薬屋のひとりごとのキャラクター『先帝』。
現帝の父親であり、原作開始5年前に亡くなっているこの人は、罪深い行動で数々の女性たち(時には男性も)を不幸に追いやっています。
この記事ではそんな先帝についてネタバレ解説。
- どんな人だったの?
- 先帝がやらかしたこと
- 先帝の関係者・家系図
を紐解いていきます。
先帝はどんな人?
まずは先帝の情報を簡単にお伝えします。
名前 | 本名不明 |
死去年齢と 死因 | 原作5年前 (60歳を過ぎていた。『女帝』と呼ばれる母を追うように亡くなった) 絵具の材料である『雄黄』に含まれた、ヒ素中毒死の可能性が高い。 |
特徴 | 幼女趣味・女帝の傀儡(政治は『女帝』と呼ばれる母が行っていた) |
若い頃は壬氏に似たイケメン。 ※年齢がいってからは見る影もない | |
帝になれた理由 | 兄弟の下の方だったが、異母兄たちが病によって倒れたため帝に。 しかし、他に生き残っていた男系の皇族も、先帝の脅威にならないよう女帝によって排除されたらしい…… |
先帝の子供 (事実) | 翠苓の母(非公式) 現帝 1人死亡(表向きは壬氏) |
先帝の子供 (表向き) | 現帝 壬氏 |
お手付きにした 女性 | 皇太后(安氏)、翠苓の祖母、診療所の深緑など |
趣味 | 絵を描くこと |

もっと詳しく解説していきます!
罪深き嗜好

先帝の話題で真っ先に上がるのは、『幼女趣味』であったという点です。
これは原作者の日向夏先生がXにて
幼女趣味だが、正しくは成熟した女が怖かった故。
目麗しかったがため、男日照りの続く他の妃にいらずらされ恐れるようになる。
引用X
と、そこに至るまでの理由を明かされています。
しかし帝の仕事は『子を成すこと』。
先帝は後宮に集められた幼い女性に手を出しますが、月のものが来る前に手をだしても、子が出来るはずがありません……。
しかし先帝の嗜好を知らなかった女帝は子が出来ない理由を「女が足りないせいだ」と考え、後宮を拡大します。
これが方々に迷惑な話。
農村部では『女官狩り』によって人手不足が深刻になったこともあったようです。
被害を被った人物たち

先帝の幼女趣味によって被害を被った女性は、分かっているだけで以下の通りです。
(間接的なものも含む)
安氏 (皇太后) | 家の為に承知の上で先帝を受け入れたが、成長した安氏を無視して幼女の元に向かうのでブチギレ。その後も美しい息子(壬氏)に手を出されるのではないかと戦々恐々。 詳しく:皇太后を相関図でネタバレ解説! |
安氏の姉 | 「妃である私を差し置いて妹がお手付きになるなんて屈辱…!」 |
大宝 (女官) | 神美の侍女をしていた9歳の時に手を出され、翠苓の母を生む。 しかし公言されず、一生後宮暮らし。 |
神美 | 「妃である私を差し置いて侍女がお手付きになるなんて屈辱…!」 詳しく:神美をネタバレ深堀り!最後や子昌への感情は? |
翠苓の母 | 先帝の子供だと公言されず、不遇の扱い。 病死とのことだが、神美のいびりの影響もあるかもしれない。 |
翠苓 | こちらも神美にいびられている。悪夢の連鎖。 詳しく:翠苓(すいれい)の正体と目的を解説! |
深緑 (シンリュ) | 幼い頃に先帝に手を出され、子はできなかったが一生後宮から出られない。 (他の診療所の面々も) |
※先帝が病にふせっていたため、お手付きにならなかった里樹妃はギリセーフ。
そして男も被害を被っています。
子昌 (シショウ) | 愛する婚約者を後宮入りさせられたあげく、妾として先帝の子供を押し付けられる。 (家庭内不和!) |
羅門 (ルォメン) | 幼い安氏が出産するのには腹を切るしかなく、留学して技術のある羅門が去勢されて手術を担当させられる。 |
壬氏 | 先帝が幼女趣味であることから、現帝と年の離れた皇太后の子である壬氏は「不義の子では?」と疑われた。 関連記事:【薬屋のひとりごと】壬氏の正体をイラスト家系図で解説! |
先帝の秘密の子供

先帝の実の子供は三人。
- 翠苓の母(非公式)(現在死亡)
- 現帝
- 1人死亡(表向きは壬氏)
です。(年齢順)
しかし一番初めに生まれた『翠苓の母』は公に知らされていない、秘匿された存在となっています。
なぜこのようなことになったのか?
先帝の秘密を解説していきます。
大宝をお手付きにするが…

翠苓の母は、先帝が十歳を過ぎたばかりの女官『大宝』をお手付きにして生まれるわけですが……
先帝はまだこのころ、自分が幼女趣味だと認めたくなくて、認知しませんでした。

いやいやいや
そうはいっても後宮は先帝のためのもの。他に誰が手をつけるというのか?
そこで矛先が向いたのが、(去勢されていない)とある医官でした。
流石に罪悪感があったのか、減刑されて殺されずに済んだ医官。
それぞれの行き先は…
- 大宝…後宮に残留(出られない)
- 医官&翠苓の母…子昌が引き取って保護
となりました。
翠苓の母を子昌に娶らせる

一度翠苓の母を「自分の子ではない」と否定した先帝。
しかし実は自分の子だと理解しており、後に(公にではないものの)認めていたようです。
だからこそ、子昌の手引きで翠苓の母の様子を見ていた先帝。
そして翠苓の母が年ごろになると、信頼している家臣である子昌に『娶ってほしい』と頼みます。
子昌は神美に一途だったので嫌でしたが、立場上断ることはできませんでした。
やがて、子昌と翠苓の母の間に子が生まれます。
先帝はその子供に『子翠』という一族の文字が入った名を与えました。
そして満足して、子昌の元からの婚約者であった神美を、子昌に下賜します。
以上の過程が非常に問題でした。
子の一族の反乱に繋がる

『子の一族』の、名前に『子』が入る子供……
それは薬屋世界において、「一族において重要な存在である」と明言するようなものです。

だからこそ出世したら改名したり、逆にへまをしたら一族の文字を取って名乗れ!と言われることも…
里樹の異母兄・卯純が「純と名乗れ!」と長から言われていました。
千と千尋みたいですね。
これに、下賜された神美がブチギレ。
- 自分の代わりにお手付きになった憎い侍女の娘が
- 自分より先に子昌の妾になっている!
- しかもその子供に、一族の名を冠する名前を付けている!
参考家系図▼

子翠を翠苓に改名させただけではなく、いびり倒した神美。
しかし怒りはそれだけでは収まらず、憎しみを糧に国家への反乱を実行します。
もっと詳しく:【薬屋のひとりごと】神美をネタバレ深堀り!最後や子昌への感情は?
この反乱には、同じく先帝の御手付きになった診療所の深緑も加担。
先帝があと少しでも気を使った行動を取れていたら、止められた未来かもしれません……
皇太后を激怒させ廃人に

帝は国一番の権力者なので、基本的に逆らえる人はいません。
しかし先帝を、唯一精神を病ませるまで追い詰めたのが皇太后でした。
最初は「家の為に」と、先帝の嗜好を分かっていて受け入れた皇太后・安氏。
それでも我慢には限度がありました。
- (出産や嫉妬で)何度も命の危機にさらされ
- 先帝は成長した自分から逃げる。
- あげくに目の前の自分を無視して先帝はお気に入りの幼女のもとに…
言ってみれば、この時安氏がとった行動は逆レ〇プ。
「忘れさせてやるか」と言うように、帝王切開でできた腹の傷を見せ、閨で呪詛を吹き込み……
これが元で第二子(現在死亡)ができましたが……
先帝は精神的ショックで、絵を描くだけの廃人となりました。
若い頃は壬氏に似たイケメンだった先帝。
しかし晩年見る影もなかったのは、これが原因でしょう。
そんな方はDMMブックスという電子書籍サイトがおすすめです。
- 初回利用に限り70%OFFクーポンが貰え
- 90%以上の作品が25%ポイント還元!

何冊でも購入できるのが魅力!
是非利用してみてくださいね。
まとめ
以上、先帝の秘密や罪深き所業についてまとめました。
女関係がとにかくひどく、亡くなった後にも影響を残しているのは迷惑な話です。
尚、政治は母である女帝がやっていたので安定していたそうですよ。
最後にあわせて読みたい関連記事をまとめておきます。
- 皇太后・安氏解説:皇太后を相関図でネタバレ解説!兄・豪の家系図も
- 自分の出生に振り回された壬氏:壬氏の正体をイラスト家系図で解説!
- 先帝の被害者・神美:神美をネタバレ深堀り!最後や子昌への感情は?
- 子の一族の反乱の結末:小説4巻ネタバレ感想。 響迂は○○。子昌の最後は?
コメント