薬屋のひとりごとに登場するキャラクター『李 天祐』。
目にハイライトがなく死体・解体が好きなヤバい医官…
一言でいえば取り扱い注意すぎる人物です。
この記事では天祐について
最新刊までの言動・正体をまとめています。
※原作小説15巻までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
どんな人物?
まずはザックリと特徴です。
- 8巻で燕燕に粉をかける医官として初登場
- 20代半ばくらい
- 猫猫と一緒に外科実技試験合格
- 猫猫を「娘娘」と呼ぶ
感情の振れ幅が他人より著しく小さいが、口達者で話し上手なため感情的に見える。
これが初期時点の印象です。
薬屋のひとりごと
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手術の腕は猫猫より上!?
正直、天祐は解体が好きで医官になったのでは、と猫猫は思う。
研修時から天祐は外科実技が優秀でした。
西都では玉鶯の子・小紅の手術を行うことになりますが、
(変な矜持は持つな)
猫猫は執刀を天祐に任せ、自分から麻酔や術後処理に回ります。
【西都劇は衝撃の展開へ】薬屋のひとりごと11巻【ネタバレ感想】
腹を切り開いて、直接腸から異物を取り除く……
天祐の技術は、猫猫が『何年後にたどり着けるか分からない域』にあります。
鋭い人間観察眼
「どうやって劉医官に取り入ったの?」
天祐は目をきらきらさせている。
猫猫が女なのに外科研修を受けられる理由に、興味深々の天祐。
「特別扱い」と言っておきながら、しかし縁故採用ではないと感づいています。
実際は壬氏のごり押し。血縁の羅漢・羅門は関係なく、バッチリ当たっています!
意外にも人間観察眼が侮れません。
11巻でも『玉鶯がどう見えるか?』という猫猫の問いかけに、
「生まれる時代を間違えた人だって思ったなあ」
「なんだろう、認められたくて目立とうとするような。上手く言語化できない」
この鋭さ。
ちらっと街中で見かけた姿と情報から
- 平穏な日々に生きづらい性質
- 隠れた承認欲求
まで見抜いてしまいました。
絶対敵に回したくないスペックです。
李白「信用できない」
「どうやっても背中を預けられねえ奴ってわかるんだよ」
直観に優れる武官・李白は、天祐に対してこんな見解を述べます。
それに対して
「俺は、役に立つよ。使えない、危ないって思うのなら使い方が下手なだけだ。怪我するからって鋏も器用に扱えないわけ?」
め…執刀みたいな男……
相性が悪い李白と天祐。
天祐は倫理観が希薄で、
『怪我でやむなく切断した腕を、解剖の為持ち帰る』なんてことも……
勿論しばかれました
「燕燕が好き」は嘘!?
登場時、天祐は燕燕に気があるそぶりで、気を惹こうとちょっかいをかけていました。
冷たくあしらう燕燕の反応にもめげず、
「見習い医官の賃金じゃあ、燕燕ちゃんに楽させてあげられないからねぇ」
と結婚を考えているそぶりまでみせます。
しかし西都から戻ってきた13巻の独白に驚くべきものが。
一時期はこの二人が仲たがいしたらどうなるかと、いろいろちょっかいをかけたこともあった。
今は他に面白いことがあるのでどうでもいい。
なんと燕燕へのちょっかいは、姚との仲たがいを狙ったもの。
「面白い」が何がわからない。核が見えない。
猫猫の見解がぴたりとはまります。
帝の手術を拒否!?猫猫ガチギレ
どんな時も『緊張』を知らず、自らの楽しみのために解剖する天祐。
それは帝の手術……すなわち失敗すれば殉死させられるかもしれない大仕事を前にしても変わりませんでした。
トラブルが起こり執刀医を務めることを求められた天祐は、『帝の血が黄金じゃなくてガッカリ』というふざけた理由で手術を拒否します。
これに猫猫は激怒。
猫猫も伝説の毒鳥とか信じてるけど、こちらは時と場合を選んでるからね…
手術が成功した暁には、帝に頼んで使えない天祐の指を切り落とし、ミイラにすると言います。
見捨てられて悲しかったのか流石に焦ったのかは分かりませんが、執刀医を務めた羅門の体力に限界がきた後手術を引き継ぎに来た天祐。
猫猫に天祐を干物にする権力は……ある!
最後の縫い合わせを行いました。
しかし最後良い感じに締めたからといって猫猫の怒りが収まるわけもなく……
猫猫は帝に、天祐の半年間の減給を願い出ました(笑)
薬屋のひとりごと原作小説15巻【ネタバレあり感想】壬氏臣下降格決定?
【皇族の子孫!?】天祐の正体
ここからは天祐のルーツについて。
前職と医官になった経緯、関連人物についてまとめています。
前職は猟師
天祐は元々猟師の家系でした。
クマを顔色一つ変えず解体する姿を見た、劉医官と楊医官がスカウトしたのが始まりです。
「医官」と聞いて怯えだす父親、家出してでも医官になりたい天祐。
ここで天祐は驚くべきことを言い出します。
「俺は華佗の子孫だ、医官は天職じゃないのか?」
華佗とは?
『華佗』とは100年近く前に実在したと言われる、伝説上の医者です。
薬屋世界で【華】という字が皇族にしか使えないとおり、
- 遠縁だけど帝の血筋
- 医療技術を発展させ、腑分けも率先して行った
- 謎の奇病で死んだ皇子を腑分けし、帝に処刑された
という……
才能の代わりに倫理が不足していた人物です。
死体盗んで解体はダメ!!!
それでも遺した技術は幾人もの命を助け、医官たちの間で語り継がれています。
劉医官の見解
天祐に対する劉医官の見解がなかなかのものでした。
「あのまま猟師として一生を過ごしていたら、そのうち、熊や鹿と同じように人も切り分けていただろう」
放置すれば華佗と同じように人の道から外れる人間。それなら手綱握ってかじ取りしてやったほうがいい。
そんな想いで劉医官は天祐を弟子にしました。
こうなると気になるのが、初めての解体実習時の反応です。
いちいち脅すような口調なので、天祐も軽口すら叩けない。いや、天祐は目を見開いて臓腑を見ている。実技になると妙に真面目になるのだろうか。
あっ…!なんか怖いやつ……
おそらくずっとやりたかったであろう『人間の解体』。天祐はこの時何を考えていたのでしょうか?
劉医官頑張って…!
本当に天祐は『華佗の子孫』なのか?
本当に華佗の子孫です。
猫猫たちは狩猟地に指定された天祐の実家に行き…
天祐の父親から、父親の曾祖母が華佗の子を身ごもり、翡翠の牌を渡された話を聞きます。
翡翠の牌(皇族の証)と華佗の書という物的証拠も見つかります。
華佗の書は天然痘の予防法が載っているかもしれない医術書。
百年近く前に華佗とか呼ばれていた医者がいて、その秘術を子孫が隠し持っているとかー
猫猫大歓喜です!
尚、この二つの宝物は壬氏預かりとなりました。
女華と天祐の関係は?
緑青館の三姫、女華。
女華と天祐は親戚関係です。
割れた翡翠の牌、その半分を天祐が、半分を女華が持っていました。
他人のことを本名で呼ばない(例:娘娘)という共通点を持つ二人。
対面する日は来るのでしょうか?
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まとめ
天祐は
- 外科技術は凄いが倫理が不足したヤバい男
- 前職は猟師
- 華佗(皇族)の子孫
- 女華と親戚
ということが分かりました。
どこでどんな行動をとるか分からず、今後の展開が見逃せない人物です。
実は天祐は、書籍版で大幅に出番が追加される人物です。
特に14巻・15巻は活躍が増えたこともあり、もしかしたら壬氏と猫猫の仲にも気づいているかもしれないシーンも。
気になる方は是非読んでみてください♪
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