キャラクターたちの細やかな心情描写に心掴まれる作品『薬屋のひとりごと』。
当記事では発売中の原作小説全巻から、名シーンを4つお届けします。
個人的に好きなオススメシーンです!
中華風ファンタジーの世界観で織りなされる、切ない名シーンは必見です!
ネタバレが含まれますのでご注意ください。
【羅漢】誰よりも純粋な恋を最期まで
痩せこけた病人の女、そのはずなのに羅漢には誰よりも美しい女に見えた。
薬屋のひとりごと,2巻
薬屋のひとりごと一純粋な恋をする、羅漢の独白です。
猫猫の爸爸だよ!
恋の相手は妓女・鳳仙。猫猫を生んだ女でした。
猫猫が生まれる前に花街の悲恋として終わった恋は、17年後、猫猫・梅梅の手引きで蘇ります。
緑青館の病人部屋で隔離されていた鳳仙。梅毒で鼻がとれ、記憶もズタズタになり、骸骨のように痩せた姿。
それでも羅漢には誰よりも美しい女に見えました。
アニメ1期2クール目でも描かれたこの身請けシーンはまごう事なき名シーンです。
羅漢は屋敷が建つような金額で鳳仙を身請けし(原作2巻)、しかし鳳仙は約一年後に死亡します。(原作6巻)
ああああああ
「人を人とも思わぬ義父上だが、あの妓女が来てからずいぶん雰囲気が変わったよ。正直、見ていて恥ずかしくなるくらいね」
薬屋のひとりごと,6巻
とは甥である羅半の言。
鳳仙が亡くなるまで、毎日一緒に碁を打っていた二人。
伝令が屋敷と宮廷を往復して石を並べたそうです。
亡くなった後はしばらく廃人のようになっていた羅漢でしたが、
鳳仙との碁・将棋遊戯を心と書物に残し、『碁大会』で弔い……羅漢は前に進みます。
二人の恋の終着点まで是非読んで欲しいです
薬屋のひとりごと【羅漢と鳳仙】身請けの結末は?猫猫との関係も
【壬氏】プロポーズ宣言
「おま、いや、猫猫!よく聞いておけ!
薬屋のひとりごと,7巻
俺は、おまえを妻にする」
お次は薬屋のひとりごとが好きなら見逃せない壬氏のプロポーズの名シーンです。
実はこのセリフの前にも「連れ添いたい」という意志を告げられていました。
しかしそれは猫猫が逃げられる程度のもの。
壬氏も猫猫も理性的で、なかなか進展しなかった二人の関係。
その理性を壊したのが『疲れ』と『苛立ち』でした。
普段の二人ならばあり得ない、売り言葉に買い言葉。
時に恋愛は、相手の反応に怯えず「まっすぐしっかり」言うことも大事だと教えてくれます。
これには水蓮おばあちゃんもニッコリです
この後、壬氏は猫猫と心置きなく結婚するためにトンデモ行動をおこすので、そこも同時に読んでいただきたいです。
それ程に覚悟の詰まった宣言でした。
【薬屋のひとりごと】じんしが猫猫にプロポーズ!ふたりの恋愛進捗まとめ
【雀】感情に向き合ってほしい
「猫猫さんにもいろんな事情がありますから、感情に流されないことは大切ですぅ。でも……」
薬屋のひとりごと,12巻
雀は血で濡れた左手で猫猫の頬に触れる。
「それを言い訳にしちゃだめですよぅ」
ふふふと笑う、雀。そのまま目を瞑る。
死んでないよ!
猫猫が壬氏との仲を前向きに進行させるきっかけの言葉です。
個人的に大好きなシーンです。この巻で雀さん推しになりました。
時と場合によっては余計な助言。
しかし猫猫を守るために大怪我をした雀のセリフは重みが違いました。
遅くなりましたが「♯薬屋のひとりごと」12巻発売中です。カバー、挿絵担当させていただいております。よろしくお願いします。https://t.co/thkE5uD53s
— しのとうこ (@touco_shino) August 6, 2022
こちらはお調子すぎてカバー候補から外れたラフ🎉 pic.twitter.com/mV6wyY3on6
雀の主は壬氏の実の母・阿多で、任務は『月の君を幸せにすること』。
猫猫はこの言葉を受けて寝ている壬氏に自分から口づけをします。
いつ何時も立場をわきまえていた猫猫を変えた言葉。
自分と相手の感情に、きちんと向き合うことの大切さを教えてくれます。
薬屋のひとりごと・雀(チュエ)の正体は?母親との因縁・馬良との仲も
【白鈴】主導権を握られてはだめよ
『お客とはいえ、主導権を握られてはだめよ』
薬屋のひとりごと,5巻
こちらは面白いシーンとしてご紹介!
妓楼・緑青館の三姫・白鈴小姐の名言。そして、それを受けた猫猫の名シーンです。
壬氏に迫られた際、うっかり白鈴の言葉を思い出してしまった猫猫。
壬氏と猫猫がキス!?終話で衝撃の事実【薬屋のひとりごと5巻】ネタバレ感想
状況に臆さず相手の優位に立ち、自分のペースで物事を動かし導くこと。
それが百戦錬磨の白鈴からの助言……
猫猫はしっかり壬氏とのファーストキスで実践します。
されるがままにはならない……猫猫と壬氏の恋愛の方向性を決めた、ある種の名シーンでした。
壬氏と猫猫がキス!?終話で衝撃の事実【薬屋のひとりごと5巻】ネタバレ感想
ちなみにアニメ化はまだまだ先のシーンですが、家族で見ると気まずくなること請け合いですので注意しましょう!
薬屋のひとりごとを90%offで読む方法
『薬屋のひとりごと』を購入する際は90%offクーポンがもらえる、DMMブックスがお得です。
初回購入時、上限2000円分90%off!!
例えば、薬屋のひとりごとの原作小説(ヒーロー文庫)は
3冊1980円が1782円引で198円に。
4冊2640円が2000円引で640円に。
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まとめ
薬屋のひとりごとの原作小説から、おすすめ名シーン4選をまとめると
- 羅漢が身請けするシーンと、その後看取って死を受け入れるまでは必見
- 壬氏の恰好良いプロポーズシーンは必見
- 猫猫を変えた雀の名ゼリフと、そこからの猫猫は必見
- 白鈴の言葉を受けた、猫猫のやり返しシーンは必見
ということでした!
壮絶な恋愛をした羅漢が、猫猫が結婚相手を連れてきたらなんと言うのかが気になりますね!
薬屋のひとりごとのキャラクターは奥が深く、放つ言葉や行動がそれぞれの人生に影響を及ぼしあっています。
薬屋は漫画も良いですが、セリフや心情が削られたりするため小説版がオススメ!
気になった方は是非読んでみてください♪
コメント
ものすごく共感できました!!
特に壬氏の前向きな言葉には心を打たれました!
壬氏はずっと優しさがあって、それに他の人物も見逃せないくらい名場面続出でした!!
ザクロさんめっちゃわかりやすかったですー!!
早く16巻も出てほしいですー!
お読みいただきありがとうございます!
壬氏は行動が伴ってて猫猫の気持ちを一番に想ってくれるのが素敵ですよね。
16巻待ち遠しいですね!