感じて、お似合いだと思っていたから。
やがて彼女はとある事件を起こし、とある御仁に恋をして出家することになります……
関連記事:【結婚できるか?】馬閃と里樹の恋路まとめ【薬屋のひとりごと】
阿多妃

原作開始から早い段階で後宮から出て行った妃・アードゥオ。
帝の最愛は彼女でした。
しかし子を産んだ時に子宮を失ったこと、帝より一つ年上な事を考慮してのお褥すべり。
年齢を理由とする引退となりました。
ちなみに出家やら脱走やらの特殊な理由はないため、本来ならば(中級妃などに)位を落とされるのが妥当ですが……
阿多は南の離宮に住まわされ、後宮を出ても帝と会う機会を得ています。
同時に仕事も与えられており、妃を引退しても愛され束縛されている様子です。
楼蘭妃

ロウランヒ17歳。
父親である子昌が先帝時代からの重鎮であり、ごり押しされて阿多妃の後釜になりました。
しかし彼女の考えは……
濃い化粧で帝まで騙していた楼蘭。
後宮から逃走したことで極刑となりましたが、行方は今だ不明です。
- もっと詳しく:玉藻とは?楼蘭妃はその後生きているのか考察
大海の娘(皇后派)

かなり時間が空いた15巻にて、貴妃・徳妃が追加されました。

実質、梨花妃一人だったので…
徳妃……つまりリーシュ妃の後釜になったのは、玉葉の兄(大海)の娘です。
※娘の名前は未登場
大海は玉袁の三男。(玉葉は六女)
三十代半ばの男で、戌西州の港を取り締まっている人物です。
西都編では壬氏にも協力的でした。
皇太后の姉の孫

貴妃…つまり玉葉妃の後釜は、皇太后・安氏の姉の孫娘(17歳)です。
ただ、これがかなり縁起の悪い人物でした。
現在の皇太后・安氏はお手付きになった先帝時代、姉の侍女として後宮入りしていました。
自分を出し抜いた妹を恨んでいた姉。
そしてその孫……
流石にそんな人物が楼蘭妃の後釜だと縁起が悪いため、玉葉妃の後釜である『貴妃』となりました。
しかしこちらも梨花妃と同じで帝と血の近い人物。
赤子が生まれたところで長生きしない可能性があります。
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まとめ
以上、上級妃四夫人についての解説でした。

誰が好きですか?コメントで教えてください!
最後に合わせて読みたい関連記事をまとめておきます。
- 帝:
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