夏目友人帳22巻のネタバレ感想記事です。
ポチップ
前巻の記事：夏目友人帳21巻ネタバレ感想。名取と的場の過去編も書き下ろし
22巻には
- 85・86話：夏目が田沼・タキと共に旅館の悪鬼を追い払う話「表のれん」
- ニャンコ先生と男の子の話「特別編18」
- 87話：西村と夏目に化けた人形の話「月夜の夏目」
- 88・89話：レイコと友人帳の最初の1ページの話「名前を教えて」
- 雨の日に的場と邂逅する話「特別編19・雨宿りの廃駅」
が収録されていました。
以下ネタバレが含まれますのでご注意ください。
85・86話【表のれん】
隣の市の旅館に妖怪の文献展示を見に来た夏目・田沼・タキは、急な豪雨で宿に一泊することに。
この宿は「客」しか入ってこれない、不思議な宿でした。
ところが暖簾をくぐる妖怪の夢を見て飛び起きた田沼。
居心地の良かった館内の空気も変化したため、三人は調査してみることにします。
宿の主・鮎川さんが言うには、この暖簾は特殊なもの。
夜に魔除けが描かれた裏面に裏返す習慣があるそうですが、昨日は大雨で忘れていたそうです。
だから何かが入り込んでいる。
途中で常連だという妖に出会い、その妖から「入り込んだ悪鬼に出入り禁止の術」をかけて欲しい」と頼まれます。
それは一度貼られると、もう宿には入れない札でーー……
表のれん ネタバレ感想
タキが大活躍でした。
「出入り禁止の札」を作って、夏目と田沼にあげたお守りも機能してますし、昔の文献も読める……
将来はお祖父さんの後を継ぐのでしょうか？もう十分に能力がありそうな感じですね。
今回のイベントに誘ったのもタキだろうな～と。
一瞬ひやりとした結末ですが良かった良かった。
夏目がふすまを開けると現れた階段＋妖が、全員に見えるところ好きです。
そして夏目が「手伝って」と言った時の二人の表情エモい～～～
特別編18
16ページの夏目が登場しない短編です。
パトロール中に妖怪に憧れる男の子と出会ったニャンコ先生。
しかし男の子に見る力は無く、周囲にいる妖たちにも気づきません。
冒険の末、滝にたどり着いた男の子と先生。
先生は斑の姿になり、滝の水を弾いて男の子に虹を見せてあげます。
男の子はそれを見て、妖怪が滝を渡っているのだと感動しました。
特別編18 ネタバレ感想
なんやかんや人間に優しいニャンコ先生。にくいことをしてくれます。
妖に会えてもろくなことは無いと言いながら、思い浮かべるのは嬉しそうな夏目で。
既に、妖が見えることが夏目にとって「良いもの」のイメージなのが、なんだか良いですね。
87話【月夜の夏目】アニメ7期PVにあり
夏目が落としたかもしれない「人形の指」を拾った西村。
するとその夜、二階の西村の部屋の窓に夏目が訪ねてきました。
（どう見ても夏目じゃない）夏目は、指を自分のものだと言いながら、西村に「誰にも言わずに持っていてくれ」と言います。
毎夜現れる夏目。満月の日に散歩に行こうと言う彼に西村はをついていき、廃屋に足を踏み入れます。
そこに落ちていた人形に指をはめると、動き出した人形。
西村は慌てて逃げますが階段を踏み外し……
月夜の夏目 ネタバレ感想
前巻で北本と夏目の話はありましたが、今度は西村です。
夏目の形を取った人形と西村が仲良くなる話……北本の時より平和でした。
友人グループ内でも一番違和感に鈍く、突っ込まない西村。
人形夏目、にこにこしていて見ていると凄く面白いんですけどね。
普段こんなにこにこしてない……よな？
この話はあとがきに凄く納得しました。
同じ状況かでも、楽観的な人であるほど平和に終わって、心配性な名取だった場合が一番大事になる……
そういうことありますよね。
88・89話【名前を教えて】アニメ7期PVにあり
友人帳に名前があるという「ソラノメ」に名を返しに来た夏目。
その妖は友人帳の一枚目、レイコさんが最初に名前を書かせた妖でした。
時々相手の心が伝染することもあり、一人でいるのが好きなソラノメ。
そんな中現れたレイコとの思い出が、今語られます。
レイコと同時期に森に来るようになった「蒼子」という女子高生がいました。
引っ越したてのこともあり、逃げ場のように森にやってくる蒼子。
レイコはやがて、妖から守る為に一緒にいるようになります。
名前を教えてくれないレイコに、勝負で勝って聞き出そうとする蒼子。
ずっと負けていた蒼子ですが、地道な特訓で遂に勝利し、遂に名前を教えて貰います。
「夏目レイコ」。それは乱暴者だから近づいてはならないと噂で聞いていた、女の子の名前でした。
翌日から来なくなった蒼子。しかしそれは恐らく小物妖や雨にあてられて寝込んでいただけでした。
しかし勘違いしたレイコは、蒼子に見せてあげようとしていたあおい花畑にソラノメを案内します。
暇つぶしに丁度いいと勝負をして、名前を書いてソラノメを子分にしたら、レイコはそれっきり。
後日蒼子が訪れた時、レイコはもう来なくなっていました。
名前を教えて ネタバレ感想
タイトルから察せられるとおり、友人帳の始まりの物語でした。
悲しい行き違いで友達に慣れなかった二人。
蒼子よ……そこはレイコの学校を訪ねるんだ……
いつもの場所で会いたいという気持ちも分かるけれども……
見ているしかなかったソラノメの後悔が痛いですね。
心が分かったとしてもレイコは来ないし、蒼子には伝えられないし。
結局何十年もかけて伝えられたのは孫の夏目でした。
この後本当に二人は会うことが無かったのでしょうか？
そういえば夏目が父から聞いた話として「母親は花が好きだった」という話がありました。
レイコさんは「誰と見たって同じ」などと言っていますが、いつかレイコさんが子供（夏目の母）と花を見て、
その影響で夏目の母が「花が好き」と言っていたなら嬉しいなぁと思います。
いずれ作品内で「夏目レイコの生涯」全部が描かれることを願ってます。
特別編19【雨宿りの廃駅】アニメ7期PVにあり
雨が降り出したため、廃駅で雨宿りすることにした夏目とニャンコ先生。
するとそこには、鳥かごを風呂敷で包んだようなものを持った的場が一人でいました。
可愛らしい鳥の声がするそれは、質の悪い妖「ヒトクビ」だと的場は言います。
そもそもなぜ一人でこんなところに居るのか？本当にこれは的場さんなのかと怪しむ夏目。
すると突然電気がつき、巨大な大妖が駅の外に現れました。
的場はその大妖にヒトクビを放ち、食わせました。
ここに来たのは質の悪い妖を手抜き処分するためだったと言い、的場は去っていきました。
雨宿りの廃駅 ネタバレ感想
雨の降る廃駅内ということで、暗さも相まってミステリアス極まる的場静司の回。
個人的に大好きな話です。
夏目が口にした「一門の人を巻き込まない為に一人で来ているのか？」という問い。
悪役ぶってますが、コレも多分あるんでしょうね。
見ないように夏目にも風呂敷をかけるほどの大妖なら、的場の身にも危険があることのような気がします。
先生も騙されるほどのヒトクビもよっぽどです。
これを1人で扱おうとする強い当主。
今までも無茶を無茶とせず、あっけらかんとこなしてきたんだろうなぁと思うような最後の笑顔でした。
まとめ
夏目友人帳22巻ネタバレ感想、要所をまとめると…
- 「表のれん」はタキ・田沼と共に旅館の平和を守る話。
- 「特別編18」は、ニャンコ先生と妖怪に憧れる少年の話。
- 「月夜の夏目」は人形の指を拾って、夏目に化けた人形に会うようになる西村の話。
- 「名前を教えて」は友人帳1ページ目に至る、レイコと蒼子の物語。
- 「雨宿りの廃駅」は、妖を処分しに来た的場と廃屋で出会う話。
ということでした。
友人帳の1ページ目の話は、この物語の根幹のところでかなり重要回だったのではないかなと思います。
表のれん・雨宿りの廃駅も絶対読んで欲しい話でした。
是非！↓
ポチップ
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