(俺の父親は一番にはなれなかった)
小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 蟻生・馬狼・雪宮
この記事はサッカー漫画『ブルーロック』のスピンオフ小説第4弾、『小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 蟻生・馬狼・雪宮』のネタバレ感想です。
オシャ誕生秘話・馬狼の家族やアイデンティティの形成、雪宮の目の病気による変化…
サクッと読めるのに濃い内容でした。
以下ネタバレ感想になりますのでご注意ください。
収録内容
「青い監獄(ブルーロック)」入寮前、最強ストライカーたちは何をしていたのか?
「ブルーロック」公式スピンオフ小説シリーズ第4弾。
今巻の主人公は蟻生、馬狼、そして雪宮です。
原作者監修の小説だけのエピソードで、キャラクターたちの知られざる一面が明らかに!
描きおろしイラストも収録されています。
【エピソード】
蟻生十兵衛……美しい世界
馬狼照英……王(キング)
雪宮剣優……神さま
馬狼・雪宮の話はちょっと悲しい所もありました…
蟻生十兵衛【美しい世界】
【#ブルーロックキャラクターに1問1答!】
— ブルーロック【公式】 (@BLUELOCK_WM) December 27, 2021
Q.サンタに頼んだクリスマスプレゼントに何?
蟻生 十兵衛(ありゅう じゅうべえ) pic.twitter.com/tsHrpWQtjM
蟻生十兵衛の物語では
が語られました。
家はアンティークショップ店だった蟻生。
しかし父の感性と自分の感性の違いを感じており、小学生の時から自分なりの「オシャ活」に精をだし……
それが周囲にウケて、学校中でブームが起こるなど人気者でした。
美しく、気高く、かっこよく、面白くあれという向上心。
それは将来の夢に繋がり、ロックスターを志すも才能が無くて挫折。
仏の道を志すも、自慢の長髪を丸めることができなくて挫折。
結果、父の助言で夢は既に頭角を見せていた、サッカー選手に落ち着きました。
ナチュラルに意識高かったんだなぁという印象でした
馬狼照英【王(キング)】
【#ブルーロックキャラクターに1問1答!】
— ブルーロック【公式】 (@BLUELOCK_WM) December 7, 2023
Q.嫌いな食べ物
馬狼 照英(ばろう しょうえい)#ブルーロック #エゴい pic.twitter.com/GX8PCBR5a0
馬狼照英の物語では
が語られました。
子育てをほぼ放棄し、東京でひたすらエリート街道をひた走る父・総一郎。
それに文句を言わずに子育てをする几帳面な母・由美子。
馬狼はそんな両親の下、小学生時から掃除をはじめとする家事スキルが高めに育ちました。
しかし働き盛りの年齢で倒れてしまい、秋田に戻ってきた父親。
母や妹の笑顔も増えて家族は良い方向に向かいますが、馬狼が父親に貼ったのは、「敗北者」のレッテルでした。
口にはしませんが、馬狼はこうはなりたくないと強く感じました。
他には高校1年時、馬狼の所属する悪童学院が全国大会初戦で愛空の所と当たり、敗退していたという驚きの事実も。
完膚なきまでに封じられた馬狼。この時点では愛空のほうが上手であることがうかがえます。
妹にオムライス作ってあげてるメイド馬狼の片鱗など、色々満載でした
雪宮剣優【神さま】
/#ブルーロック渋谷ジャック
— ブルーロック【公式】 (@BLUELOCK_WM) October 19, 2021
ポスターデザイン公開!!
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雪宮 剣優(ゆきみや けんゆう)#ブルーロック渋谷ジャック #ブルーロック pic.twitter.com/ptR5VmUEGT
雪宮剣優の物語では
が語られました。
努力を重ねて突き進めば神様は見ていてくれる。
「虐めを止めに入ってボコボコにされるも、翌日には悪者は成敗されていた」など、神様を信じられる成功体験を重ねてきた雪宮は優等生の人気者に育ちました。
サッカーの他も頼られると頑張ってしまい、「みんなの笑顔が喜び」という純粋培養。
そんな雪宮ですが、高3の時、遂に視神経の病気を発症します。
視界が黒く欠け、医者からは「プロは厳しい」という厳しい判断が。
それでも夢をあきらめきれず、医師のサポートを受けながらトレーニングを続ける雪宮は追い詰められました。
人が変わったようにファンをガン無視して、焦りで睡眠不足に。
そんな雪宮を救ったのはとある曲のワンフレーズ。
「神さまは乗り越えられる試練しか与えない」
雪宮はこの言葉を胸に、ブルーロックへ進んでいきます。
小1のとき、小4の友達の姉にキスされるという衝撃エピソードも
感想
雪宮の物語の最後の一文に笑ってしまいました。
まるで潔を厄災か何かのように……(笑)
結構好きだなぁと思ったのは、馬狼のエゴイストな感性です。
普通の幸せに満足しない王者への渇望。
父親のほうも、幸せそうにしながら「これでいいんだろうか?」というような表情を本当にしていたのであれば、遺伝的な競争心の強さがあるのかもしれませんね。
あとがきでのウラ話も相変わらず好きです。
もえぎ桃先生の優しいセリフが、原作の金城先生に汚い言葉に修正されるというエピソード、前にもありましたね(笑)
みんな小さい頃から口が悪いですね。
まとめ
『小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 蟻生・馬狼・雪宮』についてネタバレ感想をまとめると……
ということでした!
特に馬狼のエピソードは読んでみてほしいと思います。
馬狼妹×2や愛空のイラストもあります。
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