2024年7月10日発売の『恋は双子で割り切れない』(略称ふたきれ)6巻、読了しました!
前巻の海合宿で気持ちを確かめ合った純と那織。
しかし片方が選ばれた後も物語は続きます!
海ではみんなの前で元気にふるまっていた琉実。しかし時間が経つにつれ、どこまでも気持ちが落ちてしまい……
さらに今巻では、他のメンバーの恋愛模様にも色々と展開が!
これが結構楽しかったです
それでは以下、ネタバレ要約・感想となりますのでご注意ください。
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失恋で沈みきった琉実
前巻で失恋しても、合宿中は比較的落ち着いていた琉実。
しかし合宿から帰った後の勉強合宿では、亀嵩に鬱々と泣き言を洩らしています。
時間が経てば経つほど募るつらさ。
など、逃げ場は上手く見つかりません。
神宮寺父の「お似合いだな!」が無神経すぎる…
どこまで行ってもわたしは選ばれなかった女でーー
恋は双子で割り切れない,6巻
そんな中、転機になったのはお盆。大学生の従姉妹『帆波お姉ちゃん』との再会でした。
中学受験に失敗した後、不登校になりネットに逃げていた帆波。
そんな生活を辞めるキッカケが欲しかった時に、中三の琉実が関東大会に行った話が引っ掛かったそうです。
ネットの世界から現実を見るキッカケになった……って感じかな?
だからありがとう。
日常生活と離れた場所でストンと落ちる帆波の言葉。
彼女からのアドバイスを受け、琉実はまともに会話もできなくなっていた純に、話しかけることができました。
三人が元の関係に戻るまで
琉実が話しかけたことで改善していく三人の関係。
これは那織の許容があってこそのものでした。
かつて純が琉実と付き合っていた時、琉実は純と那織が二人で会うことを制限しませんでした。
膠着状態の時も三人全員が我慢をしており、それが心地よかった那織。
しかし現状は琉実だけが我慢をしている。
那織は、文化祭の準備で琉実と交流を持つであろう純を、許容して送り出しました。
あの那織が……!
一緒に泣く琉実と那織
そこからきちんと話をするようになった神宮寺姉妹。
文化祭の自分のクラスの展示に「純と来なよ」「純君と来なよ」と言えるようになった二人。
「あー、話してて段々イライラしてきた。なんでわたしじゃなくて、那織なの?こんな傲慢で面倒くさいののどこがいいわけ?見る目ないんじゃない?」
恋は双子で割り切れない,6巻
いいね。そう来なくっちゃ。調子出て来たんじゃない?
この那織の独白にじわっと来ます。
振られた後以来の涙を見せた琉実の「応援してる」という言葉に泣いてしまう那織。
姉妹の仲は、完全に元に戻りました。
まだ諦められない琉実。それを伝えられても、那織はただ「うん」と受け止めます。
そしてまた三人に。
学祭に来てくれた帆波に、那織と仲直りできた旨を報告した琉実。
すると帆波は「じゃあ今度は三人で話し合えるように」と、山奥のログハウスで3人でお泊りできるように計らってくれます。
凄~くいい行動してくれるキャラでは?今回初登場なのに…
帆波の運転でのドライブ中、完璧に昔に戻ったような気がして泣きそうになる琉実。
釣りやカートなども楽しみ、三人で肝試しをしたり流れ星を見たり……
寝る時は純が真ん中です。
「はぁ。元カノが近くに居るの、超うざい」
恋は双子で割り切れない,6巻
「今カノが実の妹ってのが、最高にめんどくさい」
「やめろって。間に挟まれた僕はどうすればいいんだ?」
遠慮しない姉妹と、その間で困る純。
三人の関係は、他人から見ると少し歪かもしれませんが、収まるべき場所に収まりました。
他のメンバーの恋愛模様も!?
今巻では、メイン三人以外のキャラクターの恋愛模様についてもガッツリ語られました。
かなりビックリな展開でした。一人や二人じゃないんです…
簡単にまとめてみます。
亀嵩とマープルのデート
以前から亀嵩(通称:部長)が気にしていた、チェス部2年の古間先輩(通称:マープル)。
亀嵩が勇気を出して誘ったことで、デートに行ったようです。
知識を延々と話すタイプのマープルは、那織や純に慣れている亀嵩にとって相性が良かった模様。
このまま仲を深めていけそうな感じです。
ゆずを好きになった教授
海合宿で古間柚姫(琉実のバスケ部後輩・マープルの妹)に恋をした教授(森脇)。
軽薄な教授には珍しく真剣な様子に周囲は応援しますが、ゆずは結構厄介な人物でした。
告白されたらOKし、付き合い始めてから付き合っていくか検討する。
そして大概さっさと別れる。
教授は好きだと言い続ける事で落とせないかと考えますが、勝ち筋はまだ見えません。
慈衣菜の那織への感情は?
そして謎だった慈衣菜の感情についても語られます。
好きなのが女子だと言い、それは那織だと思われた慈衣菜。
しかし那織の恋を応援し、時にはお泊りの手助けをするなど、行動がよく分からないところがありました。
それは、自分でも恋かどうかわからなかったから。
推しの恋を応援しているつもりだったのに、さみしく苦しくなっていく。
それでもにゃおにゃお(那織)が幸せならと、慈衣菜は自分の気持ちを胸にしまいました。
感想
ほぼ100%ハッピーエンドと言っても過言ではないでしょう!
三人の関係が上手くいって、那織と琉実が遠慮なく言い合っていて、かなり幸せな気持ちになりました!
今回の那織は凄かったです。
いつもの我がまま娘はどこへやら、気を遣うし、琉実に譲る。
純と結ばれた事で精神的余裕が出て、一度逆の立場になったことのある現状を、俯瞰してみることが出来ているのだなと感じました。
姉に応援の言葉を貰って泣いてしまうところは最高でした
琉実も浮上してくれて本当に良かったです。
「話せば楽になる」は、時と場合や相手にもよるというのが中々リアルでした。
進みだして、謝って、那織に遠慮せず話せるようになって、純とも元の関係に戻る。
最後には「二人を見守っていく」という結論を出した琉実。
今巻は紛れもなく彼女の物語でした。
例えば恋は双子で割り切れない(小説版)は
1~3巻通常2,233円➡233円に。(2,000円オフ!)
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まとめ
「恋は双子で割り切れない」6巻についてネタバレ感想をまとめると……
ということでした。
那織が進路に悩んでいる様子や文化祭での脱出ゲーム(那織シナリオ)、部誌を作る話、麗良が彼氏と別れた話、那織と純のいちゃつきなどバッサリ省いております。
面白いので是非読んでみてください!
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