ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻 ネタバレと感想【特典SSあり】

ようこそ実力至上主義の教室へ
この記事は約22分で読めます。

2023年2月25日発売の、ようこそ実力至上主義の教室へ(通称「よう実」)2年生編9巻、読了しました。

ピンナップ3枚共一之瀬の一之瀬巻!!

ここからキャラクター別のネタバレありの感想になります!
(メロンブックスの店舗特典共)

キャッチコピーとご一緒にどうぞ

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生徒会長も土下座もこなす【堀北】

「そう言えばどこかの誰かさんも学力がBに向上していたわね。どこの誰だったかしら」
「突然腹が痛くなってきた。帰ろうかな」

こういう堀北と綾小路のやり取りを見るたびに懐かしくなります……

綾小路の当初キャラが残るのは、もはや堀北の前だけでは……?

生徒会長を引き継いだ堀北ですが、万引き事件では良い役どころをこなしていました。

メンバー集めでは土下座までこなす、生徒会への献身っぷり!!()

帰り際の櫛田が物凄く幸せそうな顔をしていたのを、オレと天沢は見せつけられた。

他になる人が居なかった故の繰り上げとは言え、これで文句言える人なんていませんね!!

特別試験でもハンドサインOKという抜け道を見破りAクラスに勝利。

優秀っぷりを見せつけてきました。

何をする気なの?【天沢】

「あーいいんですいいんです。今更生徒会に入っても意味ないですし」
そこでオレは修学旅行前に天沢と会った時の会話を思い出す。
「何をする気だった。いやまだその考えは捨ててないのか?」

ホワイトルーム生を辞め、八神が退学した為やる事がないのかと思っていましたが、そうでもないようです。

とはいえ「綾小路に退学しろと言われたら退学する」という発言もあるため、「絶対成すべきこと」ではない重要度の低いミッションかもしれませんね。

もし一年の最初に生徒会に入ればメリットがあったのか……

それは八神が居たからか?それとも代替わり済みの3年生に関連するのか、他の要因か。

謎は深まるばかりです。

なんだただのイケメンかよ【石上】

出番は少ないですが、挿絵出ました!イッケメン!

腕っぷしはききそうにない感じというので、線が細いイメージしていたら裏切られました……

大物そうな雰囲気ですな……?

神崎に似た感じのお団子ボーイ……髪色が何色なのか気になります。

寂しそうにするなよ【南雲】

「クラスの垣根を越えて実力のある生徒がAクラスとして卒業できる環境を作る。俺の理想としたところには到底到達できなかった。(略)もっとどうにかしてやれると思ったんだがな」

生徒会長を堀北に引き継いた南雲会長。

時々アンニュイな雰囲気をまとっていました。だいぶ当初の印象と変わりましたね。

生徒会でやりたかったことが達成できない心残り、満足いくライバルがいなかった悲しみ

「今回のことで俺もよくわかったのさ。俺には巡り合わせがないんだってな」何かを諦めたような南雲の退屈そうな顔。

綾小路も体育祭でドタキャンしたしね!

南雲はホワイトルームみたいな場所を理想としていたのでしょうか?

招待してあげたら?綾小路……と思わなくもないです。

それと言いかけて止めた気になるセリフ。

「おまえが綾小路を動かしたのか鬼龍院」
「不服かな南雲」
「いいや。だとすればーーー」
しかしそれ以上を話そうとはしなかった。

あくまで予想ですが、自分と違い綾小路を動かした鬼龍院に対し、「羨ましさ」を感じたのかもしれませんね。

とはいえBクラスの桐山が今回頑張ったので、まだ後ろから刺される可能性はあるなと感じました。

また、南雲が3年全体を掌握するための契約も明かされました。

契約した生徒で、2.3枚のAクラス行チケットをくじ引き。

ガチの宝くじじゃん……

運にゆだねるのは少し違う気がしますが、ちょっと面白そうですね。



不満爆発【桐山】

鬼龍院冤罪万引き事件。
綾小路は鬼龍院から調査を任されました。

鬼龍院に冤罪をかぶせた犯人……それが桐山でした。

南雲を睨むその目は、桐山が一度も見せたことのない本気の怒りを含んでいた。
「おまえが自分の余興の為につぎ込んだプライベートポイントを、もっと同学年のために向ければAクラスに引き上げられる生徒を増やせる。なのに、自分の欲、自分が戦いたいがためだけに、3年生たちの血と汗のしみ込んだプライベートポイントをつぎ込む?バカも休み休み言え」

画策したことは到底褒められたことではありません。
ですが今までの諦めたような態度とは一転、この熱のこもったセリフはグッと胸を打ちます。

私的な目的で税金使った政治家を責めるみたいな……正義漢っていう感じがするよね

「(略)今後3年生たちから集めたプライベートポイントは、3年生たちのためだにだけ使用すること。その条件も付けくわえさせて頂きます」

堀北の審判で出た、再発防止の為の条件。

これで今後綾小路が南雲から2000万などの大金を貰うことはできなくなりました。

だが一方で桐山の表情(略)何か別の思考。その先を見据えている、そんな風にも見て取れなくはない。

これで解決……と思いきや、桐山が見せた謎の表情。

この男まだ何か企んでいるようです。

意外としぶといんだね……

誰よりも傍で南雲を見ていたからこそ、何か掴んだものがあったのでしょうか?



一之瀬とクラスの今後について話す会

参加者は綾小路・神崎・姫野・浜口、そして突発的に加わった網倉・渡辺(表紙の二人)です。

ビジュアルでてよかったね渡辺くん!


綾小路は一人で絶望している一之瀬を多数見ている為当然と言えば当然なのですが、結構辛口な印象。

神崎はけして無能なわけではないが付け入る隙を与えるような発言を少なからずしてしまうため軽々と反論を許してしまう。

このまま神崎に主導権を渡していては話が行ったり来たりする恐れがある。

「自分からは行動せず、同調する仲間が少し出来たことだけに満足しているのか?」

話の議題はまず一之瀬が生徒会を辞めた理由について。

重要なポイントは【Aクラス行きを一之瀬は諦めていないかどうか】です。

話し合いの結果、一之瀬は落ち込んだ時顔に出るタイプですが今回はそんな様子は見受けられない……という予測がでました。

真剣な意見会の中で面白かったのが、成り行きで綾小路が一之瀬から告白されたことを暴露する場面。

神崎「今すぐ綾小路が軽井沢と別れて一之瀬と付き合えば、改善の可能性がある……?」

いや微妙に笑い飛ばせねぇ……

渡辺からはともかく、神崎からこんなセリフが出てくると驚きますね。

そしてもしかしたらキーパーソンになるかもしれない人物、浜口。

1年時の船上干支試験、2年時無人島試験で面識がある彼ですね!

立ち回りがうまいようで、綾小路からも高評価。こちらも注目です。

浜口登場巻は4巻と2年生編3巻。


綾小路は一之瀬のホンネを聞き出す役回りを任されました。

橋本は一之瀬クラスの浮上を否定していますが、綾小路から見ると条件付きであり得るとのこと。

「痛みと覚悟……?具体的にはどんな?」
「悪いがそれは、今は答えることができない」

普通に考えると退学者を出す痛みとそれを受け入れる覚悟?



どう見ても有罪【綾小路】

軽井沢推しから見た今巻の綾小路

軽井沢と冷戦状態のまま次の巻に持ち越しです。

いよいよ危うい清恵。ただただ佐藤の株が馬鹿上がりしましたね……
ありがとう、良心。



さて、誰に賭けるのか?【橋本】

金田は携帯に打ち込んだ画面を橋本へと見せ、しっかりとその文面を頭に焼き付けた橋本が頷いたタイミングで画面の文字を全て消す。

龍園クラスの金田とつながっていることが明らかになった橋本。

この場面で何を伝達したのかは、伏線として今後のお楽しみですね。

龍園からの言伝とかかな?

「リードしてるAクラスがこのまま独走するなんて、物語としちゃ不成立だ。学年末試験あたりで転ばされて横並びさせる方が盛り上がる。(略)」

というロマンチストな考えも持っている橋本。

勿論『学校側が接戦を望む』というのは今回の下のクラスに有利な試験を見ても、十分あり得る話です。

但し展開予想として『三つ巴』を予想……一之瀬クラスを当たり前のように省いているのはいただけません。

頑張ってるのに最下位の主人公が、困難やあくどいライバルに打ち勝って勝利を手に入れる……これが王道だよ!

蝙蝠みたいな橋本ですが、個人的には綾小路についてほしいと思っています。

恋で覚醒!正しさを塗り替える【一之瀬】

修学旅行の夜。
全員が宿に揃った夜中の状況。猛吹雪。消えた自分。
それが騒動へと発展すればクラスメイトはどう動き、どうなっていくのか。
綾小路が見つけ出してくれたことは、何も特別驚くことなんかじゃなかった。

前巻ラストシーンを経て何か……天啓のようなものを得た一之瀬。

確かに一之瀬を見つけ出すのはいつも綾小路……不思議じゃないかもね

惑い迷う一之瀬をクラスメイトが見つけ出せないのもいつものことです。

それに加えてもう一つの気づき。

常識として『正しい』と言われていること。彼女のいる綾小路と会わない……それが心を守る『正しい選択肢』。

その思い込みが破壊され、価値観が塗り替えられた体験。

綾小路から軽井沢に告白したと聞いても

「不思議と辛くなかったの。あの瞬間だよ、私の考えが正しくないことに気付いたのは」

「私は、やっぱり綾小路くんが好き」

これが一之瀬の実体験から導き出した『正しさ』でした。

一之瀬にとって綾小路は、どんな状況でも揺らぎない希望。

修学旅行の夜だけで、オレとの関係に具体的な変化が訪れたわけじゃない。

こんな風に考えていた綾小路にとって、これは予想を上回る変化だったのではないでしょうか?

「解けない問題があるなら、考えればいい。考えて答えを導きだせばいい。それでも答えが出ないなら行動に移してみる。それで大抵の道は開けるんだよ」

龍園に投げかけたこの言葉。

「行動に移してみる」。これが無意識に起こした修学旅行の実体験。

その結果価値観が塗り替えられ、道が開けること。

『一之瀬帆波』というキャラクターに厚みがでたね!

「綾小路くんが麻子ちゃんのこと気になってるからーーーとかじゃないよね。うん、それは嫌だから、考えないことにする」

「軽井沢さんとは仲直りしちゃったかな?」

「これからの私を見ていて綾小路くん」

冷たい瞳、重たい空気……見たことのない顔を見せてくれる一之瀬。
それは龍園や阪柳も見直し、怖れを感じるほどです。

まぁ心配なのは軽井沢ですが……

学年末試験では彼女の逆襲が見られるのでしょうか?



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恋愛に関しては、不利な環境が逆に一之瀬を駆り立ててプラスにでるのかも……?

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まとめ

非常に登場人物の多い『よう実』ですが、今巻は珍しく『一之瀬帆波』という一人の人物についてかなり掘り下げた内容でした。

登場時からかわいく希少な正統派。
しかし前巻のラストエピソードを引き継いで、『正しい答え』を得たことで生まれ変わったようでした。

キャラクターとしての『厚み』が出たよね

さらに『学年末試験』の予測が立たなくなった1巻。

あとがきにて『3学期は少々過酷』という情報も出たので、怖いような楽しみなようなデス。

その前に冬休み編ですけどね!

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ザクロ

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コメント

  1. 匿名 より:

    神崎達と綾小路がカラオケで密会してるところに石崎が乗り込んだのに龍園に綾小路がいたことを報告してなさそうで
    石崎無能過ぎませんか(笑)

    • ザクロ zakuro より:

      まぁ報告してるかもですし……
      石崎なら雑談とかで「そういえばこの間綾小路がカラオケで~~」とか言いそうですね。

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