「300年前、私は志半ばで倒れ、聖女たちに私の魔法を伝えることはできなかったわ。だから、今それをやりたいの」
転生した大聖女は聖女であることをひた隠す,11巻より
2025年3月14日発売の『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す11巻』ネタバレ感想記事です。

選定会1次審査が終わり、結果が出て、2次審査が始まるところまでです!
この記事では
- 11巻の収録内容
- あらすじネタバレ要約
- 読んだ感想(本編・書き下ろし別)
をまとめています。
11巻の収録内容は?なろう対応箇所も

まずは簡単に11巻の収録内容です。
今巻は小説家になろうの
218 筆頭聖女選定会 一次審査9→242 筆頭聖女選定会 二次審査 5
部分が書籍化。そこに書きおろしが5つ加わった内容でした。
- 聖女『プリシラ』視点の一次審査
- フィーアと同室の先輩騎士『オルガ』から見たフィーア
- 国宝の鎧を真っ二つにしてしまったザカリーの話(前巻の話)
- 300年前・シリウスとの恋人デート(前巻の続き)
- 300年前・セラフィーナの詩歌集が出版される話
さらに電子書籍で購入すると以下の二つも付属しています。
初回限定特典▼
- 第一次審査後に聖女姿のフィーアがシリル団長&サヴィス総長と鉢合わせる話
電子書籍購入特典▼
- お酒が入ったフィーアが、理想の上司について考えて口に出す話

2つも短編が多く収録されるため、購入するならDMMブックスなどの電子書籍がおすすめです。
11巻本編ネタバレあらすじ
選定会一次審査の途中で終わった前巻。
11巻は一次審査の2/5日目からです。
モーリスを治癒しようとするプリシラ

一度患者を決めてしまえば、治癒完了まで変更できないにも関わらず、
一番難易度の高い『モーリス』の担当になっていたプリシラ聖女。
膝下欠損がどうにもならないと分かっていながら、いったいなぜ……?
教会特製の魔力回復薬で真っ青になり、遂に倒れてしまったプリシラ。
フィーアは回復薬の痛みを取り除いた後、帰りの馬車で話を聞きます。
「プリシラならモーリスを治せる」というフィーアの言葉に、素直に話してくれたプリシラ。
10年前、6歳の時、1人で森に入って竜に遭遇し……
騎士であるモーリスに助けてもらったと。
その際にモーリスが怪我をし、その後サヴィス総長を庇って膝下欠損。
カルテを見てそのことを知り「自分を助けたりしなければ」と考えたプリシラは、「絶対に治さないと」と考えたそうです。
フィーアとモーリス連携治癒

翌日、フィーアとの連携治癒を受け入れたプリシラ。
フィーアが参戦したのは、「鍛えられる脚」を再生することは前世でもセラフィーナしかできなかったからでした。
しかし普通に再生するだけなら、プリシラだけでも可能。
ただ勢いが足りないので、フィーアはプリシラの腕を通して魔力を流します。
そしてとてつもない量の魔力がプリシラの腕を流れ……
モーリスの脚は瞬く間に再生。歩けるようになりました。
「あなたがぶっちぎりのナンバーワン聖女よ」と叫んだプリシラ。
ローズはプリシラが欠損を治した(というフィーアの言)を聞いて真っ青になり……
この時点でシリル団長の頼みもほぼ完遂でした。
サヴィス総長の過去

王城に戻り大聖女の薔薇に魔力を流しに行くと、サヴィス総長が待っていました。
モーリスの脚再生のニュースを受けて、フィーアへのお礼を言いに来たサヴィス総長。
流れで「10年前の出来事」を語ります。
自分が「王太后はモーリスの欠損を治してくれる」と読み間違えたのだと。
冷静に考えれば、次席聖女であるシリルの母が亡くなった後だったのに、治すわけがなかったと。

どういう意味??競争相手がもういないから的な…?
フィーアは総長と王太后の間に、まだ解決していない問題があるのだろうと推測しました。
一次審査終了【結果】

選定会第一審査4日目。
フィーアがしたいのは300年前に出来なかった「聖女たちに自分の魔法を伝えること」でした。
そしてアナたちの魔法が上達したため、中等症の病室がほぼ空っぽになっていたこの日……
フィーアは連携治癒で重症者を治すために、聖女たちを集めました。
連携治癒に加えて聖石で勢いを足せば、全員を治すことも可能。
選定会一次審査は、前代未聞の「全患者治癒」と言う形で終了しました。
| 1位 | フィーア | 242ポイント |
| 2位 | プリシラ | 225ポイント |
| 3位 | アナ | 132ポイント |
フィーア一位という結果には、聖女たちも皆喜んでくれました。
二次審査開始&大主教に遭遇

4日後に開始された二次審査。
【二次審査概要】
5日間で王城の敷地内にある薬草を使い、できるだけ多くの薬を作る。
不調のある騎士団長三人への投薬も可。
フィーアは秤を使って薬を調合しないため、不利になる試験です。
一日目は王城内に植えられた薬草を摘んで過ごしたフィーア。
そして二日目の朝、なぜかそれぞれ行き倒れていた
ガザード大主教『ウォーレン』&サザランド大主教『カシミル』(選定会の審査員)に出会います。
二人は自発的に教会への『隷属の証』の模様を体に刻んだらしく、これにより発熱したり、体が痛んだりするのだとか……
「気が変わった時用に」「古傷に」とそれぞれ薬を渡したフィーア。
二次審査に戻ります。

なんか教会不穏だよねぇ…
11巻の気になる部分&感想
11巻を読んでいて気になった部分や感想です。
本編について

プリシラ聖女が思った以上に可愛くてびっくり!!
「私の価値は聖女としての能力の高さにしかない」と言う自己肯定感の低さとか、実は心細いからフィーアとの連携治癒をOKしたとか……

う~~ん、好き!!
このツンデレっ子がフィーアにほだされていく様が最高ですね。
モーリスとの恋芽生えないかなぁ……年の差ありすぎか?
プリシラが多分16歳で、モーリスが40歳くらいですからね……
そしてまだまだ続いていきそうな選定会。
シリル団長からの頼まれごとを終わらせても、「前世の続きとして聖女たちに魔法を教えたい」と言われれば……
そりゃ~魔人からフィーアを隠したいカーティスも、何も言えなくなりますよね……
でも協会の謎は気になるところです。
サザランド大主教のほうは役目を押し付けられた感もありますし、発熱や体調不良があるということは、もしかしてコレットの症状とも関連してくる……?
何かが隠蔽されている予感ですが、選定会に関連して明らかになってくれればいいですね!
書きおろし部分について

書き下ろし5編+初回特典+電子書籍特典の7編。
※初回特典&電子書籍特典SSは、
DMMブックスを含む電子書籍で読むことができます。
やっぱりもうカップルにしか見えない300年前の『続・恋人デート』は必見でした。
シリウスお金持ってるなぁ…持っているというレベルじゃなく持ってるなぁ……
全然知らない「三秒ルール」が登場しましたね。
「三秒以上目を止めていた宝飾品は全て購入」って何……?
私が知っているやつとは本質的に真逆すぎるんですが……
後は表紙をイメージして書かれたと言う初回特典。(電子書籍で今でも読めます)
シリル団長やサヴィス総長から「順位が一位の聖女様」扱いされるフィーアの話も好きです。
上官見たら説教を感知してすぐに逃げようとするフィーア、いくらあってもいいですよね。
クェンティン団長の珍しい見せ場も必見……案外口がたつんですね…(失礼)
これ以上は是非、ご自分で読んでみてください▼
―――
繰り返しになりますが……
特典ショートストーリー2本は、現在でも電子書籍限定で読める内容です。
正直、
この特典SSを読まないのはかなりもったいないです。

キャラ同士の距離感や感情の機微は、感想より本文を読んだほうが何倍も刺さります!
そしてシリーズ買いそろえたくなった場合、
DMMブックスは安くあがる可能性が高いです。
時期によっては
70%以上のポイント還元が行われることもあり、
巻数が増えるほど差が出るからです。
他の巻を違う電子書籍サイトで買うのは嫌ですよね?
DMMブックスは後悔しにくい選択肢として一押しです!


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