夏目友人帳29巻のネタバレ感想記事です。
ポチップ
前巻の記事：夏目友人帳28巻ネタバレ感想。名取にいとこ？タキ＆的場とのお茶会も
29巻には
- 116話：名取家分家で幻術にあう「年下のいとこ」（前巻の続き）
- 117～118話：夏目と田沼が如月壮のオカルトイベントに参加する「クイーンのお招きにより」
- 119話：レイコへの依頼を夏目が引き受ける「レイコの流儀」
が収録されていました。
以下ネタバレが含まれますのでご注意ください。
116話【年下のいとこ④】
前回で名取家の秘密「みつるの箱」が見つかり、今回は「美弦」の姿を取る幻術使いの妖との決着が描かれます。
名取に強い執着を抱く女妖。
彼女には「名取のまなざしを自分だけのものにしたい」という強い執着があり、式になるという選択肢はありませんでした。
また、最近は大人しくしていたものの、かつては人間を襲っていたことも事実。
名取に「祓え」と来た依頼も、簡単に曲げることはできません。
名取の理想（年下のいとこ）を見せてあげたかった女妖と、
それを祓う名取。
悪者がどちらか分からないと言いながら、それでも名取は生涯をかけて、妖と戦うと決めていました。
一人で全てを終わらせた名取。
家のことも自分で背負うと決めたこと。その覚悟は揺るぎません。
仕事を終えた名取は、夏目と共に帰路につきます。
116話 ネタバレ感想
得るものが少ない……！
夏目友人帳至上、かなり物悲しく終わった回ではないでしょうか？
気になるのが、ハッキリと解説はされなかった名取の首の後ろ。
「切」という文字が中心にある術を、自らに書いていたようですが、これはいったい何の術なのか？
考察になりますが、「使わずに済んでよかった」と言っているので、最悪名取家と縁切りするものだったのではないか……？と思われます。
もしそんなんことを想定していたのなら悲しい。
ですが今回の終わりも最悪ではなかったということですよね。
珍しく何もできなかった。夏目。
人間が関わると特に、やはりどうしようもないものがあると感じます。
恋をして破滅していく妖。
いやぁ名取さん、女妖にモテますね。知ってたけど。
名取さん、三春の時より祓い屋である事に対しての迷いが吹っ切れているように感じました。
117話【クイーンのお招きにより①】
「まち竹燈り」という祭りに行くために、田沼と待ち合わせをしていた夏目。
田沼は少し遅れて、方向が一緒の人の送迎で到着しました。
祭りの途中、2人は「道に迷った」と話す女性、黒峰美彩に声をかけられます。
彼女は洋館・如月壮を探しており、夏目達も一緒に探すことに。
林の中にあった如月壮。
その場所では、オカルトクイーン・如月一美が主催する「キサラギサロン」が開催されており、招待客たちが集まっていました。
「妖下ろしの箱」を使うというイベントで、「7人そろわないと儀式が行えない」というルール。
人数合わせで夏目と田沼も参加することになります。
メンバーは
- 主査者：如月一美
- オカルトライター：SHINOBU
- タロット占い師：クララ
- 雨宮
- 黒峰美彩
この女性たちの中に、夏目・田沼が加わります。
▼田沼の左上の額縁、左から黒峰美彩を名乗る女性、クララ、SHINOBU、雨宮
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儀式は降霊術ならぬ降妖術のようなもので、成功すれば八也様が質問に答えてくれるという内容。
しかし儀式の最中に落雷が起こり、場内は真っ暗に。
ろうそくを灯すと八也様の箱が空いており、儀式が成功したかどうかは不明でした。
そして奇妙なことがもう一つ。
クララは黒峰美彩を「前見た時と別人」と言い出します。
田沼も彼女の行動や状況から「招待状は彼女宛ではなかったのでは？」と推理。
そんな中、屋敷内から突然叫び声がして……
117話 ネタバレ感想
謎の洋館で女性たちに囲まれて、コックリさんのようなオカルトゲームという新しい展開！！
こんなに女性が沢山登場する話も今まであったでしょうか？いや無い。
ゴシック的な洋館の雰囲気が加わり、独特な世界観がすごく目新しい感じです。
クララさんゴスロリファッションですよ！夏目友人帳とゴスロリファッション融合できたんですね？！
女性がズラッと出てくるのに、一人一人全然見た目や雰囲気が異なるの凄いと思います。
そして何やらホラーゲームのような展開に……
名探偵・田沼が活躍しそうな予感です（笑）
118話【クイーンのお招きにより②】
悲鳴は招待客・雨宮さんでした。
「人の形をした黒いものが走っていった」と言う彼女。
降妖術は成功してしまったのか？夏目は一緒に調査してみることにします。
すると次はクララの叫び声が。
鏡に映った窓に白い顔が浮いていたと言います。
謎めく展開ですが、夜目が利く田沼は雨宮さんが、わざと騒ぎを起こしていることに気付いていました。
今回人が集まらなかった「キサラギサロン」がもっと話題になるように。
そんな気持ちからの犯行でした。
ちなみに「黒峰美彩」を名乗っていたのはお手伝いさんで、それもサロンの人気の無さを隠すためでした。
このことは伏せられ、八鳴様にお帰り頂く儀式をしてお開きに。
田沼は八鳴様は偽物だったけれど、今日別に、本物としか思えない禍々しい板人形を見たと言います。
それは夏目との待ち合わせ場所まで送ってくれた人で、特徴からして白霞焼の里で出会ったコレクター・伴でした。
クララの見た白い顔も、この板人形だったと思われます。
伴は来られない主人の代わりに、八鳴様の箱が本物かを確かめに来ていたのではないか？
今回欠席だった黒峰美彩、通称「黒ミサ」が伴の主なのでは？と、夏目は推測を立てています。
118話 ネタバレ感想
最後に爆弾が投げ込まれたキサラギサロン回。
前話の田沼の遅刻は伏線でした。
うんうん、遅刻するキャラじゃないですもんね。
引っかかってましたよね。
黒峰美彩という人物が一気に怪しい人物として浮上した今回。
顔を隠して年齢も経歴も不詳と言ういかにもな人物です。
彼女は占い道具も扱うということで、今回「コレクターである伴の主」に上がってきました。
しかしながら「伴が八鳴様を見に来た」としても、板人形がいるのは屋外で、室内に入れられていたら夏目が気づいたと思うのです。
このあたり、ちょっと穴がある感じがしますね。
推測を立てたのは夏目ですし……（失礼）
一方田沼は予想以上の名探偵っぷり。というか、夜目が利くってなんなんでしょう。
夜に見回りすると夜目って効くようになるんでしょうか？
人間観察能力＋妖事判別能力で、八鳴様⇒偽物、伴の人形⇒本物、雨宮さん⇒怪しい行動をとっていると見抜いて大活躍でした。
心強すぎる友人です。
119話【レイコの流儀】
妖・バクダ様とアショウ様の勝負「包みくらべ」に参加することになった、レイコ（に化けた夏目）。
名前通り包みの中身を勝負するもので、他の妖から「アショウ様が隣人の一角獣をとらえて寂しい」と相談をうけてのことでした。
レイコさんの名を頼ってきたため引き受けたい夏目。
バクダ様はレイコと面識があるとのことで、ヒノエの手も借り変装し、立ち振る舞いもレイコに寄せていきます。
そしていざ本番。
ですが一角獣を捕まえたアショウ様は、披露した後あっさりと一角獣を手放し、特にやることはありませんでした。
しかしバクダ様のほうの包みに問題が発覚。
包みの中身はスビョウと言う悪鬼で、放たれると困ると小物妖が言うのです。
夏目は騒動を起こして包みをすり替え。
その包みからは蝶がでて、バクダ様も上機嫌で勝負は幕を閉じました。
今回の一件で、ヒノエはレイコが一度しか自分の名前を呼ばなかったことに気づきます。
そして何度もヒノエの名を呼ぶ夏目に、少し腹立たしく感じました。
119話 ネタバレ感想
やると決めたらこともなげに実行していたレイコを真似る夏目。
考えてみると結構難しそうです。
それにしても面白かった！！レイコさんの真似する夏目！！！
あとがきに「一発芸」と書いてありましたが、指示を出すノリノリの妖たちと、妖への態度が悪すぎるレイコにため息をつく夏目（笑）
指示が細かすぎて、是非とも読んで欲しいです。
そして完成度が高い！！夏目がまんまレイコさんです。
まつ毛も上がってるのが気になる……ヒノエがしたんでしょうか？
的場と言い、最近女装回多いですよね。
名取もする……？いや、それはあまり似合わないでしょう。
まとめ
夏目友人帳29巻ネタバレ感想、要所をまとめると…
- 「年下のいとこ」は名取家分家で、名取の祓い屋としての覚悟が見れる話
- 「クイーンのお招きにより」はオカルト愛好会キサラギサロンにて、夏目と田沼が降妖術に加わる話
- 「レイコの流儀」はレイコに来た依頼を夏目が引き受け、女装して挑む話
ということでした。
今回全話必見ですが、特に「クイーンのお招きにより」はまだ謎の残る不穏回でおすすめです。
是非読んでみてください↓
ポチップ
次巻の記事：夏目友人帳30巻ネタバレ感想。黒ミサはまさかのあの人！？
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