僕は僕自身が時に卑怯で、時に間違うことを知っている。だが、いつだって理想を実践している君の側にいれば、少しはましなものになれるかもしれないからすごく嬉しいよ!
転生した大聖女は聖女であることをひた隠す,8巻より
2023年2月15日発売の『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す8巻』ネタバレ感想記事です。

今巻は公爵家で聖女プリシラと顔合わせ→道化師に弟子入りしてなんちゃって聖女デビューです!
この記事では
- 8巻の収録内容
- あらすじネタバレ要約
- 読んだ感想(書き下ろし&特典含む)
をまとめています。
小説家になろうの収録話数

書籍8巻に収録されているのは、
小説家になろうの153 公爵邸訪問4→危機との遭遇10部分。
そこに書きおろしが6つ加わった内容でした。
- ロイド視点で妹・コレットの事件が描かれた話
- セルリアン(ローレンス)の回想する話
- ザビリアが粛清リストを更新する話
- カーティスが休日に何をしているかの話
- クェンティンがグリフォンの卵を孵化させようとする話
- 300年前、セラフィーナが騎士団長たちに食事会に呼ばれる話
さらに電子書籍で購入すると以下の二つも付属しています。
初回限定特典▼
- 【SIDEローレンス】コレット(9歳)、王城の牢に入る
電子書籍購入特典▼
- クラリッサ&デズモンド、クェンティンから母になると宣言される

2つも短編が多く収録されるため、購入するならDMMブックスなど電子書籍がおすすめです。
8巻本編ネタバレあらすじ
8巻は「筆頭聖女選定会」に向けてゆっくりと進み始める巻。
まずは次期筆頭聖女候補であるプリシラが、傍につける予定の赤髪のフィーアを忌避しないか確かめるための、オルコット公爵家訪問です。
オルコット公爵家訪問

シリル団長が無理やり場を作った「オルコット公爵家訪問」。
メンバーは7名です。
- オルコット公爵(ロイド)
- プリシラ聖女(オルコット家幼女)
- フィーア(ロイドに招かれた)
- シャーロット(ロイドに招かれた)
- シリル団長(押しかけた)
- デズモンド(押しかけた)
- ファビアン(シリル団長に連れてこられた保険)
和やかとは言えない雰囲気の中、仕掛けたのはシリル団長でした。
デズモンド団長の持ったティーカップを風魔法で割り、プリシラに回復魔法を使わせ、実力を見ようとしたシリル団長。
しかしプリシラは、治癒してくれず……
自ら申し出たシャーロットが治癒しました。

今回は100%シャーロットの魔法です
そしてプリシラから「騎士の髪が赤くても黒くても気にしない」という言質を得たところで、目的は完遂。
次期筆頭聖女を護る『近衛騎士団』に、カーティス・フィーア・ファビアンが配属されることが決定しました。
しかしプリシラがロイドに、部屋の肖像画について尋ねたところで雰囲気が悪くなります。
その肖像画は10年前に亡くなった、聖女『コレット』。
ロイドの妹でした。
「聖女ならば自分で治療すれば…」「誰しも君のように力がある聖女ではない」というやり取りは、互いを傷つけます。

自分で治療ができなかったのがコレットだし、プリシラはプリシラで、あくまで「強い聖女」だから養女にされたのだと傷ついてる感じ…
フィーアが『なんちゃって聖女』デビュー

「もうすぐ行われる筆頭聖女選定会で、サヴィス総長の結婚相手が決まる」。
この情報を手に入れたフィーアは、「祝いの席で新入りの自分が出し物をしないと!」と考え、
セルリアンたち道化師に弟子入り志願しに行きました。

発想が斜め上……
聖女が17歳以上じゃないと結婚できないのは、セラフィーナが16歳で亡くなったから作られたルールかな…?
フィーアの「物より思い出」「セルリアンもサヴィス総長の心に残る出し物を」という言葉に、感銘を受けたセルリアン。
街でのプチ武者修行を提案してきます。
メンバーはセルリアンとドリー(ロイド)、そしてドリーが作った聖女服を着たフィーアです。
噴水のある広場でフィーアたちに注目する人々。
フィーアは「聖女姿の自分」に期待されていることをくみ取り、
噴水の水と薬草で作った回復薬で、転んだ男の子の傷を治してしまいました。
衝撃を受けた人々に、残りの回復薬をもばらまいたフィーア。
「聖水」だと言い切り、どうにか場を丸く収めますが……
(セルリアン&ドリーは聖石の効果だと思っています)
シリル団長にはバレ、一連の出し物を見ていたペイズ伯爵に声をかけられました。
ペイズ伯爵家訪問

フィーアを聖女だと考え、
「聖女である娘が体調不良でろくに寝台から起き上がれないから見てほしい」
と頼んできたペイズ伯爵。
ペイズ伯爵はコレットが同じ事態に陥った10年前「聖女なら自分で治せるだろ」派閥だったため、激高するセルリアンたちですが……
フィーアは娘『エステル』に会い、エステル自身の回復魔法を補助。
エステルを完治させてしまいます。
感激したエステルに口止めすると、「王家がひた隠しにしている聖女様」だと認識されたフィーア。
すると今度は、今日一日フィーアを見ていたドリー(ロイド・オルコット公爵)が、「コレットのために大聖女の薔薇を選んでほしい」と言い出します。
コレットは死んでいなかった

ロイドの妹かつ、サヴィス総長の兄・セルリアンの婚約者である『コレット』。
表向き「10年前に死んだ」となっているコレットは、セルリアンの年齢逆行と引き換えにまだ生きていました。
王族であるセルリアンが受け継いでいた『精霊王の力』が働いたため、
セルリアンの命をエネルギーとして、今だ眠り続けているのです。
しかし治療できる聖女が現れないまま10年。
そこに突如希望として現れたのが、『状態異常』を作り出す『大聖女の薔薇』でした。
これを飲ませればコレットは生き返るかも……
しかし薔薇の効果はランダム。失敗すれば耐えられないほど衰弱しているコレット。
セルリアンはフィーアに、「コレットが目覚める花びらを選び取ってほしい」と願い出ます。

そして目覚めた後の治療は、新しい筆頭聖女に…かぁ…
8巻の気になる部分&感想
8巻の面白かった部分や気になる部分です。
本編について。総長かシリル団長と恋愛する?

兄であるセルリアンから「自分にとってのコレットのように、運命を変える相手と出会ってほしい」と願われているサヴィス総長。
フラグですね。
そうなると相手はフィーアくらいしか思い浮かばないわけですが、
同じく聖女と結婚しなければならないシリル団長のほうが揺れている様子で……
どうなるのかな?どっちかとくっつくかな?と、楽しみなところです。
クェンティン団長の「シリルは恋愛に自動で落ちるタイプじゃないから必死に暗示をかけている」発言には笑ってしまいましたが(笑)
まぁフィーアは15歳なのですぐさま結婚はできないわけですし、時間はありますもんね。
フィーアが選定会自体をぶち壊す未来もあるかもしれないですし、そもそも「王族は聖女と結婚しなくてはならず、しかし女児が生まれない」という意味不明事項が解消させるのが先かも……
気長に待ちたいと思います。
書きおろし部分+特典SSについて

8巻の書きおろし6編+初回特典+電子特典の感想です。
ザビリアの粛清リストシリーズは何気に好きです。
フィーアから見ても「妥当」な一位のデズモンド団長……フィーアが力強く肯定してしまい、慌ててフォローするもその内容が面白すぎました……

フォローではなくディスっている
インパクトでは、クェンティン団長がグリフォンの卵を育てる話の挿絵が圧倒的。妊婦ーー!!
ふきだしました。
騎士たちにはドン引きされたけれど、ザビリアからの好感度はあがったようでよかったですね団長!
そして見逃せないのが300年前の食事会。
セラフィーナ、恋心芽生えてない!?というような描写があったので、これはもうぜひご自分で読んでいただきたいです。
というか、公衆の面前でこんなこと(イチャイチャ)をしていながら、堂々としているシリウスすごいですね。よくそんな言い訳が思いつくな……
シリウスや騎士たちは月を見てセラフィーナをイメージしていましたが、
セラフィーナは月の色味からシリウスをイメージしてるんですね……

エモい……
―――
ここまで読んで気になった方へ。
特典ショートストーリー2本は、現在でも電子書籍限定で読める内容です。
正直、
この特典SSを読まないのはかなりもったいないです。

キャラ同士の距離感や感情の機微は、感想より本文を読んだほうが何倍も刺さります!
そしてシリーズ買いそろえたくなった場合、
DMMブックスは安くあがる可能性が高いです。
時期によっては
70%以上のポイント還元が行われることもあり、
巻数が増えるほど差が出るからです。
他の巻を違う電子書籍サイトで買うのは嫌ですよね?
DMMブックスは後悔しにくい選択肢として一押しです!


コメント