夏目友人帳24巻ネタバレ感想。タキの兄・勇や三篠と田沼の交流も

夏目友人帳24巻ネタバレ感想。タキの兄・勇や三篠と田沼の交流も 夏目友人帳
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夏目友人帳24巻のネタバレ感想記事です。

前巻の記事:夏目友人帳23巻ネタバレ感想。三春家の約束とテンジョウさんとは?

24巻には

  • 95・96話:タキの兄が返ってくる話「苦手なふたり」
  • 97・98話:田沼の元にとある妖が通ってくる話「怪しき来訪者」
  • 特別編20:名取の映画をみんなで見る話「幕間探偵」
  • 99話:折り紙の妖の世話をする話「ビューティフルドリーマー」

が収録されていました。

以下ネタバレが含まれますのでご注意ください。

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95・96話【苦手なふたり】

ニャンコ先生と多軌勇 イラスト

夏目は、タキに彼氏ができたという噂を聞き、そのことを知らなかった自分に落ち込みます。
しかし話を聞いてみると、その彼氏六歳年上で帰省中の兄・勇であることが判明しました。

タキは兄・勇が自分を避けているように感じ、悩んでいました。
そこで勇の真意を知るため、夏目とニャンコ先生はタキの家を訪れます。

勇は、妖怪好きだった祖父やタキとは異なり、そういったものを信じないタイプでした。
そのため大学では郷土研究サークルに所属し、妖怪がいないことを証明する活動をしているとのことです。

しかし実は、勇は妖怪に憑かれており、祖父が張り巡らせた結界のある実家に入ると体調が悪くなる様子でした。

そして今回の帰省の目的は、古いノートから見つかった鍵が家のどこで使われるものなのかを突き止めること。

夏目とタキは、この鍵の鍵穴探しを手伝います。
探しているうちに、勇は鍵が祖父からの贈り物であることに気づきます。
それは棚の後ろに隠された隠し戸の鍵でした。

隠し戸の中には、タキが生まれる前に勇と祖父が拾ったがありました。
花のような模様が縁起が良いと聞いて2人で描いた、タキへのプレゼントだったのです。

目的を果たした勇は、「君になら妹を任せてもいい」と夏目に言い残し、つむじ風のように去っていきました。

苦手なふたり ネタバレ感想

多軌家家系図

タキの家族初登場ですね。
そして今回登場したのが6歳上の兄。
身長も目の大きさもタキと変わらない可愛い系ですね。

多軌の家族について詳しく:【夏目友人帳】多軌の兄・多軌勇はどんな人物?登場回まとめ・解説

出会った当時「誰とも喋らず過ごしていた」タキ。
それは考えてみれば勿論家族も入るわけで、両親は仕事で海外だったなぁと思い出しました。
とすると表のれん回の急に宿泊になった時も、タキだけは家に連絡入れる必要なかったんだなぁーと今更ながらに思ったり。

勇さん、妖に憑かれやすい体質とは大変そうですね。
ニャンコ先生連れていれば大丈夫とか、先生にそんなマイナスイオン的な効果があるとは(笑)

妖好きのお祖父さん&タキと、否定派の勇さん。

けれど意見が違っていても合致する感覚の時というのが、思い出として綺麗に描かれていた物語でした。

97・98話【怪しき来訪者】

最近、田沼のもとに怪しげな客が毎日訪れていました。

その客は男か女かも分からず、長身のスーツ姿で不思議な雰囲気をまとっています。
さらに、外出先でも偶然に出くわすなど、奇妙な出来事が続きます。

田沼の様子を気にした夏目は、直接その客に会い、「あなたは人か、あやかしか」と問いかけます。
返ってきた答えは「あやかし」

驚く田沼に対し、あやかしは「田沼と話したいだけだ」と言います。

夏目は田沼の意見を尊重し、見守ることに決めました。

しかし、妙なタイミングで会話を止め、田沼をじっと見つめるあやかし。
その瞬間、夏目は気づきます。
正体は、三篠が人間に化けた姿だと。

そこから始まった3人の散歩。田沼の体調は徐々に悪くなっていきました。

状況を把握するため、夏目は沼の主である三篠に話を聞きに行きます。

三篠は昔、沼に馬が供物として投げ込まれたことで主となった存在でした。
さらにもう一つの沼には、双子のような存在であるササメがいて、彼が田沼に取り憑いていたのです。

ある日、田沼は奇妙な夢を見た後、庭を調べて木偶人形を二つ発見します。
それは、三篠とササメが勝負の際に使っていた依代。

普段はこの依代を使っているのに、今回ササメは憑依体質の田沼を気に入り、彼を依代にしてしまったのです。

力をつけた三篠に劣等感を抱いていたササメでしたが、やがて田沼から離れ、再び木偶人形に戻ります。

妖怪が出て行った後、田沼の記憶は曖昧に。
しかし後悔はしていない様子でした。

怪しき来訪者 ネタバレ感想

人間バージョンの三篠、性別不明で長身の、にぃっと笑う姿が魅力的です。
またこの姿で登場してほしいですね!

そして友人帳を使わず、自分の足で三篠に会いに行く夏目。
彼の「従わせたくない」という友人への思いが相変わらず好きです。

田沼は今回、複雑な立場でした。

ササメの「友人に追いつけない痛み」を理解しているからこそ、田沼は自分の体を依代に差し出しました。
その優しさは尊いですが、体調を気にかける夏目の気持ちも分かりますね。

さらにそこを気遣う先生……優しさの連鎖。

結局田沼は熱を出して寝込み、記憶も消えてしまいましたが……それでも友情は深まったかなと思います。

田沼やタキが特定の妖怪とガッツリ関わる話、好きなのでまたやってほしいです。

特別編20【幕間探偵】

映画館のイメージ

名取主演の探偵映画を、田沼・西村・北本と一緒に観にきた夏目。

しかし上映途中で機材トラブルが発生し、映画の犯人が誰かを4人で推理することになります。

幕間探偵 ネタバレ感想

出てくる動物が妖にしか見えない夏目。
安直な推理を立てる西村。
犯人目線で考えて引かれる北本。
やたらと目指とく推理し、おそらく正解を引き当てている田沼。
ポップコーンを狙うにゃんこ先生。

田沼すごいですね!
実際に、探偵やれそうな観察目と推理力で、人間の本質を見破るスペックがずば抜けてます。

案外祓い屋界隈とかドロドロしてそうなとこに入っても、上手くやれてしまうポテンシャルではないでしょうか?

99話【ビューティフルドリーマー】

作中に登場した「折り紙人形」

夏目は、名前を返した妖の旅仲間である「折り紙人形」を庭で見つけます。

「折り紙」は珍しく希少な妖力持ち。
狙われる恐れもあるため、夏目は仲間が迎えに来るまで、折り紙の世話をすることになります。

するとその夜から、毎晩美しい風景の夢を見るようになった夏目とニャンコ先生。
それは世話のお礼だそうです。

ある日妙な気配を感じた夏目。

折り紙を狙う小物かと思って警戒しましたが、それは少し怖い折り紙の本当の姿でした。

折り紙はお礼を言って去っていき、その後、夏目の部屋には妖の墨で一面に、花が描かれていました。

ビューティフルドリーマー ネタバレ感想

瓜姫と同様、自分の容姿に悲しんでいる妖を見ると守ってあげたくなりますね。

とはいっても折り紙の元の姿も愛嬌があり、個人的には結構好きです。

そんな折り紙に対応する夏目の対応は、名取さんのきらめきの片鱗を感じました。

まとめ

夏目友人帳24巻ネタバレ感想、要所をまとめると…

  • 「苦手なふたり」はタキの兄・勇の鍵穴探しを手伝う話
  • 「怪しき来訪者」は取りつかれた田沼の元に、三篠が通ってくる話
  • 「幕間探偵」は名取主演の探偵映画を友人たちと観る話
  • 「ビューティフルドリーマー」は折り紙の妖とのハートフルストーリー

ということでした。

個人的には「怪しき来訪者」がおすすめです。
完全なるハッピーエンドではないような気がしますが(田沼が寝込んだりと痛い目みてるし)、やりたいことやった結果という感じがして好きなんですよね。

是非読んでみてください↓

次の巻の記事へ:夏目友人帳25巻ネタバレ感想。100話記念の依代の眠る里は必見!

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この記事を書いた人
ザクロ

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