【小市民シリーズ】小鳩常悟朗の過去は?きっかけのトラウマを解説!

【小市民シリーズ】小鳩常悟朗の過去は?きっかけのトラウマを解説! 小市民シリーズ
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小市民シリーズのキャラクター小鳩常悟朗。

推理するのが大好きだけど、とある過去の事件を経て出しゃばらない【小市民】を目指す主人公です。

その「とある過去」とは中三の夏に起こった『日坂祥太郎くん轢き逃げ事件』
そして小鳩のトラウマになったのは、犯人ではなく轢き逃げされたほうである日坂祥太郎くんです。

この記事では簡単にトラウマ事件の全貌と、小鳩がその事件の何に衝撃を受けて小市民を目指すことにしたのかを解説していきます。

これがけっこう複雑で深い…!

以下、小市民シリーズ完結までのネタバレが含まれますのでご注意ください。

【前提の確認】小市民を目指す小鳩常悟朗とは?

小鳩常悟朗

先に小鳩の性質と、物語が始まった当初どんなものを目指しているのかをおさらいしておきます。

小市民と一言で言われてもイメージがつきにくいので

小鳩常悟朗は少なくとも小学生の頃から、物事の真相を言い当てることを好み、得意としていました。

他人に先んじることの快感にとりつかれ、時には他人の事情に口先を突っ込みます。

しかし過去の一件(他にも傷ついたことはあるようですが、ハッキリトラウマ化したのは一件)を受け、自分の性質を抑えて「小市民」を目指すことにします。

小市民というのは具体的には「現状に満足し、でしゃばらないこと」「事件に首をつっこまないこと」。

「小市民」とは、まわりと折り合いをつけるためのスローガン。もう二度と孤立しないための建前。ぼくは使い物になりませんから放っておいてください、という白旗。

小市民シリーズ,秋期限定栗きんとん事件 下

めちゃくちゃマイナスな目標です

トラウマになった過去『日坂祥太郎くん轢き逃げ事件』

日坂祥太郎くん轢き逃げ事件の鍵になった、堤防道路と空色の軽ワゴン車

それではここから小鳩の訳あり過去、『日坂祥太郎くん轢き逃げ事件』について解説していきます。

小市民シリーズの物語が始まった時小鳩は高一でしたが、『日坂くん轢き逃げ事件』は小鳩が中三の初夏(轢き逃げ自体は6月8日)にあったものです。

日坂くんは小鳩の「バドミントンが上手いクラスメイト」。
ところが夏の大会を前に轢き逃げに会い、そこまで重症ではないものの中学最後の大会には出られなくなってしまいます。

そこで自分の推理で犯人を捕まえようと考えた小鳩。
巻き込まれていた小佐内と共に、調査に乗り出します。

ところが日坂くんは「事故現場で一人だった」と言っていたにもかかわらず、他校の女子生徒と居たことが発覚。

小鳩はその女子に証言を貰う為、学校を突き止め、目立つところに張り紙をします。

その張り紙を見て電話をかけてきたのは日坂くんの父親。小鳩はその父親にも「事件現場に女子生徒がいた」という話をします。

そしてこれに問題がありました。

その女子生徒は日坂くんの姉。
両親が離婚して日坂くんは母親に、姉は父親についていきました。
そして二人は会うことを禁じられていたのです。

どうにか両親が復縁できないかを相談していた姉弟。
しかし小鳩の行動が決定打になり、復縁の希望は打ち捨てられました。

学校に復学した日坂くんに平手打ちされた小鳩。

「なあ。おまえ、鬱陶しいよ」

小市民シリーズ,冬期限定ボンボンショコラ事件

笑いながら泣いているように発せられた言葉。

小鳩はこの時点で日坂くんの家族関係・事情を分かっていません

小鳩は日坂くんが怒る理由も分からないままただ戸惑い、しかし他人様の事情に踏み込むことにハッキリ躊躇するようになります。

事件も小鳩のあずかり知らぬところで解決し、心は浮き上がらないまま……

これが小鳩の過去のトラウマでした。

小鳩は何がショックだったのか?後悔の理由

ショックを受けて惑う人

小鳩のトラウマの事件は『日坂祥太郎くん轢き逃げ事件』ですが、小鳩が一番引きずった要素は何だったのか?もう少し深堀りしていきます。

単に平手打ちがショックだった…ではないんだよね

小市民シリーズ物語開始当初、実は小鳩自身もそれを分かっていませんでした。
事件を自らが解決できなかったこともあり、実に様々な弱音を堂島にこぼしています。

  • 誰かが考えている問題を横から解決するのは嫌煙される
  • 推理で上をいかれた
  • 自分は小賢しかった

しかし四部作最後のシリーズである『冬期限定ボンボンショコラ事件』にて、小鳩は平手打ちの理由・事件の真相を知りました。

そして何がショックだったのかに気付きます。

好意を受け取ってもらえなかったことが悲しかった。

普通に考えれば犯人逮捕はいいことだしね…

小鳩の行動を「良いこと」だと思っているのは小鳩だけで、日坂くんにとってそうではなかった。

だから必ず喜んでもらえるものと思っていた自分の甘さに愛想をつかしたのだと。

余談:小鳩は小市民を目指すのを止める!?

小佐内ゆき

好意を受け取ってもらえず、逆に怒りを買って悲しんだ過去。
そこから小鳩はもう他人様のことには踏み込まないように『小市民』を目指しました。

どこまでも卑屈なスローガン。

しかし、小鳩はシリーズの途中で小市民を目指すことを止めるのです。

もっと良い方向に向かい始めます!

意識を変えてくれる要因となるのは、同じ小市民を目指していたはずの小佐内さんです。

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小市民シリーズネタバレ感想記事はこちらから

まとめ

小市民シリーズ主人公・小鳩常悟朗のトラウマ過去についてまとめると…

  • トラウマになったのは、中三の初夏に起こった『日坂祥太郎くん轢き逃げ事件』。
  • 日坂くんは事件に首を突っ込んだ小鳩を疎み、小鳩はそれにショックを受けた。
  • 正確には「好意を受け取ってもらえないのが悲しかった」。
  • この事件を受けて小鳩は小市民を目指したが、物語の途中でこの卑屈なスローガンは破棄された。

ということでした。

小市民シリーズは完結済み。(短編集はまだ発売されると予想)

過去を乗り越えた小鳩の未来がどうなるのか、是非小市民シリーズをお手に取って確かめてくてみださい!

小市民シリーズの他巻記事はこちら↓
1巻2巻3巻4巻5巻6巻
春期夏期秋期(上)秋期(下)マカロン冬期
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