【鬼人幻燈抄】野茉莉を解説!甚夜の娘!?子育てから別れまで

【鬼人幻燈抄】野茉莉を解説!甚夜の娘!?子育てから別れまで 鬼人幻燈抄
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鬼人幻燈抄の主人公・甚夜は、途中から子育てを始めます。

子供の名前は野茉莉。
甚夜が葛野を出て、初めてできる家族でした。

ではどのような経緯で野茉莉を育てるに至るのか?

娘との関係はどのような結末を迎えるのか?

この記事では『甚夜の娘・野茉莉』について、ネタバレを含んで解説していきます!

夕凪に赤子を託される

夕凪の景色

甚夜が子育てに至った理由……それは簡単に言うと、『夕凪』という鬼におびき寄せられ、赤子を託されたからです。

甚夜の子というわけではありません

江戸時代、「人を食う鬼が住む」と噂の廃寺『瑞穂寺』を訪れた甚夜。

白銀の毛を持つ巨大な狐がいたため、それを鬼・夕凪(ゆうなぎ)と見なして斬り伏せました。

ところが巨大狐は、夕凪の異能〈空言〉の力で作り出した虚構。

そして甚夜は、妻(夕凪)と赤子がいる日常を幻視します。

幻の中で夕凪と交流

野茉莉(オシロイバナ)

夕凪の異能〈空言〉で幻影を見せられた甚夜。

甚夜がいつものメンバーと関わる中、『夕凪』が甚夜の妻のようにふるまいます。
そして当然のように『赤子』も存在しています。

夕凪がこの幻影を見せた理由は、「瑞穂寺に捨てられた人の赤子を、誰かに託すため」でした。

天邪鬼な鬼・夕凪。
彼女は「甚夜になら任せられる」と判断し……

「また逢いましょう」という嘘を残して去ってしまいます。

(巨大狐は幻影でしたが、夕凪は実際に死んでしまっています)

ちなみに「人を食う」という噂も夕凪の嘘でした!

そこにあったのは母の愛情。

甚夜は赤子に夕凪に咲く花『野茉莉』という名をつけ、自分が育てることを決意しました。

そして、野茉莉が大きくなったら夕凪の事を話そうと心に誓います。

娘に鬼バレ

鬼

鬼であることを隠していた甚夜。

しかしある日甚夜は、衆目の中で鬼の姿を晒してしまいます。

野茉莉の怯えた表情を見てショックを受ける甚夜。

しかし野茉莉が恐れたのは「父が自分から離れてしまうこと」でした。

そして甚夜は野茉莉に“とうさま”と呼ばれただけで、嬉しそうな顔をする親バカに。

その後京都に移動してからも…

「せめて野茉莉が大人になるまでは」という考えで

  • 野茉莉のためにしっかりと食事を作る(弁当も作る)
  • 蕎麦屋を開いて、基本的には真っ当な職で稼ぐ

など、温かな家庭を築きました。

野茉莉の反抗期

奈津

小学校を卒業後、店の手伝いをしたいと言った野茉莉。

桜色のリボンが似合う、鬼そばの看板娘になります。

しかし14歳ごろは難しいお年頃。

洗濯物を洗ってもらうことを嫌がったり、

甚夜が(野茉莉は女性だと思っている)兼臣と夜中に酒を飲んでいると、

「不潔」と呟き、甚夜の心に多大なるダメージを与えました(笑)

きわめつけは染五郎の「甚夜に妻が出来た」という軽口を真に受け……

「嘘つき」と甚夜に言い放っていっそうぎくしゃく。(誤解です)

しかし、そんな状況を打開したのは『夢』でした。

野茉莉の夢に、江戸編で甚夜とすれ違ったまま終わりを迎えた奈津が登場します。

大きくなっても役に立てないことに不甲斐なさを感じ、捨てられる怖さが消えなかった野茉莉。

そんな自分に気づけたことや、「親孝行はしたほうがいい」という奈津の言葉を受け……

その後は素直に感謝を告げられるようになりました。

野茉莉との別れ

野茉莉がいた雨の神社

やがて野茉莉は十六…甚夜と並べば恋人に見える年齢になります。

それでも変わらず父親に接する野茉莉。

甚夜は親離れを覚悟しますが、野茉莉は「甚夜の母親になる」心づもりをしていました。

20歳になった時には姉のようにふるまい…

嫁入りの時期になっても、甚夜から離れようとはしませんでした。

ところが……甚夜の敵・マガツメが、そんな野茉莉をターゲットにします。

マガツメのターゲットに

鬼そば

野茉莉は命を狙われたわけではありません。

端的に言うと甚夜の記憶だけを消されたのです。

徐々に記憶が消え、辻褄を合わされる「力」を使われました。

最初は忘れてもすぐに戻ってくる程度。

しかしどんどん記憶改ざんが進み、甚夜の名前が分からない、思い出が消えていく……

甚夜が元凶を捕まえたところで、なすすべはありませんでした。

何かを失った恐怖で、雨の中外に出た野茉莉。

迎えに来た甚夜が誰かも分からないまま、「忘れたくない」という想いだけを抱いています。

甚夜はそんな野茉莉を見て、今まで幸せであったことの感謝、これからも野茉莉が幸せでいられるようにと言葉をつくしながら……

これ以上野茉莉が苦しまないよう、記憶の改変を早めました。

宇津木平吉と結婚した野茉莉

桜色のリボン

甚夜は野茉莉の前から姿を消す前に、四代目染五郎である『宇津木平吉』に野茉莉を託しました。

彼は野茉莉を好いていた、奥手で一途な男でした。

野茉莉が完全に記憶を失い倒れていた時も、「体調を崩して平吉が看病してくれた」ということになっていました。

ところが、野茉莉は自らの桜色のリボンに違和感を覚えます。

これは甚夜が買った思い出の品でした。

野茉莉が真実にたどり着くことはありませんが、これに食いついたのが平吉。

彼女の中に少しだけ残った「何か」を、せめて甚夜のために残そうとします。

必死で「それを捨てないでくれ」という平吉と、手を掴まれて照れる野茉莉。

後に二人は結婚して、幸せに暮らします。

じんやの「母様」に

大正時代の東京の街

そして、まさかの再会の機会が、かなり歳をとった平吉によってもたらされました。

平吉に「自分の代わりに手紙を渡しに行って欲しい」と言われ、甚夜が言った先には、おばあちゃんになった野茉莉がいました。

あくまで初対面の老淑女・野茉莉を、甚夜は東京案内することになります。

「あなたと歩けてよかった」と言っても、野茉莉からすれば若者からおばあちゃんへの揶揄い。

それでも甚夜は勇気を出し、「今幸せか」を尋ねます。

そして肯定が帰ってきたことで、心残りが消えた甚夜。

野茉莉は何かを感じ取ったのか、脈絡もなく自分の息子が「仁哉」というのだと教えてくれました。

小さい頃、甚夜に母親がいないと聞いて「私が父様の母様になってあげる」と言った野茉莉。

記憶を失った中でもこれを、守ろうとしたのかもしれません。

まとめ

以上、甚夜の娘・野茉莉についての解説でした。

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この記事を書いた人
ザクロ

読書大好き、考察大好きのザクロと申します!
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