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夏目友人帳32巻あらすじ&ネタバレ感想。名取回・藤原家回

夏目友人帳32巻【最新刊】あらすじ&ネタバレ感想。名取回・藤原家回 夏目友人帳
この記事は約13分で読めます。

夏目友人帳コミックス・32巻のネタバレ感想記事です。

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前巻では長編だった「とある少女の肖像」が終了。
そこでレイコさんの肖像画っぽいものを見つけた夏目が、「あれはレイコさんの家族が描いたものでは…?」と気になりだして終わりました。

32巻ではその余韻を引きずった

  • 名取登場回「蔵は閉じられた」(128~130話)
  • 藤原家で異変が起こる話「見知らぬ我が家」(131話~134話)

が収録されています。

以下各話のあらすじ&感想です。ネタバレが含まれますのでご注意ください。

夏目友人帳 記事一覧へ

128話【蔵は閉じられた 其の一】

拓磨(タクマ)さんイラスト

レイコの絵の調査で名取を頼った夏目。

名取の提案でより業界で交流の多かった拓磨の元へと連れていかれます。

しかしながらめぼしい情報は得られず、話は拓磨邸に訪れた時にバッティングした女性の話に。

その女性(岩見さん)は拓磨に「蔵を見て欲しい」と頼みに来ていました。
けれど妖を見る力が無くなったため、断るしかなかった拓磨。

岩見さんの亡き祖父は、拓磨が駆け出しのころ、拓磨の師匠と懇意にしていた縁で良くしてくれた人で。

断ったことを気にする拓磨の代わりに、名取と夏目が調査に向かいます。

岩見邸の相談事とは「代替わりを機に蔵をあらためたいけど、蔵には見ると呪われる何かがある」ということ。

子供を怖がらせるための冗談ならそれでいいが、その判断をしてほしい。

案の定、夏目たちが調査すると天井に反応が…?

128話ネタバレ感想

久々の拓磨さん登場!

アポなしに押し掛ける名取が無邪気というか、ドアを勝手に開けるのは夏目にはできない芸当だな~と笑ってしまいました。
こんな感じで依島さんにも可愛がられていたんでしょうか?

拓磨さんの次の仕事は古書店員に決まったそうで、良かったです。

見えなくなったから廃業というのは、今までの仕事の実績が役に立たなくなるわけですから…
今回のようなことも起こるし、改めて考えてみるとゾッとしますね。

さて…
夏目の絵についての相談ですが、オークション会場に行ったと聞いて「なんでそんなところに行ったの!?」となる二人に対して、経緯を誤魔化しましたね……

的場や的場姉や伴と遭遇して色々あった件、この感じだと名取にも話していない…?

名取は心配性なので分からなくもないですが、
夏目の失言に対して「それ誰が言ってたの?」と突っ込む名取の目線が、心なしか冷たい気がします(笑)

それにしても、夏目は随分あの絵に愛着を持つようになりました。

人から「変わり者」と呼ばれていたレイコですが、あの絵を描いた人から見たレイコさんは違う。
絵を描いた人から話を聞いてみたい。

ああそんな絵が あの時目の前にあったのにーー

夏目友人帳,128話より

もはやオークションでの機会を逃してしまったのが、後悔の域に入っています。

仕方が無いよ。あの日は色々ありすぎたし、田沼もいたから長居しないほうが賢明だったし…

だからこそ今回も、何かを見知りする機会を逃したくないと蔵調査に付いてきた夏目。

今回でヒントがみつかるかはわかりませんが、絶対突き止めてほしいですね。

名取のロマンチストっぷりが素敵。車じゃなくて電車やバスを愛用するにはそんな理由が……

夏目の柊への気遣いも素敵です。蔵に良い思い出が無い柊を慮る夏目。
柊って夏目の気遣いを一心に受けているイメージがあるのですが、どうでしょうか?
この二人(?)がペアで動く機会、とても好きです。

129話【蔵は閉じられた 其の二】

見ると呪われる鏡を、蔵の二階で見つけた名取と夏目。
名取は鏡を見ずに紙人形に呪詛を映し、あっさりと片付けてしまいました。

しかしその鏡を動かすと、後ろにまた小さな呪いの鏡が。
名取は岩見さんを庇い、呪いを受けてしまいます。

この呪いは「妖を見る力を衰えさせる」もの。祓い人にしか効果のない仕掛けでした。

現状、名取はヤモリが見えなくなり、柊たちも薄く見える状態です。

身代わり人形の効果が薄れれば、いずれ妖が全く見えなくなる……

解呪の為に動く夏目たち。

そもそも人為的な仕掛けはだれが何のために?

笑い声をあげる掛け軸の妖との関係は?

129話ネタバレ感想

岩見邸には一緒に来ていない、拓磨さんサイドも語られました。

拓磨さんについてはこちらを参照▼
夏目友人帳|祓い屋回まとめ。#拓磨さん

拓磨さんから見ると、夏目に頼られてる名取さんはやる気に満ち溢れているんですね。かわいい。

それを見て思い出すのは自分が新人の頃の話…

拓磨をいびる周囲の祓い屋を一蹴して行動で示す、拓磨の師匠・右柳(うりゅう)。
中々高潔で格好良い人物です。

それにしても呪いの内容が「見える力を失くす」というものですが、

  • 岩見家の人々に見る力はない
  • 蔵の二階に入る「見える人」なんて限られてくる

ということを考えると、何がしたいのやら…

あと、夏目が「自分も術を学ぶべき?」と言い出したのを、名取が止めたことは意外でした。

妖たちは、術を使う人間の「匂い」を感じる。
夏目は妖たちの「隣人」だから慎重に……。

自分の利害を捨ておいて、夏目の為に止めてくれる名取さん、やはり良いですね!
信用できる大人というのは彼みたいな人のことを言うのだろうと、しみじみと感じます。

でもなるほどなぁ~~。
夏目も何度か名取の手伝いをしていますが、術を使いすぎると匂いがしみついてしまう……

釘バットやえのきパンチはやはり最強だったんですね。

130話【蔵は閉じられた 其の三】

呪いを受け妖が見えなくなっていく名取に、「本当に解呪するべきか」と悩む夏目と柊。

しかし名取の想いは決まっていました。

「けれど今の私には不要 もう道は決めている 降りるつもりはないよ」

夏目友人帳,129話

そして事件も解決に向かいます。

「掛け軸の妖と名取の呪いは同じ匂いがする」とニャンコ先生が気づいたため、掛け軸の妖に話を聞く夏目。

この妖は拓磨の師匠・右柳の式でした。

右柳が友人である岩見敬造さんに弟子である拓磨を紹介すると、

右柳より拓磨を頼りにするようになった敬造さん。

友人を取られたと落ち込む右柳に、「拓磨より優秀な所を見せつけよう」と式がそそのかした結果があの呪いでした。

あの呪いのターゲットはタクマさんでした

万が一にも解呪できない事態にならないよう、掛け軸の妖はずっと岩見邸にいた、というわけです。

しかし拓磨には上手く仕掛けられず、名取にかかってしまい……

無事呪いが解けた名取は、今回の件を拓磨に報告すべきか悩みながら帰路につきます。

130話ネタバレ感想

「このまま妖が見えなくなったほうが名取さんのためなのでは?」とか……

まさかそんな選択肢が出てくるとは思わないじゃないですか……

しかし夏目なら拒否しそうな選択肢も、よく考えてみると名取だと分からないんですよね。
「見えないようにしてくれ」と母親に連れまわされた過去とか挟まれるとね。

かつてあれほどまでに望んだものが、今目の前にある状況。

きっぱりと跳ねのけてくれて、本当に良かったです。

夏目の大切な見える友人なんでね。
柊たちもいるわけで……柊……

柊の愛情エモすぎますね。ここは是非読んで欲しいです。なんでそういうこと言うんだ泣かせにきてる。

さて、事件本編のほうですが…こっちの式も正しくはない方法で主想いでした。

誘惑に負けてしまった主人の右柳も、病床にいたころには後悔していたんですね。

それにしても緑川先生は描き方が凄い…!!

掛け軸から口元だけを出す不気味な式だったんですけど、右柳を思いやるシーンで初めて見える目元が優し気で……

一気に怖いイメージ吹き飛びましたよ。これはずるい。

つまり今回のは呪いではなくちょっとした嫉妬の産物でした。

そしてこの物語、読者の想像にゆだねられるのが最後に二つあります。

  • 掛け軸の妖(右柳の式)は解放されてどこにいったのか?
  • 今回の話を拓磨さんに報告すべきか?

まず掛け軸のほうですが、最後に蔵で物音がしていたので、蔵に飾られていた右柳の写真の中にでも入ったのではないでしょうか?

掛け軸に入れるなら、写真もいけそうですしね。

そして今回の話。拓磨さんからすると師匠の汚点というか、ダメな所の話になるわけですが…

右柳さんがそう望んでいた以上、話して欲しいですね。

回想から分かるような絆があるのなら、きっと呆れるくらいだろうなぁと思います。

131話【見知らぬ我が家 其の一】

ニャンコ先生

がらんどうの藤原家の夢を見て飛び起きた夏目。

夢は夢だと理解しつつも、夏目は最近家の中に「変」な感覚を覚えています。

そんなある日、夏目は多軌&田沼と雑貨屋へ。

対になった兎の置物を見つけた夏目は、塔子さんがうさぎを好きだと言っていたことを思い出し、滋さんとお揃いでプレゼントしようと購入しました。

誰もいない家に戻ると、どこか妙な匂いが……
不思議に思いながら扉を開けると、見知らぬ洋室が現れます。

  • 家の中に漂う不思議な匂い
  • 扉の先に広がる見たこともない部屋(洋室)
  • 何かが走り回る気配や足音

その怪奇現象を確かめるため、夏目とニャンコ先生は家中をパトロールすることに。

パトロール中ふと音がして振り返ると、子供のような影が……

さらに、ニャンコ先生が扉を開けると、またしても見知らぬ洋室が広がっています。

先生が驚いて夏目の方を振り返ると、そこに夏目の姿はなく、へちゃむくれたニャンコ先生の人形が転がっていました。

その人形からは、夏目の声が聞こえてきてーー……!?

※ちょっとまだ分からない箇所があるため、この話は感想無しです。

132話【見知らぬ我が家 其の二】

ニャンコ先生のへちゃむくれ人形に入ってしまった夏目。

鏡で自分の姿を見た夏目は叫びました(笑)

そこに現れた、喋る夏目っぽい人形。
夏目が人形に入ったのはこいつの仕業でした。

話が出来るタイプのようで事情を聞くと、この夏目人形は「まがとき」という妖を封じる為に追っているのだとか。

まがときは藤原家に入り、夏目人形(に入った妖)は結界を張られて入れませんでしたが、

窓から見えた夏目人形に憑依すれば、家に入ることが出来たと語ります。

ならばもう一つの人形、「ニャンコ先生人形」にまがときを封じようと、術をかけておいた夏目人形。

しかし術に夏目がかかってしまった……

「申し訳ないが、まがときを封じる力を残しておきたいので今すぐ出してあげられない」と、夏目人形は言います。

さらに「まがとき」には特殊能力がありました。

それが逃げ込んだ建物内に「時の裂け目」を作ること。

夏目が見ていた「知らない家や子供」は、子供の頃の滋や、かつての洋風な内装だったと思われます。

そんなこんなで(見た目的には)三匹が、時空が歪んでいそうな場所を見つけ、身構えていると……

結構強そうな「まがとき」が現れました。

見た目的には、ポケモンのモンジャラの中心にヒトデマンを置いたみたいなやつです。

132話ネタバレ感想

ちょっと待って今回絵柄がシュールすぎるwwwww

画面がへちゃむくれ夏目・先生・ニャンコ先生の三体。

そしてこの人形を作ったのは十中八九塔子さんで決まりでしょう。

意外にも裁縫の腕はからっきし……いや、夏目だと分かるのならそこそこなのか……?

出来はともなく、やることが可愛いが過ぎますよ塔子さん。

恐らく夏目は人形を作っている塔子さんの時空を見て、見とれていましたね。

分かりやすい愛情の形。良かったね夏目。

さて強そうな妖が登場しましたが、こんな小さな三匹で大丈夫なのかな?

133話【見知らぬ我が家 其の三】

あらわれた妖怪「まがとき」。

どのような妖怪なのかというと…

  • 元々は雑食の小物
  • 北方のとある大妖を食らったことで力をつけ、大物を食いまわるようになった

だから夏目人形は大山の主から依頼を受けて、封じようとしているとのことでした。

ニャンコ先生人形に入った夏目では右ストレートもきかず、また時を超えてしまいました。

次にまがときが現れたら、ニャンコ先生人形に封じても良いかと聞く夏目人形。

しかし夏目は器として、塔子さんたち用に買っていた兎の置物を差し出します。

そして再び現れたまがとき。

へちゃむくれ人形に入った夏目と妖怪は役に立たないため、ニャンコ先生が斑姿に戻って戦います。

すると今度はなぜか逃げないまがとき。

夏目は思い出します。

この妖が「大物を食いまわっている」ことを……

133話ネタバレ感想

藤原家でニャンコ先生を食べようとする妖が現れるという、ゾッとする展開ですが……

一旦それは置いておいて、初めて藤原家に来た嫁入り前の塔子さん!

そしてやはり訪れていたレイコさん!

ハッキリ描かれていたわけではありませんが、この家の思い出に感慨深いものがありました。

夏目とレイコの「匂い」が同じだと思っていたけど、こうして比べると違うというニャンコ先生の感想。

不思議体験ならではの感想ですね……

例え昔の映像を見たとしてもそんなことは分からないので、稀有な体験だと思います。

そしてお土産に買った夫婦兎▼の使い道も判明!

塔子さん手作りへちゃむくれを、持っていかれるわけにはいきませんからね。
是非そっちに入ってもらいましょう。

というか、塔子さんが苦手な裁縫で人形を作ってくれている(?)と知ってしまったので、貰ったお小遣いで買ったものをプレゼントというのは、少しやりにくくなっていましたね(笑)

シュールな絵柄に騙されそうですが、かなり危うい状況。

夏目が何もできないのが痛いです。

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134話【見知らぬ我が家 其の四】

まがときを封じようとする妖が、夏目へちゃむくれ人形から兔の置物に乗り換える間、夏目と先生で時間稼ぎをしていました。

ところが、斑姿になった先生を食おうとするまがとき。

応戦するも、まがときが「ちぎれた体の部位も動く」という性質を持っていた為、2人は攻撃ではなく「逃げでの時間稼ぎ」に移行。

そしてようやく兔に移った妖がまがときを捕らえ、気を失った夏目が目覚めた時には、すべて元通りの藤原家でした。

しかしまがときの妖力が残っていたのか、部屋には「夏目を迎え入れる前の藤原夫妻」が。

夏目は「(夏目に)これからここに居たいと思ってもらえるかだ」と話し合う二人の過去を見ます。

しばらく後、塔子さんからへちゃむくれ人形たちを貰う夏目。

友人に裁縫の特訓を頼んでいたのだとか。

夏目がプレゼントしようとしていた兎たちは、妖に持っていかれました。
しかし夏目は「またみつけよう、これからなのだから」という想いを抱きます。

134話ネタバレ感想

ハッピーエンド!久しぶりにゾッとする妖だったので、何事もなく終わって本当に良かったです。

いつもなら「妖側にストーリーがあって、それに入っていく」展開が多いですが、

今回の妖たちは「逃げている・捕まえる」という非常に分かりやすい構図でしたね。

捕らえたら即いなくなるのは、犯人捕まえた警察官みたいな現場仕事感があった…

その分夏目が入り込んだのは、「藤原家のストーリー」という、新しい展開。

やはり藤原夫妻はあたたかいですね……

夏目を引き取る時に「物をそろえすぎると負担になるかも」とか、「まずはここにいたいと思ってもらえるかだ」とか、

通常は本人に伝わらない気遣いを知ることになった今回。

夏目がひときわ嬉しそうでほっこりします。

ニャンコ先生に乗っているときの夏目の横顔が凄くかわいいので、このコマは是非見て欲しいです!

「これからこの場所を好きになってもらいたい」という藤原夫妻がいて、

しばらくすごしたのちに夏目は「これからだ」……つまりは「長く居たい」という感想を抱いた。

これはとても幸せなことだなぁと感じます。

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前巻の記事:夏目友人帳31巻ネタバレ感想|的場史信が危険すぎる

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この記事を書いた人
ザクロ

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