金髪碧眼で双子のような女性特使、愛凛(アイリーン)と姶良(アイラ)。
隣国・砂欧から猫猫たちの住む茘にやってきたのは、政治的思惑がありました。
二人は実は政敵……!?
この記事では、特使二人それぞれがどのような波乱を巻き起こし、どう落ち着くのか…
その全貌をまとめています。
原作小説のネタバレが含まれますのでご注意ください。
二人の特使、愛凛と姶良とは?
原作小説3巻で登場した、砂欧からの女性特使・愛凛(アイリーン)と姶良(アイラ)。
金髪蒼眼でよく似ていますが、双子ではなく従姉妹同士です。
- 二十代半ば
- 青い髪飾りの、常識的なほうが愛凛
- 赤い髪飾りの、茘人を馬鹿にしたようなほうが姶良
ナイスバディな絶世の美女…となると、自国でチヤホヤされそうなもの。
しかし実際にはそんなことはなく、砂欧の政治事情の中でそれぞれが綱渡りの人生を歩んでいるということが明らかになっていきます。
それに壬氏や猫猫たちが巻き込まれていく……
まずは二人の行動理由となる、砂欧の事情をざっくりと見てみましょう。
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砂欧とは?西の小国
猫猫たちが住む国・茘(リー)の西にある国、砂欧。
東と西の大陸を繋ぐ国という立地の重要性から「不可侵の国」とされています。
北にある北亜連は警戒対象なので、それを考えても一層無碍にはできない国です。
3つの大国に囲まれた小国なので、砂欧は砂欧で大変だろうけど…
この砂欧の大きな特徴として、政治が「王派」と「巫女派」の二つ柱で成り立つということがあります。
- 最終決定権は王にある
- しかし「巫女信仰」が存在し、巫女は占いによって政治に口をだす
巫女は初潮を迎えていない娘がなるため代替わりが激しく、あまり力を持つことはありません。
しかし今代の巫女は四十路になっても初潮が来ないことに加えて、アルビノ。
白と赤の人間離れした風貌が尊ばれて代替わりせず、現在巫女派が力を持ってきている…という政治事情がありました。
愛凛・姶良も「巫女候補」として、このアルビノ巫女から教育を受けました。
仲たがいした愛凛と姶良
登場時、同じ服装で揃えていることからも仲が悪そうには見えなかった愛凛と姶良。
しかし約1年後、2人は仲たがいしていました。
愛凛は姶良の不穏な動きを茘(壬氏たち)に密告しています
仲たがいの要因は、世話になったアルビノ巫女を「恨んでいるか」「感謝しているか」の違いにありました。
幼い頃アルビノ巫女の元で「巫女見習い」をしていた二人。
12歳のころまでは、巫女たちと一緒に暮らしていたそうです。
愛凛は特使になり得る教育を施してくれた巫女に感謝していました。
砂欧の女性の結婚年齢は10歳になるかならないか。
学を持たないまま嫁がされ、酷い扱いを受けることもあるという現実を見ての感謝でした。
一方姶良は、アルビノ巫女が巫女の座から降りないことを恨んでいました。
巫女になるために巫女見習いになったのに、自身に初潮が来るまで結局アルビノ巫女は引退せず、自分にチャンスは与えられずじまい……
この恨みが、姶良の後の行動に繋がってきます。
愛凛が中級妃として入内
特使の初来訪時点では、力を持ってきていた「巫女派」。
しかしその後情勢が変わり、巫女派失墜の危機で愛凛が茘に亡命してきます。
巫女と懇意にしている愛凛のみです
愛凛は最初、羅半を通じて「食料輸出」か「亡命の手伝い」をお願いしてきました。
茘から砂欧への食糧輸出。
これは、近年来ると予想されている蝗害時に、不足するであろう食料を握るためでした。
「愛凛がいなくなれば、民たちが飢餓で苦しむ」
そうなれば、政敵も愛凛を無碍にはできないという考えからでした。
ところがそれを無視していきた政敵(王派)。
愛凛は命の危険を感じ、亡命を選びます。
愛凛は中級妃として入内。
尚、表向きは亡命ではなく「他国とのつながりを強固にする」というものです。
侍女を連れてきていないから、一瞬猫猫が侍女になる案も出ました…!
毒殺騒動を起こす
しかしこの亡命は、避難以外にもう一つ思惑がありました。
それが、「巫女が実は男」という秘密を他国で隠蔽することでした。
四十路になっても初潮が来ないアルビノ巫女。
その真実は「去勢された男性」でした。
現在砂欧では王派によって「アルビノ巫女を巫女の座から降ろして嫁がせる」という話が出ており……
男だとバレたら、巫女派は消滅してしまいます。
だからこそ、遺体が検査されない他国で死に、秘密を守り切ろう。
しかし巫女という重要な存在が他国で亡くなれば、最悪戦争になります。
だからこそ「愛凛が殺害したことにする」。
- 巫女は病の治療と称して茘に来て自死し、
- それを愛凛が殺害したようにみせかけ、
- 男女の分からない部分の遺骨を砂欧へ持ち帰る
という計画を立てました。
これだと巫女派は消滅せず、次代の巫女に代わるだけになります
この案を考えたのは、巫女に感謝している愛凛。
成功すれば愛凛も絞首刑になる、覚悟の賜物でした。
猫猫がギリギリで気づいて、自殺を止めました!
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厄介ごとを持ち込む姶良
一方、赤い髪飾りのほう……積極的に帝の篭絡に動き、上級妃に喧嘩を売っていた姶良。
玻璃製の鏡を上級妃にプレゼントしたのも「鏡を見ろ」的な挑発だと思われました。
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姶良は姶良でかなりの厄介ごとを、茘に持ち込んでいます。
- 新型の飛発を茘に密輸入する
- 白娘々を茘に送りこむ
まず姶良は国に対して謀反を企んでいた子の一族とつながりを持ち、新型飛発(火薬兵器)を流しました。
子の一族は自領で生産しようと分解までしていました…
そして茘に来た巫女を陥れる為、白娘々というアルビノの娘を茘国内に放ちました。
この白娘々は、阿片の持ち込みや里樹妃の陥れ、鳩を使った諜報活動など様々な余罪があります。
愛凛の密告で捕らえられたことは行幸でした。
姶良に矢面に立たされた白娘々。
猫猫はアルビノ巫女…しいてはアルビノに対して恨みを募らせていたのではないかと見ています。
愛凛・姶良・巫女・白娘々のその後は?
では特使たちが起こした騒動が落ち着いた後、それぞれにどのような処分が下されたでしょうか?
まず、愛凛たちが起こした毒殺騒動は、表向き愛凛の筋書き通りに公表されました。
つまり「愛凛に巫女が殺された」という筋書きです。
しかし実際巫女は生きており、「砂欧の情報提供者」として阿多の離宮で匿われています。
そして
- 巫女殺害で捕まった愛凛
- 数々の余罪で捕まった白娘々
この二人は捕らえられたまま、巫女への人質として生かされています。
二人とも、一時期は巫女が面倒を見た子供たちだもんね…
最後に姶良ですが、彼女を捕らえたという報告は上がっていません。
今も自国で政治に関わっていると考えられます。
もしかすると白娘々あたりから、姶良の情報が茘にガッツリ流れていることも考えられますが……
その後どうなったかは描かれていません。
薬屋のひとりごと|小説7巻ネタバレ解説。白娘々とアイリーンの真実
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まとめ
砂欧から来た女性特使、愛凛と姶良についてまとめると……
- 二人は茘の西の国の特使。従姉妹である。
- 初訪問から1年後に仲たがいし、政敵となっている。
- 愛凛は砂欧の巫女毒殺騒動を起こし、罪人として捕らえられた。
- 姶良は子の一族と繋がって兵器を流したり、白娘々を茘に放つなど悪事を行っているが、捕らえられてはいない。
ということでした。
特使たちが活躍するのは原作3~7巻です。
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