2021年12月15日発売の『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す6巻』ネタバレ感想記事です。
小説家になろう半分+書きおろし半分くらいの巻でした。
霊峰黒嶽で遂に魔人に遭遇ーー?!
以下ネタバレご注意ください。
6巻のあらすじ
「魔人は……あとどれくらい世界に残っているのかしら?」
ザビリアと再会し、カーティス、ブルー、グリーンの三人とともに竜の住処で歓待を受けるフィーア。
楽しい時間を過ごした翌日、霊峰黒嶽の探索に出掛けた三人に対し、ザビリアとともに留守番をするフィーアだが――一方、カーティス、ブルー、グリーンの三人は、薬草摘みの最中に黒髪黒目の少女と出会う。
魔人の特徴を持ちつつも、人間にしか見えない少女に対し、カーティスは静かに剣を向ける。300年間姿を現さなかったはずの魔人との、突然の邂逅。
強大な“敵”を前に、フィーア最大の危機!?霊峰黒嶽編の後日譚に加え、人気投票1~6位のキャラクターの特別エピソードを収録!
Amazonより
なんと全体の約半分が書き下ろしという、過去最高のボリュームでお届け!
以下、6巻見所のネタバレ感想です。
クェンティン団長へのお土産
霊峰黒嶽から帰るフィーア。クェンティン団長へのお土産は、なんとグリフォン!!
クェンティン団長のグリフォンの番にということで……
生き物とは発想が新しいですね。
フィーアは希少なものをポイポイ贈るので、次は何が来るかなと見ていて楽しいです。

前回は聖石でしたね。騎士団長たちに配りまわっていました。
今回は、どのグリフォンを連れて帰るか選ぶ所で爆笑しました。
ザビリア「群れをめがけて咆哮して、震えあがったグリフォンの中から逆らわずに番になりそうな一頭を連れて帰ろう」
カーティス「クェンティンと同じような浅黒い体毛のグリフォンを連れて帰ろう」
(セリフは省略しています)
この2人の、クェンティンへのお土産なんか心底どうでもいい感がツボです。

番(つがい)じゃなかったら「違ったか」と、へらっと笑ってすますカーティス団長……凄く見てみたいです。
そしてお土産を渡すシーンも必見
「クェンティン団長へのお土産は別にあります」
フィーア様はそう言うと、まるで合図でもするかのように、空に向かって片腕を高く掲げられた。

「じゃじゃーん、クェンティン団長のお土産に、新しいグリフォンを連れてきました!もしかしたら団長の従魔の番かもしれません!!」
ちょっとかっこいいですよね。
ビーストテイマー!これは第四騎士団(魔物騎士団)に勧誘されるはずです。
団長もとても嬉しそうでした。
特別変異のS級グリフォンなので上に報告ものでしょうがね……
一日騎士団長
一日騎士団長(職業体験オリエンテーションみたいなもの)から帰ってきた後の、フィーアとシリル団長の会話がとても好きです。
「他団のおかしなしきたりなど、聞かれても分かりませんよ!私の所属しているのは第一騎士団ですから!!」
「フィーアはとても嬉しいことを言ってくれるのですね。そうですね、他団の特殊なルールなど、私たちには関係ないですね」
微笑み合うふたり。
会話の裏には、これは面倒事だろうなとか、誤魔化したいとかいう感情があるわけですが。
シリル団長は本当に嬉しかったのではないかなと思います。
フィーアにはずっと第一騎士団でいてほしいですね。
セラフィーナの殺し文句(シリウス宛)
「そうではなくて!シリウス相手だったら、たとえ何をされたとしても、危険だとは考えずに全てを受け入れるということよ」
「………………………………」
(ナイフとフォークを持って硬直するシリウス)
自制心が試されるシリウス。
シリウスとセラフィーナ、二人の関係が最高でした!!

流石少ない登場回数で人気投票2位に躍り出る男……
お互いへの愛情がすごいです。
だからこそセラフィーナが亡くなった後のシリウスが悲惨すぎますが……
どうか現世で会話する二人が見れますように。
総長に大聖女の薔薇を献上する

大聖女の薔薇を持って行ったフィーア。
そんなフィーアを、総長は直球に褒めてくれます。
「フィーア、ご苦労だった。お前の仕事は見事だった」
部下冥利につきるお言葉。
規格外すぎて、誉め言葉より「何やってんだ」的なお叱りが多いフィーア。
凄いことしても相手が理解できず、すぐに消化できないのが原因でしょう。
誉め言葉を投げかけた総長。やっぱり良い上司です。
まとめ
以上6巻のネタバレ感想でした。
小説家になろうで読めますので、そちらを読んでいればこの1冊だけ買っても内容が理解出来ます。
美麗イラストも必見ですので、ぜひ買ってみてください。
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