よう実2年生編9巻【ネタバレ感想】変わりゆく一之瀬の巻!特典SS共

ようこそ実力至上主義の教室へ
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2023年2月25日発売の、ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)2年生編9巻、読了しました。

今巻では『特別試験・協力型総合筆記テスト』『次期生徒会長決め』などが行われます。しかしなにより…

ピンナップ3枚共一之瀬の一之瀬巻!!
「いい人」だった一之瀬が確実に変わっていく姿は必見でした!

以下、ネタバレあり感想になります。(メロンブックスの店舗特典共)

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今巻のあらすじ

修学旅行を終えた綾小路2年生たち。時期は12月。

特別試験『協力型総合筆記テスト』(クラス全員で100問解くテスト)が行われると発表されました。
試験は22日。そして結果発表と終業式が23日です。

一方、生徒会長も次代に回さないといけない時期。
南雲は堀北・一之瀬で選挙をするように言いますが、一之瀬は生徒会からの退会を申し出ました。

一之瀬クラスから一之瀬の真意を探るよう、頼まれる綾小路。
繰り上がりで次期生徒会長になるも、生徒会メンバーを集めるよう指示された堀北。

さらに鬼龍院が万引きの濡れ衣を着せられそうなった事件や、軽井沢との喧嘩もーー。
相変わらず周囲の状況が動き続ける1巻です。

2年生12月頭のクラスポイントは?

坂柳Aクラス1250
堀北Bクラス985
龍園Cクラス684
一之瀬Dクラス655

龍園と一之瀬クラスが切迫してるね。他は少し開いている感じ

特別試験の結果は?

今回の特別試験は割とあっさりとした描写でした。

対決クラス勝者
坂柳クラス(A)VS堀北クラス(B)堀北クラス
龍園クラス(C)VS一之瀬クラス(D)一之瀬クラス

この結果を反映した概算クラスポイントは以下の通りです。

坂柳Aクラス1200
堀北Bクラス1035
一之瀬Cクラス705
龍園Dクラス634

CとDクラスが入れ替わったね!

キャラクターごとの行動まとめ

ここからはキャラ別の伏線や行動、それに対する感想をまとめています。

独白は南雲雅

「クラスの垣根を越えて実力のある生徒がAクラスとして卒業できる環境を作る。俺の理想としたところには到底到達できなかった。(略)もっとどうにかしてやれると思ったんだがな」

生徒会長を堀北に引き継いた南雲。
最近はアンニュイな雰囲気を纏うようになり、当初のイメージからガラリと変わった印象です。

生徒会でやりたかったことが達成できない心残り、満足いくライバルがいなかった悲しみ

「今回のことで俺もよくわかったのさ。俺には巡り合わせがないんだってな」何かを諦めたような南雲の退屈そうな顔。

綾小路も体育祭でドタキャンしたしね!

さらに今巻では言いかけて止めた気になるセリフも。

「おまえが綾小路を動かしたのか鬼龍院」
「不服かな南雲」
「いいや。だとすればーーー」
しかしそれ以上を話そうとはしなかった。

あくまで予想ですが、自分と違い綾小路を動かした鬼龍院に対し、「羨ましさ」を感じたのかもしれませんね。

また、南雲が3年全体を掌握するための契約も明かされました。

契約した生徒で、2・3枚のAクラス行チケットをくじ引きする予定だとか。

ガチの宝くじじゃん……
ちょっと面白そう

この後何ごとも無く卒業してしまうのでしょうか?



次期生徒会長決定の堀北

消去法で次期生徒会長になるも、追加の生徒会メンバーを集めるよう指示された堀北。
土下座して櫛田と、立候補してきた七瀬を引き込むことができました。

帰り際の櫛田が物凄く幸せそうな顔をしていたのを、オレと天沢は見せつけられた。

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

繰り上がりだけど、ここまでやってくれる生徒会長です!

特別試験でもハンドサインOKという抜け道を見破りAクラスに勝利。
優秀っぷりを見せつけてきました。

何を考えているか不明な天沢

「あーいいんですいいんです。今更生徒会に入っても意味ないですし」
そこでオレは修学旅行前に天沢と会った時の会話を思い出す。
「何をする気だった。いやまだその考えは捨ててないのか?」

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

八神が退学した今、何を考えているのか分からない天沢。

綾小路に言わせれば、何かをやろうとする「考え」があるようですが…

これが分かるのはもっと先、交流会になります。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻【ネタバレ感想】交流会

遂にビジュアル発覚した石上

堀北が生徒会勧誘で、まず目をつけた一年が石上でした。

大物そうな雰囲気ですな……?

綾小路の時と違い、きちんと敬語を使う石上。しかし生徒会には「興味が無い」と取りつく島もありませんでした。
まだミステリアスを貫く様子です。

南雲への反旗を翻した桐山

鬼龍院が冤罪を懸けられそうになった万引き事件。
鬼龍院に冤罪をかぶせた犯人は桐山でした。

南雲を睨むその目は、桐山が一度も見せたことのない本気の怒りを含んでいた。

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

他学年にプライベートポイントを渡すことにためらいの無い南雲。
しかしそれを3年に回せば、Aクラスで卒業できる人を1人でも増やすことが出来るーーそんな桐山の訴えからの行動でした。

この考えを受け、再発防止の為に「3年から集めたプライベートポイントは、3年のために使用する」と決まります。
今後綾小路が南雲から2000万などの大金を貰うことはできなくなりました。

だが一方で桐山の表情(略)何か別の思考。その先を見据えている、そんな風にも見て取れなくはない。

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

これで解決……と思いきや、桐山が見せた謎の表情。

意外としぶといんだね……

南雲がAクラスで卒業できるのか、まだ確実ではありません。



一之瀬クラスの今後は?

あらすじで述べたように、神崎たちから協力を求められた綾小路。

今回かかわりを持つのは神崎・姫野・浜口、そして突発的に加わった網倉・渡辺(表紙の二人)です。

修学旅行編で同じ班だった渡辺もビジュアルがでました!

綾小路は一之瀬クラスに対して辛口な印象。

「自分からは行動せず、同調する仲間が少し出来たことだけに満足しているのか?」

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

また、真剣な意見会の中では、綾小路が一之瀬から告白されたことを暴露する場面も。
これにて一之瀬の想いがクラスの一部に共有されました。

それを聞いた神崎の意外な意見も面白かったです。

「今すぐ綾小路が軽井沢と別れて一之瀬と付き合えば、改善の可能性がある……?」

無いとは言い切れない

綾小路から見ると一之瀬クラスの浮上は『痛みと覚悟』を伴えばあり得るとのこと。

退学者を出す痛みとそれを受け入れる覚悟?

今後に注目です。



暗躍する橋本

金田は携帯に打ち込んだ画面を橋本へと見せ、しっかりとその文面を頭に焼き付けた橋本が頷いたタイミングで画面の文字を全て消す。

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

龍園クラスの金田とつながっていることが明らかになった橋本。
この場面で何を伝達したのかは、伏線として今後のお楽しみですね。

龍園からの言伝とかかな?

Aクラスの独走は盛り上がらないからと、坂柳がトップを維持し続けることに懐疑的な橋本。

確かに『学校側が接戦を望む』のは今回の下のクラスに有利な試験を見ても、十分あり得る話です。

但し展開予想として『三つ巴』……一之瀬クラスを当たり前のように省いているのは少し甘い点でした。

頑張ってるのに最下位の主人公が、困難やあくどいライバルに打ち勝って勝利を手に入れる……これが王道だよ!

恋で覚醒!正しさを塗り替える一之瀬

修学旅行の夜。
全員が宿に揃った夜中の状況。猛吹雪。消えた自分。
それが騒動へと発展すればクラスメイトはどう動き、どうなっていくのか。
綾小路が見つけ出してくれたことは、何も特別驚くことなんかじゃなかった。

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

前巻ラストシーンを経て天啓のようなものを得た一之瀬。

確かに一之瀬を見つけ出すのはいつも綾小路……不思議じゃないかもね

それに加えてもう一つ気づきがあったようです。

常識として『正しい』と言われていることが、自分の中では『正しくない』ということがある。

彼女のいる綾小路と会わない。
つらくなるから、彼女との話は聞かない。

その思い込みは塗り替えられました。

「不思議と辛くなかったの。あの瞬間だよ、私の考えが正しくないことに気付いたのは」
「私は、やっぱり綾小路くんが好き」

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

綾小路が誰を好きでも関係なく好き。
彼女の話をしていても、絶望なんかしない。

これは綾小路の予想を上回る変化だったのではないでしょうか?

「解けない問題があるなら、考えればいい。考えて答えを導きだせばいい。それでも答えが出ないなら行動に移してみる。それで大抵の道は開けるんだよ」

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

龍園に投げかけたこの言葉。
特に「行動に移してみる」というところで躊躇しなくなった一之瀬。

「綾小路くんが麻子ちゃんのこと気になってるからーーーとかじゃないよね。うん、それは嫌だから、考えないことにする」

「軽井沢さんとは仲直りしちゃったかな?」

「これからの私を見ていて綾小路くん」

ようこそ実力至上至上主義の教室へ2年生編9

冷たい瞳、重たい空気……龍園や阪柳も怖れを感じるほどの顔を見せるようになった、今後の一之瀬に注目です。

軽井沢が心配……



メロンブックス特典SS『嫉妬』

メロンブックスの特典SSは一之瀬で、タイトルは『嫉妬』。
ジムのシーンでの、少し異質な一之瀬の感情が垣間見れます。

仲良く話す網倉と綾小路を見て落ち込むのではなく、『むしろ早く、このざわめきをとっぱらいたい』という考え方。

告白が綾小路からだったと聞き何故か目を輝かせた時の反応と、通づるところがありました。

恋愛は障害があるほうが燃えるというけど…そういうこと?

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まとめ

非常に登場人物の多い『よう実』ですが、今巻は珍しく『一之瀬帆波』という一人の人物についてかなり掘り下げた内容でした。

登場時からかわいく希少な正統派。
しかし前巻のラストエピソードを引き継いで、『正しい答え』を得たことで生まれ変わったようでした。

キャラクターとしての『厚み』が出たよね

さらに『学年末試験』の予測が立たなくなった1巻。
あとがきにて『3学期は少々過酷』という情報も出たので、怖いような楽しみなような……

その前に冬休み編を待ちたいと思います。

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この記事を書いた人
ザクロ

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コメント

  1. 匿名 より:

    神崎達と綾小路がカラオケで密会してるところに石崎が乗り込んだのに龍園に綾小路がいたことを報告してなさそうで
    石崎無能過ぎませんか(笑)

    • ザクロ zakuro より:

      まぁ報告してるかもですし……
      石崎なら雑談とかで「そういえばこの間綾小路がカラオケで~~」とか言いそうですね。

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