負けヒロインが多すぎる(マケイン)6巻ネタバレ感想記事です。
今巻では焼塩がなぜか温水をデートに誘い……文芸部と生徒会を巻き込んだ対決に!?というラブコメ・スポコン満載なお話です。
また、3年生が卒業して年度が終了する大切な巻でもありました。
温水君の不器用だけどひたむきな頑張りに感動!
以下、マケイン6巻のネタバレ要約・感想をまとめています。
登場人物
今巻のキーメンバーはこちら↓
焼塩檸檬(やきしお れもん) |
陸上部のエース。中学生の時から足が早く、注目を集める選手だった。小麦色の肌と、すらっとしたスタイルが特徴で、レモンのヘアピンがお気に入り。 |
放虎原ひばり(ほうこばる ひばり) |
生徒会長で2年生。容姿端麗、運動神経抜群。生徒会をしっかりまとめるリーダーシップもある。その反面日常生活はポンコツで、生徒会のメンバーにフォローされている。中学生時代は陸上部。 |
その他のキャラクターはこちらから
マケイン6巻をネタバレ要約
ここからマケイン6巻、章ごとのネタバレ要約になります。
時系列は3学期の3月初め、卒業式直前からです。
第一章「潮風の告白」
卒業式前の3月初旬。
文芸部のメンバーは元副部長の月之木古都の大学合格を祝っています。
なぜか、温水にこっそりと日曜日の予定を聞いてくる焼塩。
温水は不思議に思い聞き返すと、焼塩は体を寄せて囁いてきました。
「ーーーじゃあぬっくん、あたしとデートしよっか」
負けヒロインが多すぎる!,6巻
え!? 焼塩は温水に気があるの?
日曜日。二人は竹島水族館で待ち合わせ。
温水は焼塩からからかわれていると思っていましたが、ガチデートの様相です。
展示物を見学しながら、視線奪い合いゲームでじゃれ合う二人。
温水は、デートって楽しいぞ、と感じます。
アシカショーの席を電話で離れた焼塩。座っていた場所に、二つ折りのメモが残されていました。
メモには「STEP1、手を繋ぐ」との文字が。
温水は混乱してしまいます。
これは本気で???
水族館を出て、海沿いの遊歩道を歩く二人。
焼塩は遊歩道から、海に突き出た岩に飛び移りました。
はしゃぐ焼塩ですが、ぐらりと体が揺れ、落ちそうになりーーー
助けようとする温水。そのはずみで、焼塩と手を繋いでしまいます。
手を繋ぐぐらい普通だよな、と思う温水に対して、焼塩はさらに指を絡めてきました。
そしてーーー
「ねえ、ぬっくん。あたしと帰宅部に入らない?」
負けヒロインが多すぎる! 6巻
え? これって、放課後ずっと一緒にいようねってこと?
陸上部と文芸部は??
突拍子もない言葉に動揺する温水。
焼塩の真意はまだ分かりません。
第二章「涙の数だけ湿っぽい」
ツワブキ高校の卒業式。3年生の玉木と月之木が卒業です。
式も滞りなく終わり、校門から続くユリノキの並木道では、写真を撮る生徒たちの姿。
温水も玉木と積もる話をしていました。そこにーーー
焼塩から「返事を聞かせてほしい」と連絡が入ります。
どうする? 温水!
旧校舎の非常階段で、温水と焼塩は待ち合わせます。
温水は、なぜ部活を辞めたいのか焼塩に尋ねると……
彼女は、自分が陸上部で活躍するせいで、他の人の夢が潰れていくのがキツイ、と言います。
コーチは、才能がある焼塩に、200m走もハードル走も出ろと指導します。
しかしそうなると、焼塩が他の選手の出場枠を奪うことになる……
焼塩はこの先も頑張れる自信が無いのに、他の子の夢を潰すわけにはいかない、と首を横に振ります。
走るのは好き。だから一人でも走ることは出来るーーー
でも一人で全部捨てるのは不安だから、温水と一緒が良いと訴えます。
しかし、焼塩が部活を辞めることを止めた温水。
すると焼塩は「そこまで言うなら100m走で勝負しよう」と提案してきます。
焼塩が勝ったら、温水と一緒に部活を辞める。負けたら温水の言うことを聞く。
温水に、かなり不利なのでは……
焼塩のベストタイムと、高校男子の平均タイムの差がハンデです。
モニョモニョと言い訳する温水に、本気で返してね、と焼塩は言い渡します。
その顔は、何かが吹っ切れたような笑顔でした。
第三章「サヨナラの季節」
土曜日。温水は文芸部のメンバーで、陸上競技場に100m走の特訓に来ています。
タイムを測ると、16秒5。全国平均からは2秒近く遅いタイム……
あと3週間で、これを縮めなければいけません。
か、かなりヤバいね
特訓後、温水は焼塩の中学時代について話を聞くために、焼塩の片思い相手だった綾野光希と待ち合わせをしていました。
焼塩は当時から優秀な選手で、100m走以外の種目にも出場し、全て1番を取っていました。
しかしそれが原因で、仲の良かった先輩が部を辞めてしまったこともあるそうで……
以来、焼塩は100m走だけを走ることになり、全国にも行けずじまい……
温水は責任の重大さを改めて知るのでした。
焼塩、気にしすぎじゃないかな
翌週の放課後。温水が部室でトレーニングをしていると、生徒会の馬剃天愛星が入ってきました。
事情を察した馬剃は、特訓のサポートに適任者を紹介すると言い出します。
翌日の朝。グラウンドに現れたのは、生徒会長・放虎原ひばりでした。
彼女は中学時代に陸上部だったとのこと。
温水の走る姿を見る放虎原は、筋力の無さを指摘し、基礎トレーニングを命じます。
2人はラインを交換し、逐次トレーニングを報告することになりました。
温水、がんばれ!
第四章「焼塩檸檬という女」
終業式も終わり、温水は放虎原の指導で筋力トレーニング中。
会話の中で、放虎原の陸上部時代の話になりました。
2年だった放虎原と1年の焼塩が対戦し、焼塩が圧勝したこと。
焼塩は5つの種目に出て、全て1番になったこと。
しかし焼塩は、県大会ではなぜか100m走だけに出場し、表彰台に届かず全国に行けなかったこと。
温水は放虎原との会話から、焼塩の悩みの確信を得るのでした。
100m走対決の日。
文芸部のメンバーと焼塩がグラウンドで待っていました。
いよいよだね。緊張してきたー
八奈見の合図で戦いの火蓋が切られ、先に走り出す温水。
これまでの特訓の成果が出て、スピードに乗って行きます。
遅れて焼塩もスタート。
温水にどんどん迫り、温水は焼塩の圧を感じます。
ラスト10m。息を止め、必死に走る温水。
目の前が真っ白になりながら、ゴールを切ります。
焼塩と温水はほど同時にゴール……
温水は結果を待たずに、酸欠で倒れてしまいました。
二人とも、頑張った!
しばらくして温水は、保健室で目を覚まします。
隣には、丸椅子に座る焼塩。
勝負は僅差で温水の勝利!
焼塩は、約束通り陸上部も文芸部も辞めない、と言いました。
そしてこの際、全力でわがままになって勝ちまくると宣言。
短距離から1500mに転向し、全国一位を目指すと言い出します。
「だから、ぬっくんも、私から目を離すなって、ね」
負けヒロインが多すぎる! 6巻
感想
今巻は温水と焼塩のスポコン対決がお話の中心でした。
焼塩の気にしすぎな性格が、とてもよく出たお話です。
才能があるからこそ、周りの様子を気にしてしまう、繊細な焼塩に共感でした!
友達のために、真面目にできることを頑張ろうとする温水の姿にも感動です。
焼塩を応援する文芸部、温水を支える生徒会メンバーにちょっと羨ましくなりました。
こんな学生時代の青春、いいよね!
そして、一番の感動ポイントは、なんといっても、最後の100m走対決。
キレのいい文章が、100m走のスピード感を演出していて、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえました。
さらに、これまでお話の中で語られてきた、焼塩の悩みや温水の頑張りが、100m走のたった14秒に凝縮されており……
勝負がついた時は、清々しい気持ちで一杯になりました!
例えば負けヒロインが多すぎる!(小説版)は
まとめ
負けヒロインが多すぎる!6巻についてまとめると……
ということでした。
また、この記事で紹介したのはほんの一部!
下記はガッツリ省略させていただきました。
- 文芸部メンバーとのホワイトデー
- 温水が焼塩の家へお菓子を持っていき、ケーキをあーんする
- 放虎原家で生徒会メンバーと合宿(パジャマ姿!)
- 温水が夜の浜辺で志喜屋をおんぶする
- 八奈見・焼塩・小鞠が温水を今どう思っているのか?
- 温水のエア赤子を抱っこする佳樹
気になったらぜひ読んでみてください!放虎原先輩の陸上着姿や、所帯じみた天愛星と温水の挿絵も必見です。
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