―――誰よりも美しく、慈悲深い大聖女。
転生した大聖女は聖女であることをひた隠す,3巻より
―――あなたはこうやって、伝説となっていくのだ。
2020年5月15日発売、『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す3巻』ネタバレ感想記事です。

シリル団長の領地へ行く『サザランド編』前編です!
この記事では
- 3巻の収録内容
- あらすじネタバレ要約
- 読んだ感想&考察(書き下ろし&特典含む)
をまとめています。
3巻の収録内容は?

書籍3巻に収録されているのは、
小説家になろうの50 第一騎士団復帰1→68 サザランド訪問15部分。
追加で書き下ろしが4つ加わった内容でした。
- セラフィーナがサザランド訪問した件を兄王子に報告する話
- セラフィーナがすっぽかした公務をシリウスがフォローしていた話
- アルテアガ帝国・ブルーがフィーアの実家を訪れる話
- デズモンドに『フィーアが大聖女認定された』と報告が入る話
さらに電子書籍で購入すると
初回限定特典▼
- カノープスがセラフィーナ護衛騎士に任命されたときの周囲の反応
こちらも付属します。

お値段は同じなので、購入するならDMMブックスなどの電子書籍がおすすめです。
3巻本編ネタバレあらすじ
前巻で黒竜探索が終わり、今巻はフィーアが第一騎士団に復帰するところからです。
10年前の内乱の地・サザランドへ

フィーアの次の職務は、10年前に内乱が起こった土地『サザランド』への慰問です。
サザランドとは?
- 公爵であるシリル団長が治める土地
- 前世でセラフィーナの護衛騎士だった青騎士『カノープス』の領地で、フィーアにとってもなじみ深い土地
- 10年前に『サザランドの嘆き』と呼ばれる内乱が起き、(シリル団長含む)今だ多くの者の傷が癒えていない
→毎年慰問に訪れている
文官を含む計100名ほどで訪れたフィーアたち。
しかしサザランドの土地に入ると「歓迎されていない」という空気が……
『サザランドの嘆き』で、住民の多くは騎士に悪い印象を抱いています。
【概要】サザランドの嘆き

『サザランドの嘆き』は10年前、シリル団長が17歳の時の内乱です。
(※シリル団長は別の地にいました)
発端はシリル団長の母である公爵夫人(国で二位の聖女)が崖から落ち、命を落としたことでした。
珍しい薬草を求めて崖を訪れ、住民たちに採取を命じていた公爵夫人。
そこで強風にあおられ、海へ落ちたのです。
その時、公爵夫人に同行していた従者や騎士たちは慌てて海へ飛び込みましたが、
サザランドの民たちは飛び込ませんでした。
理由は、公爵夫人が元離島出身であるサザランドの民を差別していたから。
海に落ちる直前にも「触れたら手を切り落とす」などと暴言を吐いていたためでした。
この報告を受けて激怒したのが当時のサザランド公爵(シリル団長の父)。
公爵は「国の礎たる聖女様を見殺しにした罪を命で償え」と騎士たちに住民討伐を命じました。
戦いの中で公爵が命を落としたため、二日間で終了したこの内乱。
しかし戦力が劣る住民側の犠牲は数百人でており……
国が後から下した裁定も、公爵家に科された処罰はごくわずか……
ゆえに10年たった今も住民たちは公爵家と騎士団に嫌悪を抱き、
関係改善は難しい状況となっています。
尚、付属事項として『カーティス・バニスター』という騎士だけがサザランド住民に受け入れられたため、
第十三騎士団団長として配属されました。
シリル団長の両親事情

膠着した状態に、シリル団長から「強心剤」として期待されたのがフィーアでした。
大聖女信仰が強い土地なので、赤い髪を持つフィーアなら事態を好転させられるかも……
しかし物事はそう簡単にはいかず。
シリル団長がバジリスク(魔物)に襲われていた子供を助けても、
「住民の管理不足だと罰を受けるんだろう」と卑屈な発言をする住民たち。
シリル団長は落ち込んでいます。
思い出すのは両親のこと。
弟が欲しいと言うと、「公爵家にスペアは不要だ」と言い捨てた母。
実力は一位なのに年齢が足りないため、妃でなく公爵夫人となったことに引け目を感じる父。
シリル団長は幼くして、母は母ではなく「聖女様」であり、
自分は敬い仕える存在なのだと学びました。
「最も力ある聖女様が、我が家に住まわれている。
これ以上、何を望むというのだろう」
蘇り信仰と大聖女認定

ところが……
大聖女様の訪れを記念するお祭りの最中、フィーアは『大聖女様の生まれ変わり』に認定されます。
キッカケは300年前サザランドを訪れた大聖女様についてしゃべる住民たちに、ついフィーアが割り込んでしまったことでした。
大聖女様についての正確な情報の補足。
これを聞いて『蘇り信仰』を信じている住民たちは「もしかして大聖女様の生まれ変わりでは?」と質問を繰り返します。
そしてフィーアが大聖女様の発言とかぶる返答を繰り返した結果……

クラゲの踊りをイルカの踊りと間違えたり
大聖女様の生まれ変わりだと認定されました。
シリル団長からすると意味の分からない事態ですが、しかし住民たちの好感度は確実に上がっているわけで……
団長は、戸惑いながらもこの事態を受け入れます。
切り伏せられるカーティス団長

そんな中一人で買い物をしていると
族長の孫・エリアルたちに誘拐されそうになったフィーア。
嗅がされた薬は聖女であるため効きませんが、「病人がいる」と聞いて自らついていきます。
連れていかれたのは、海沿いの洞窟に隔離された50名ほどの黄紋病患者たちの元でした。
しかしそこに、フィーアを追ってきたカーティス団長が現れます。
いつも違う様子で剣を抜く団長に、病人たちと大聖女様を守らなければ!と剣を抜く住民たち。
そして数の力で、カーティス団長を切り伏せ……
カーティス団長は死にかけの中、セラフィーナ様の護衛騎士・カノープスとして生きた前世を思い出します。
セラフィーナとカノープス

カノープス・ブラジェイ。
彼は17歳の時に、セラフィーナ(6歳)に実力を見込まれて、
10年間護衛を勤めた騎士でした。
しかしセラフィーナが16歳の時、カノープスの治める土地である「サザランド」が窮地に。
黄紋病が流行り、あわや民族全滅の危機に陥ります。
この事実を偶然知ったセラフィーナは……
独断で、公務をすっぽかしてサザランドに急行しました。
普通にいけば往復三週間かかる行程を、早馬用のルートで二日で駆けたセラフィーナ。
そしてほかのどの聖女も治せなかった黄紋病を、『病魔根絶』と唱えて一瞬で完治させました。

規格外すぎる……
ボロボロになってまで来てくれた美しい大聖女。
この伝説は、現在も『大恩を受けた』としてサザランドの民に語り継がれています。
……という前世を思い出し、
その場所が魔王城を思い出させる洞窟だったこともあり、
『今度こそお助けしなければ』という感情に取りつかれたカーティス団長。
剣を抜き、住民に切り伏せられましたが……
フィーアによって傷はすぐさま治癒。
そして目覚めて尚、殺気をみなぎらせるカーティス団長の不自然さに、
フィーアは彼がカノープスだと気づきます。
300年経っての再会に、フィーアは泣き崩れました。
書き下ろし&特典SS感想

4書き下ろし部分と特典SSの感想です。
- セラフィーナがサザランド訪問した件を兄王子に報告する話
- セラフィーナがすっぽかした公務をシリウスがフォローしていた話
- アルテアガ帝国・ブルーがフィーアの実家を訪れる話
- デズモンドに『フィーアが大聖女認定された』と報告が入る話
3巻の書き下ろしはこの4本ですが、やはりシリウスは最強でした。
サザランド急行の件で嫌味を言われる状況を、丸っとひっくり返してくれたシリウス。

まさかの形勢逆転!?
権力も頭も戦闘も強い完璧イケメンが描かれています……
青竜4頭を倒した様子なども見どころなんですが、それよりもやっぱり舌戦というか
口&頭が強いのが読んでいて楽しすぎましたね。
後は女神女神言ってるアルテアガ三兄弟を、諦めさせるために女神捜索隊が組まれ……という話も。
フィーアの知らないところでも事態は動いているようです。
そして電子書籍での購入で付属する初回特典は、セラフィーナの護衛騎士に選ばれた時のカノープスです。
セラフィーナが人気なのでバッシングが……そりゃ大変ですよね。
しかしカノープス、そのオチはどうなのか……いや断れないか…うん。
ぜひ読んでみてください!
後、お得情報として
転生した大聖女~は特典が付く電子書籍一択ですが、
シリーズをそろえるつもりなら、上で紹介しているDMMブックスは安くあがる可能性が高いです。
還元率が時に70%などに跳ね上がるので、巻数が増えるほど差が付きます。
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