負けヒロインが多すぎる(マケイン)5巻ネタバレ感想記事です。
今巻はバレンタインシーズン!主人公・温水和彦の妹・温水佳樹に好きな人が……!?
ブラコン・シスコンここに極まれりなお話です!
また、負けヒロインは誰…?という点で、少しミステリー要素ありな内容となっています。
佳樹のちょっと大人な言動にキュンとしました!
以下、マケイン5巻のネタバレ要約・感想をまとめています。
登場人物
今巻のキーメンバーはこちら↓
温水佳樹(ぬくみず かじゅ) |
主人公の2歳下の妹。桃園中学校2年生。生徒会副会長。兄のことが大好きで、何かにつけ兄のお世話をしたがるブラコンな女の子。容姿端麗。成績優秀。走るのが苦手。 |
権藤アサミ(ごんどう あさみ) |
佳樹の親友。桃園中学校2年生。園芸部所属で盆栽の剪定ができる。佳樹や気を許した相手とは三河弁で会話する。スラッとした高身長の女の子。 |
橘聡(たちばな さとし) |
桃園中学校2年生。園芸部所属。権藤アサミと幼馴染。背は低めで、小学校時代は女の子とからかわれる。佳樹の彼氏疑惑がある。 |
その他のキャラクターはこちらから
マケイン5巻をネタバレ要約
ここからマケイン5巻、章ごとのネタバレ要約になります。
時系列は3学期の2月半ば、バレンタインデー直前からです。
第一章「化かしあいにもなっていない」
3学期も2月に入り、来週の日曜日にはバレンタインデーと、ツワブキ高校見学会が開催されます。
家では妹の佳樹がチョコレートの試作中。
温水がチョコ作りを手伝っていると、佳樹の携帯に電話がかかってきました。
電話が気になる温水。こっそり盗み聞きをするとーーー
「分かったよ、14日は空けとくね。それじゃまた学校でーーー橘君」
負けヒロインが多すぎる!,5巻
え!? 佳樹がバレンタインデーにデート?
焦る温水。
佳樹は14日のバレンタインデーに男友達と会うようです……
次の日、文芸部の部室。14日の学校見学会の準備で集まっていました。
温水はそこで、佳樹の件を八奈見と小鞠に相談することに。
温水から佳樹の様子を聞いた八奈見はーーー
「日曜日のバレンタインデーに学校以外で会ってチョコ渡すのは、付き合う秒読みだよ」と厳しい意見を出してきます。
焦る温水は、妹との共有ストレージで、佳樹の予定をチェック。
そこには、土曜日に『豊川稲荷へ、橘くんとお出かけ』と書き込みが……
妹とストレージ共有って……
認められない温水。
八奈見は、それなら「デートかどうか、勝負しよう」と提案して来ました。
土曜日。豊川稲荷にやって来た温水と八奈見。
2人は屋台が並ぶ参道を食べ歩きながら、佳樹の姿を探しますが、見つけることが出来ません。
捜索を諦めようとする2人。
そこへ温水の共有フォルダに写真がUPされだしました。
写真には、参道を食べ歩きする温水たちの姿がーーー
佳樹は二人の行動を、全てお見通しだったようです。
佳樹が、一枚上手だね!
第二章「全速力で後ろ向き」
火曜日の放課後。温水は同じ中学校出身で陸上部の焼塩檸檬、同級生の朝雲千早と、桃園中学へ来ています。
焼塩の提案で、佳樹の彼氏疑惑を探るためです。
朝雲の協力で、目当ての男子は「橘聡、園芸部所属」と判明。
二人は校舎裏の園芸部の畑へ向かいます。
そこには運よく橘の姿を発見。
二人は、一年生の双子のふりをして話しかけました。
一年生って……ちょっと無理あるよね
二人に丁寧に対応する橘。
温水は思っていたよりも、橘に好印象を受けます。
しばらくして、焼塩から「佳樹が畑に近づいている」と連絡が入り、場を離れた温水たち。
ですが、朝雲はいつの間にか、畑に盗聴器を仕掛けていました。
盗聴器のチューニングを合わせると、佳樹と橘の会話がーーー
「ふふ……14日のことは、お兄様には内緒ですよ」
負けヒロインが多すぎる! 5巻
これはもう、彼氏確定でしょう!
動揺を隠せない温水。
佳樹と橘が日曜日のバレンタインデーに会うのは確定のようです。
第三章「将を射んとしたけど馬が強い」
金曜日のHR。
教室では温水の担任、甘夏先生が学校見学会の連絡事項を話しています。
「見学会は生徒主体。だから生徒会が中心となって運営している」とのこと。
しかし公開授業をする甘夏は、日曜日なのに完全ボランティアで駆り出されるそうです。
放課後。部室では温水と小鞠が、学校見学会の準備をしています。
そこに、生徒会副会長の馬剃天愛星が現れました。
馬剃は案内係に温水への指名が入った、と言って名簿を見せます。そこにはーーー
桃園中学2年、権藤、橘、そして佳樹の名前がありました。
佳樹来るんだ!?
学校見学会で、告白イベント!?
学校帰りに八奈見に呼び出された温水。
案内する桃園中の生徒は、佳樹の豊川稲荷のデート相手だよね、と八奈見に聞かれます。
しかし温水はまだ認めません。
豊川稲荷でも二人を見たわけではない為、決めつけはよくないと往生際悪く抵抗しています。
八奈見は呆れていました。
温水君、もう見守るしかないでしょ
第四章「手放す覚悟」
学校見学会当日。
佳樹・権藤・橘を案内する温水たちは、橘の希望で、1-Cの公開授業に行くことに。
1ーCは温水の教室で、この日は甘夏先生が公開授業の担当。
3人を教室に案内した温水は、部屋の後ろで橘の様子を伺います。
悪いやつではない……でも、佳樹に彼氏は早すぎる。と温水は思います。
これ以上干渉すると、佳樹に嫌われるよ!
授業の後片付けを手伝った温水たち4人は、社会科資料室にやってきました。
お茶菓子を出して、もてなしてくれる、甘夏先生。
ですが、3人の様子がおかしいことに気付きます。
告白イベントが始まるのか、と焦る温水ーーー
すると橘が甘夏先生に真剣な口調で、小学校に教育実習に来ていたか、と尋ねました。
そこで、権藤が急に立ち上がり、お手洗いに行くと言って、部屋から出て行きます。
一体何が起こっているのか、混乱する温水。
え!? どういうこと?
橘はさらに続けます。
甘夏先生に、からかわれていたのを庇ってもらったことがあること。
先生のために、毎日教壇に花を飾っていたこと。
そして、ツワブキ高校に甘夏が赴任してきた事を知って、無理に学校見学に訪れたこと。
状況が掴めていない様子の甘夏先生に、橘は言います。
「ずっと憧れていました! ずっと好きでした!」
負けヒロインが多すぎる! 5巻
そうかー! そっちだったのね!
告白イベントの当事者は甘夏先生。
そして、いつの間にか佳樹もその場から姿を消していました。
弓道場近くの木立の中、佳樹は権藤になぜ橘に想いを伝えないのか、と詰め寄ります。
権藤も黙っていません。そんなのは佳樹の押し付けだ、そしてーーー
「私と同じ状況なのに、どうして佳樹は兄に告白しないのか」と言い返しました。
すると佳樹は……
「お兄様の好きな人はーーー、男の人なんだもん!」
負けヒロインが多すぎる!,5巻
あ!前巻で玉木と温水が、クリスマスディナーを食べてたのを見たのね。
そこに、佳樹を追いかけてきた温水が登場。
話を聞かれたと思った佳樹は、顔が真っ青です。
「家でお鍋の火がつけっぱなしでした!」と謎のセリフを吐いて、その場から逃げ出してしまいました。
温水が帰宅すると、佳樹は自分の部屋のベッドにもたれて寝息を立てていました。
そばで様子を見ていると、佳樹が目を覚まします。
兄がいることに焦りながら、学校でどこまで聞いたか尋ねるとーーー
温水は「自分の好きなのは男」という所だけを聞いたと答えます。
バレなくて良かったね!
それは誤解だと聞いてホッとする佳樹。
そして、本命チョコはもらったのか、と温水に聞きます。
もらっていないと答えた温水に、モジモジしながら「本命の妹チョコ」と、チョコレートを渡してきました。
妹チョコという謎概念に戸惑いながら、温水はチョコを受け取ります。
外では両親が帰って来た様子です。
部屋を出ようとする二人。
その時佳樹は、少しだけ背伸びして、温水の頬にキスーーー
ほっぺにチョコがついていたから、と佳樹は言います。
キャー!佳樹、大胆!
不意打ちに戸惑う温水。
ですが、花のような笑顔を向ける佳樹に、温水は降参するしかないのでした。
翌日。権藤と佳樹は仲直りをしました。
権藤の「一途な橘が好きだから、今付き合いたいわけじゃない。そっとしておいてくれると嬉しい」
という気持ちに、 佳樹は素直に謝ることができました。
感想
今巻は温水と佳樹のブラコン・シスコンがお話の中心でした。
ストーリーの影の中心は、佳樹の親友「権藤アサミ」となります。
彼女が隠れ負けヒロインと言っても良いですね。
振られてしまった橘くんも負けヒロインでしょうか?でも甘夏先生は「あと4年……」とか呟いているので、負け確ではないかもしれませんね(笑)
また、今回も前巻同様ちょっとしたミステリー要素がありました。
「佳樹に好きな人ができたのか?」
お兄ちゃんラブなのでそんなわけないだろ~と思っていたのに、違うならこの状況は?というようなこともあり結構悩まされました。
この謎解き要素が、今回のお話の醍醐味とも言えます。
そこからの橘君が甘夏先生に告白するシーンは必見。
これまでストーリーの中で語られた、謎の伏線が一気に回収されて行きます。
良質ミステリーのようなカタルシスを、たっぷり堪能することができました!
例えば負けヒロインが多すぎる!(小説版)は
まとめ
負けヒロインが多すぎる!5巻についてまとめると……
- 3学期、2月半ば。バレンタインデー前のお話
- 温水の妹、佳樹の恋愛疑惑を中心に描かれる
- 佳樹の同級生、橘聡が温水の担任「甘夏先生」に告白する
- 佳樹の同級生で親友の、権藤アサミが負けヒロインという結末
ということでした。
また、この記事で紹介したのはほんの一部!
下記はガッツリ省略させていただきました。
気になったらぜひ読んでみてください!挿絵も必見です。
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