「猫猫と私、けっこう相性いいと思いますが、求婚してもいいですか?」
4巻から来るよ来るよとゾワゾワさせられていた蝗害。
10巻にてついに発生します…!
飛蝗怖すぎぃ…!体験してきたのか!?ってくらい壮絶な描写でした
飛蝗滅びろと思うこと間違いなしです。
それではネタバレ感想になりますのでご注意ください。
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蝗害発生!!!
農村を視察する猫猫。
農村→モンゴルっぽい世界観。天幕。
そこに蝗害の知らせの早馬が来ます。
急ぐべきは危機感がない農民に、収穫を急かすこと。
陸孫のファインプレーが光ります。
「あなたがたの麦を買います。相場の倍で」
陸孫はがしゃんと重い音がする袋を卓(テーブル)の上に置いた。
「期限は3日」と聞いた農民は本気で働きます。
しかし袋の中身は碁石。
はったりをかます度胸と機転…凄い男です。
「今でも羅漢の部下感」があってエモいなぁ
家や小屋の隙間を修繕していると…
黒い粒が見えた。ただ、変に揺らいで視える。雨雲ではない。
「飛蝗が、飛蝗が来るぞ!」
<<<収穫7割時点で蝗害が発生します>>>
- 網で捕らえ、水につけて飛蝗を殺す馬閃。
- 虫殺しの薬を作ってまく猫猫。
- 長期戦を見据える雀。
- 家を周って声をかける陸孫。
めちゃくちゃ現場に強い布陣…!
歩くどころか目も開けられない。ぶつかりかじられひきちぎられる。
虫にかじられて気が狂う者もいた。
人は狂う。光が無いと発狂する。
手が赤くただれるまで薬を作っていた猫猫は、陸孫に止められて初めてそのことに気付きます。
猫猫もまた狂っていた。
こんな修羅場に慣れてるわけないよねぇ…!
状況を回復させたのは雹でした。
「降れ、もっと降れ」
猫猫は雹を頭に受けて気絶。丸一日気を失ってしまいます。
ここでやっと峠を越えました…
猫猫たちが居た村は、強力な助っ人のおかげで比較的混乱せずに済んだほうです。他の農村はもっと壊滅的。
そしてこの後、食糧難・治安悪化など後処理が積み重なります。
ここで悩ましいのが壬氏でした。
客人の立場で西都の重鎮を通さないと動けない。
ならば…と持ってきた甘藷だけ玉鶯に投げ、炊き出しに使ってもらいます。
スムーズですが手柄は玉鶯のものとして数えられる方法。
壬氏本人は気にしていませんが、壬氏周囲はムッとしています。
難しいね…
戌の一族が族滅したのは風読みの民が原因?
17年前(壬氏4歳時)、戌の一族が女帝に族滅させられました。
その理由は?猫猫の予想はこんな感じです。
①風読みの民(諜報で仕えていた部隊)が戌の一族を裏切り、砂欧へ
②風読みの民(蝗害対策部隊)が盗賊に襲われる。(50年前)
この部隊は草原全体の祭祀をする神官と言われていたよ。
実際は土に埋まった害虫の卵を掘り起こしていたらしい(秋耕)
③戌の一族はそれを助けず、半分ではなく全部殺されたことにして囲い込み。諜報活動に鳩伝達を独占した。
なんで風読みの民はいくつかの部隊に分かれていたのか?
それは鳩で情報共有できるから。
生き残った方の部隊には、玉袁の妻も含まれるよ!
④囲い込んだ風読みの民は、次代に技術が伝えられた後始末した。
結論:戌の一族は風読みの民を滅ぼしたから始末された
それならそうと言えばよくない?
なぜ族滅された理由が壬氏に伝わってないのか…
一つの不正の密告から族滅など、まだ回収されていない謎も。
全貌は明らかになっていません。
【今巻のMVP】陸孫
今巻ひと際存在感を放つ人物・優男陸孫。
元上司(羅漢)と現上司(玉鶯)に挟まれて居心地が悪そうですが、
どちらの上司も同じ…というわけではないようで。
玉鶯から貰ったものを着けるのは考えられなかった。
と現上司には並々ならぬ感情がある様子です。
柔和な感じで意外な塩対応!
猫猫たちと一緒に蝗害を乗り越えますが、一番落ち着いていたのが陸孫でした。
極限に追い込まれた人間がどう動くのかまで頭に入れていたようだった。
陸孫は蝗害中、住人に声をかけて周っていました。
これが無ければ狂った住人たちが火事を起こし、もっと穀物が燃えていたことでしょう。
何者なの!?
「気が狂いたくなるときほど、冷静になれとの遺言です」
陸孫が肝に銘じていたのは亡き母からの遺言。
「賊に家を襲われまして、母や姉は私を見つからないように隠して、目の前で殺されました」
「声を出したら殺される。でも叫べない。母たちは、私が叫んで飛び出すことを分かっていて、猿ぐつわして手足を縛りました。何もできず、私は母や姉を見殺しにして生き延びたわけです」
ヒェ………
すこぶる重い…重すぎる過去。
これに対する猫猫の返しは
「陸孫が生き残ったおかげで、この村は助かりました」
というもの。
「猫猫はいいですね、その考え方」
「猫猫と私、けっこう相性いいと思いますが、求婚してもいいですか?」
「御冗談を」
「ですよね」
陸孫はくすくす笑う。
間男・陸孫再び…!
壬氏と猫猫がキス!?終話で衝撃の事実【薬屋のひとりごと5巻】ネタバレ感想
冗談とはいえお似合いですね。
優男に見えて、この男の心に入るというのは結構難しそうだなと感じました。
雀の暗躍とナゾ
お調子者・雀さん。
遅くなりましたが「♯薬屋のひとりごと」12巻発売中です。カバー、挿絵担当させていただいております。よろしくお願いします。https://t.co/thkE5uD53s
こちらはお調子すぎてカバー候補から外れたラフ🎉 pic.twitter.com/mV6wyY3on6— しのとうこ (@touco_shino) August 6, 2022
巳の一族(諜報で皇族に仕える一族)という情報がありましたが、今巻で本領発揮してくれます。
農村視察に向かうにあたり
- 月の君からと言って、猫猫に上等の外套を着せる
- 羅半兄と種芋を先に行かせる
という小細工を行い、盗賊に雀・馬閃・猫猫のみの馬車を襲わせました。
先に行かせた案内人が元々怪しかったらしく、合理的に被害を押さえる為ターゲットを絞らせる
という方法をとった雀。
明らかに壬氏のやり方ではありません。
雀の主は誰なのでしょうか?
皇族諜報だから、主上か阿多かな?
薬屋のひとりごと・雀(チュエ)の正体は?母親との因縁・馬良との仲も
印象的な部分
その他印象的な部分・ひっかかった部分を簡単に抜粋します!
①高順×桃美カップル
高順と桃美が腕を組んで歩いているのを猫猫が見ていたら、気づいた桃美が高順を池につきおとして素知らぬ顔で歩いていきました。
ツンデレツンデレ☆
【薬屋のひとりごと】高順(ガオシュン)の正体は?妻と子供と孫持ち!?
②超頑張っている羅半兄
@null
兄の旅~ pic.twitter.com/dPeSaHefVv— おうえん (@wp_ouensan) March 24, 2023
壬氏「使えるものは使い倒すつもりだ」
ということで、羅半兄は一番遠い村まで400キロの農場実習(もちろん教えるほう)に行かされています。
これは東京→大阪より遠い距離です……
頑張れ頑張れぇ☆
③【伏線】公所
羅漢が滞在している、大金持ちの御屋敷の雰囲気の公場。
前は何に使われていたのだろう?と、猫猫が思考を巡らせています。
覚えておこう!
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まとめ
蝗害描写がなかなかにキツイ一巻でした。
- 蝗害は一応過ぎたが後処理はこれから
- 戌の一族の族滅の謎はまだ未解明
- 陸孫が大活躍
- 雀の暗躍がナゾ
ここから蝗害との戦い第二弾が始まります。
長期戦を見据える壬氏と猫猫。
荒れた民衆の治安悪化が心配ですね…
無事都に帰れる日は来るのでしょうか…!?
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