転生した大聖女は聖女であることをひた隠す7巻【ネタバレあり感想(特典共)】

転生した大聖女は聖女であることをひた隠す
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2022年10月12日に発売の、『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す 7巻』読了しました。

前の巻で霊峰黒獄(こくがく)から帰ってきたフィーアたち。

今巻は何と言っても国王面談でワクワクが止まらない巻でした!

小説家になろう連載時に、「こ…これはもしや…?」と考察しながら次回を楽しみにしていた箇所なので、是非読んでいただきたいです。

騎士団以外の新キャラ登場というのも珍しいですね。

伏線も整理しつつ、ネタバレありの感想記事となります。

初回限定特典・電子書籍特典の感想もざっくりと書きますので、購入を迷っている人はご参考にどうぞ!

小説家になろうの収録話数

7巻に収録されているのは、小説家になろう↓
転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す (syosetu.com)

連載分の
「139王様ゲーム1」~「152公爵邸訪問3」です。

その後5つの書き下ろし(内2つが300年前)が続き、ページ数的には3分の1くらいが書き下ろしでした。

電子書籍で購入すれば

  • 初回特典「騎士たちは見た!フィーアの国王面談」
  • 電子書籍特典「セラフィーナ作成の詩歌、伝説となる(300年前)」

の2つも付属します。

では、ここからネタバレありとなりますのでご注意ください。

伏線まとめ

シリウスの剣

前巻(6巻)、巡り巡ってフィーアの元に戻ってきたシリウスの剣。
300年前にセラフィーナがシリウスに贈ったものでした。

宝石(魔石?)がはめ込まれており、送ったときは銀色(シリウス色)だったのが赤色の宝石に変更されていました。

明らかにセラフィーナ色……シリウスがつけ替えたのかな?

国王陛下(セルリアン)の献花

なろうの方ではすでに核心に触れられていますが、セルリアン(国王)が定期的に聖女様の墓標に花をささげている、という情報がここで出てきます。

花の調達を頼まれて「大聖女の薔薇」を持ってきたフィーアはロックオンされましたね。

フィーアが溜まっている王家の膿を少しでも吹き払い、セルリアンを楽にしてくれたらと、二人は心の中で願うのだった。

それにしても予想以上に大きなことを期待されているようです。



「紋付きの魔人」について

・世界中に存在する魔人の紋の数、全て合わせて33紋
・300年前セラフィーナ達により、「十三紋の魔王」含め多くが封じられ、残り6紋

というのが、今伝えられている情報のようです。

ただ、フィーアのトラウマ回想を考慮すると信憑性が怪しいですね。

そして6巻の「二紋の鳥真似」との対決で一つの疑問がでてきました。

魔人は人間の言葉を、人間らしい振る舞いを、一体どこで覚えたんだ?

そもそも人間に交じる意味はなんなのでしょうか?

人間を食べるわけではないし、強すぎるので擬態も必要ないのに…

今後の情報に注目です。

ちなみに。魔人を封じた箱は「大聖堂」に収める規則。
「大聖堂」はフィーアたちがいる「ナーヴ王国」ではなく、隣接する「ディタール聖国」にあるそうです。

(ナーヴ)王国……国王のワントップ
(アルテアガ)帝国……多くの国をまとめているイメージ
(ディタール)聖国……協会とか宗教系が力を持っていそう



筆頭聖女継承の儀

  • 現行の筆頭聖女であり総長の母親「王太后」が参加
  • 選ばれる時期筆頭聖女は総長の結婚相手(予定)
  • 時期筆頭聖女専用の近衛騎士団が新設される。団長にカーティスを予定。フィーアもここに配属予定。

シリウスとセラフィーナまとめ

これがシリウス・ユリシーズ

夜会でお前と踊る相手はオレだけだ

300年前回想になったとたん、コメディからラブコメに変化しますね!!

上はダンスが上達しないセラフィーナに向けて放った言葉。

セラフィーナは第二王女だし普通はそういうわけにはいかないのですが、そこは「シリウス・ユリシーズ」。これは決定事項のようです。

ダンス一回でもほかの男に任せられない独占欲が凄い……

この後も手の甲にキスからの誓いと気障を地でいきます。凄い。(二回目)

親バカシリウス

セラフィーナのシリウスを題材にした捏造詩歌も、否定せず褒めるシリウス。

「素晴らしい!素晴らしかったぞ、セラフィーナ‼」

全く思ってないのにセラフィーナが期待しているからと全力で褒める……溺愛っぷりが凄いです。

その上で、ちゃっかりとカノープスを生贄(詩歌の題材)に差し出す所もまた好きです。
(尚、そんな小手先の技が通用しないのがセラフィーナ)

セラフィーナもフィーアも周りを振り回すのは同じですが、周りの肯定具合で随分印象が変わってきますね。

伏線?二人だけのルール

「ははははは、いや、今のはお前が悪いだろう!」
そうして、声を上げて笑い始める。
「ちょ、シリウス、……ふふふふふ、いいえ、私は全く悪くないからね!」
こうなるとシリウスのペースに乗せられてしまい、いつの間にか私も楽しくなって、一緒に笑いあうのがいつものパターンだった。
……本来のシリウスは、感情が豊かで笑い上戸だと思う。

シリウスとセラフィーナには二人だけのルールが幾つもあり、これがその一つだそうです。
特別感があってニヤニヤしてしまいますが、それはさておき…

シリウスは笑い上戸。ここ、現世ででます。

つまり、シリウスが転生した『誰か』とフィーアが笑いあう未来が来る…と断言します。

そして物語的な意外性を考えるならば、シリウスの転生者は普段あまり笑わないキャラなのではないかなと考えています。

手放せない嗜好品

「じゃあ、逆にお聞きしますけどね!あなたには『これが欠けたらイライラして、生活に潤いがなくなってしまう、絶対に手放せない嗜好品』はないの!?」

セラフィーナのこの言葉から、ネタバレせずとも展開を予想していただけるのではないでしょうか?

ここからの甘くて尊い「嗜好品」(比喩)のやりとりは是非読んでいただきたいです!!後ろから見ている侍女たちに混ざりたい!!

王様ゲーム

今回の目玉である国王との面談。
国王・24人の騎士・6人の側近・3人の道化師が揃う煌びやかな空間で、騎士一人ずつ面談というのはキッツイでしょうね。(フィーア以外には)

個人的な見どころをピックアップしていきます。

フィーアのファインプレー

入団式でサヴィス総長と手合わせした時のことを話題に出してくる国王。

「最後は吹き飛ばされた形で地面に倒れこみましたので、私の体重が足りていないというご指摘はその通りです」

と、総長の考えを勝手に推測しないよう、自分のことにだけ答えるフィーアがファインプレーでした。

普通に賢い……前世の経験が生きているよね

珍しく怒るフィーア

「もしも私があなた方の口調を馬鹿にしたら、今回ばかりは口に出すことなく、あなたはお腹の中で、私が馬鹿にしたことを馬鹿にするんですよね?」

フィーアのこの言い返しは結構予想外でした。

はぐらかすこともできるのに上のように返したのは、道化師たちに総長やシリル団長が軽んじられてることに苛立ちがあるからでしょう。

上司想いのいい部下だよねぇ

上司と部下の遊び

「セルリアンはルーア語を使用している」という事実を言い当てたフィーア。

セルリアンから詰問された際の、上司と部下のおふざけめいたやりとりが結構好きなのでピックアップします。

「フィーア、そうなのですか?あなたは騎士だとばかり思っていましたが、言語学者でもあったのですか?」
(略)
「まあ、私が言語学者ではないかですって?」
それから、表情を一変させると、ふふんと馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
「もちろん違いますよ!ルーア語程度、教養の範囲です‼」

シリル団長はフィーアに振り回されているイメージが強いですが、セルリアンに対して共闘(?)すると楽しいことになりますね。

国王(キング)崇拝ゲーム、決め台詞

キング崇拝カードゲーム、フィーアの完全勝利が清々しい展開でとてもワクワクしました。

なるほど、国王(キング)を上回るのは道化師(ジョーカー)だけですね!

わざとらしく微笑むフィーア。
道化師たちだけではなく総長やシリル団長にもイラつくフィーア。
驚愕する総長とシリル団長……

キャラクターたちの珍しい一面が目白押しの見逃せない展開でした。

よくザビリア乱入してこなかったなぁ…

キャラ別の見どころと感想

国王就任&結婚決定 サヴィス総長

もうすぐ選ばれる筆頭聖女様と結婚されるそうです。

逆行しているセルリアンに王様は難しい為、国王にも就任予定。色々と大変ですね……

立場からあまり意見を話さない総長ですが、フィーアの赤い髪への執着が読み取れます。

フィーアが総長を好きだという誤報も相まって、結婚がどこまで予定通りに行くか見ものですね。

ジェラシリル

前巻、フィーアが聖石を騎士団長に配りまわっていたにも関わらず、自分だけ貰えなかったのにジェラるシリル団長。

騎士団長に八つ当たりする様は全く可愛くありませんが、子供時エピソードは別です。

動物着色話題、純粋培養の小さいシリル団長は非常にカワイイです。

幸運の青いひよこ!

小さい総長がどんな反応したのかも気になりますね。

失言語録追加デズモンド

「思い出したぞ!デズモンドが料理屋で、『そこいらの花を陛下に献上して、代わりにお金をいただいたのか!?おそらく、仲介したサヴィス総長は、そこいらに生えている草花など見たことなかったから、すごく斬新に見えたのだろうな』って言っていたやつだな!」
「ばっ、ザカリー!お前、今のは絶対に言ってはいけないやつだ!!」

なんでばらしたしザカリー団長……。

これで左遷されないのは、優秀であり、誰よりも時間外労働をしているからでしょうね……

誰がこの代わりをできるというのか。誰もやりたくない。

個人的に好きなキャラクターです!

黙秘するザカリー

フィーアの能力を垣間見ているザカリー。

発言ゆるめのコメディ会議の中で、ザカリーが約束通りそれをさらっと黙秘しているのにトキメキました。

「薔薇」もわからない男なんだけどなぁ…

フィーア過激派ザビリア

「なるほど、僕が飛んで行って、そのくそったれ貴族を黒焦げにすればいいんだね」

フィーアの従魔が黒竜という情報は、割と出回ってるようです。気づいてないのは本人のみです……。

キャラ崩壊 乙女イーノック

「…………はあ、すごいな。これはまさしく『大聖女の薔薇』だ。うわあ、きらきらしている。綺麗だなあ」

当初の無口キャラは、大聖女ヲタクだった為崩壊しました。

大聖女様の茶会についての書物が愛読書とはどういう……?

笑ったのが上のセリフ後。クラリッサ団長に「乙女になっている」と注意されたときです。

クラリッサがイーノックに注意するが、彼は顔を赤らめて夢見るような表情をクラリッサに向けただけだった。

そのままの顔を!向けるな!!

フィーアとの関わりは少ない団長ですが、キャラが濃いというのだけはよく分かりました。

視点が欲しいカーティス

「王城の隅で打ち捨てられてた薔薇種に、フィー様が手を差し伸べたのだろう。その際、サザランドの民がフィー様をだ聖女と認識したように、薔薇もフィー様を大聖女と認識して美しい花を咲かせたのかもしれない」

どこまで誤魔化すための演技なのかが不明

本音と誤魔化しの境目が全く分からないので、カーティス団長視点が欲しい所です。

造語を生みだすファビアン

「フィーアショックが起こった時のために掛けられた、数多くの保険の一つなのだろうね、私は」

フィーアがハレーション(強すぎる光が写真を台無しにする現象)を起こす為、その予防措置として近くに置かれているようです。

優秀なので大役を任されているんですね、分かります。

ぽっこり救世主に加え、新たなフィーア関連造語が追加されました。

違和感ないですね。リーマンショックみたいな

それにしてもファビアンの国王面談のエピソード……

「しかも鳥みたいな道化師は、『綺麗な肌だーね』と言いながら、私の頬を触ってきたんだよ。あれは恐怖だったな」

ドリーは何をやってるんですかね(笑)

桃色の雌カマキリクラリッサ

「桃色の雌カマキリ」一周回ってカッコいい気もする二つ名です。

フィーアとの「本命」談義、まさか騎士団長全員の前でバラすとは思いませんでした。事実無根の為、振り回されるのは男性陣ばかりですね。

陰ひなた無い、楽しいキャラです。年齢が気になってます。

電子書籍特典 セラフィーナ作成の詩歌、伝説となる(300年前)

落ち込むセラフィーナを甘やかすシリウスが見れます。膝の上に乗せて。
(※セラフィーナは15歳以上)

この二人、年齢が10歳以上離れている為、セラフィーナの甘え方が素直で可愛いです。

「だけど、まだ完全には元気じゃないから、もう少しこうしていてもいい?」

(シリウスの胸にぺたりと頭をつけて)

距離感バグっている二人を、現世でももっと見たいです……!



初回版限定特典 騎士たちは見た!フィーアの国王面談

「道化師のセルリアンが本物の王」ということは、国王警護騎士のほとんどが知らない事実。

ですので騎士視点でフィーアの面談はどう見えたのかの補完が書かれています。

端的に言うと誤解しかないです。

((あいつすげえな。ほんっとうにノリノリじゃねぇか‼))

それくらいの気持ちで対応すると、全員が楽しくなって、フラストレーションもなく終わるのか。

いえ。
フィーア以外のストレスは実際半端ないです。

胃をキリキリさせたであろうシリル団長、総長……親の心、子知らず。

まとめ

とても長くなりましたが、今巻も面白かったです!

やはりサヴィス総長ご婚約、新しい筆頭聖女選定は今後注目ポイントではないでしょうか?

後は隣国・大聖堂云々それぞれがどのような場所で、どのような前世の記憶がちりばめられているのか。

魔人の謎、今後の登場など、毎回かかさず追っていこうと思います!

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