「シェアトはちっとも情けなくないわ!シェアトはカッコいいし、りっぱよ!!」(略)
「シェアトはカッコいいわ!!」
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2023年2月15日に発売の、『転生した大聖女は聖女であることをひた隠すzero2』読了しました。完全書き下ろしの、300年前過去編です!
セラフィーナ6歳の物語!続編が出ました!
右がシェアト、真ん中がミラクです。セラフィーナを守る、赤盾近衛騎士団に抜擢された騎士です。
そして舞台はセト海岸。
現代で総長の母親がいるところだ…!
今巻は前置き&小噺➡セト海岸へ➡小噺という構成でした。
シリウス×セラフィーナ
「オレの姫君になったとしても、少し騒がれて終わりです」
初っ端からぶっとばすシリウス!!
セラフィーナを『オレの姫君』と呼ぶシリウス。
王に向かって、セラフィーナに騎士の誓いを行うと宣言をします。
「ははは、分かっていたが、オレが仕えるのはお転婆姫だったのか」
そういうと、シリウスは上機嫌な様子で笑い始めた。
新キャラ紹介
今巻では新キャラも多数登場したので、ザっとまとめてみます。
- シュアト・ノールズ……右半分が赤髪で、左半分が黄髪の騎士。
何を言っても興味深げに目を輝かせているセラフィーナに仕えたことで性格のタガが外れた。 - ミラククォーク……薄桃色の髪の騎士。セラフィーナの『保護者』的役割。
- オリーゴー……泣き虫な初代精霊王。セラフィーナは精霊王だと気づいていない。
- ルーンティア……オリーゴーと恋に落ちた人間の少女。ずっと前に亡くなっている。
ファンタジー用語まとめ
今回出てくるファンタジー用語について、簡単にまとめてみました!
セト海岸 | 右海岸沿いに王家の離宮がある。セラフィーナやセブンが懐かしさを感じる場所。 |
ロドリゴネ大陸 | 世界最古の大陸。 |
ロドリゴネ大陸のかけら | 海に向かって三日月形に白浜が延び、何百もの巨石が並んでいる。王家が管理する禁則地。 |
レグルス王 | 精霊王と人の子の間に生まれたナーヴ王国初代国王 |
セト海岸編(または初代精霊王との邂逅)
セト海岸にお忍びに来た王(セラフィーナの父)によると、異なる種別のものが交わった場合、子には母親の種が継承されるそうです。
「そのルールに則り、初代精霊王と人の子に間に生まれた我が王家の者は、全て人となった。(略)」
つまり、精霊王オーリゴーと人間ルーンティアの子が初代国王で、その子孫にあたるのがセラフィーナだね
初代精霊王は妻と子供たちが亡くなったのを見届け、この地に見えない宮殿を建てて籠っているそうです。
王は時々、力の欠片『黄金貝』を海に落として海水温を保ち、効果を世界中に広げていました。
ところが黄金貝が無くなり、3年前くらいから海水温が上昇。このことを精霊王に伝えることが必要不可欠だと国王(セラフィーナの父)は考えています。
まぁバカンスで終わるわけなかった
ミッション:ファンタジー世界の温暖化を救え!!が発生しました。
尚、この事項について聞いたシリウスの反応がこちらです。
あの時、セラフィーナが精霊の言葉を理解できることについては、一切話していなかったな。……僥倖だ。
セラフィーナを可愛がっている王ではあるが、場合によっては彼女を介して初代精霊王と接触を図ろうとするかもしれない。
世界の安否よりセラフィーナの安否。
仕える王ですら、セラフィーナを傷つける可能性があれば警戒対象のようです。
そこに痺れる憧れるっ!
しかし血族にしか反応しない隠された宮殿に触れ、暴いてしまうセラフィーナ。
無事、初代精霊王との邂逅を果たします。
精霊王オーリゴーとの出会い
セラフィーナ&セブン&カーティスが出会ったのは、精霊である一人の少年。
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少年はそういうと、私の手を取ったまま、おーん、おーんと声を上げて泣き出した。
すると、どういう仕組みなのか、突然、辺り一面に激しい雨が降り始める。
「えっ、雨?」
神様みたいだね……
セラフィーナに分かるはずはありませんが、勿論初代精霊王です。
セラフィーナが精霊の言葉を話せること、愛したルーンティアの髪色を持つことにまさかの感涙……
雨に濡れたため、特別な服をいただきました。
私が手を伸ばして、オリーゴーの頭をよしよし撫でると、彼はびくりと体を揺らした後、《もっと撫でて》と言ってきた。
かーわーいーいー
また会う約束をして宮殿を出る一行。
普通に気に入られて終わりました。
シェアトの復讐
今巻のもう一人の主役といってもいいような存在。それがシェアト(表紙右の青年)です。
彼は探索中のヴラドの森から、毎日大怪我をして帰ってきます。
無茶をする理由は、彼の過去に関係がありました。
シェアトの過去
シェアトは10歳になった日に魔物が棲む森に入り、魔物に後をつけられていたことに気付かずに村に戻ってしまいました。
そして村ごと魔物に襲われ……
家族を全員殺され、
村は焼かれ、
その後しばらく記憶喪失
というつらい過去を持ちます。
そして、その髪の半分が、家族と仲間が殺された日に血色に染まった。
壮絶……!!
見た目からチャラいお兄さん的なの想像していましたが、重たい過去持ちの人物でした。
そしてその因縁の魔物《輪紋魔獅子》(りんもんまじし)に遭遇します。
魔人もそうだけど、『紋』があると強いんだろうか?
輪紋魔獅子殲滅戦
しばらくの沈黙の後、シリウスは唇の端を吊り上げた。
「いい表情だ。では、殲滅戦といこうか」
輪紋魔獅子には一番初めに殺した生物の影を乗っ取るという性質があり、二足歩行です。
獅子型の二足歩行は気持ち悪いな……
倒すと影が体から離れ、空に昇っていきます。
殲滅戦にはセラフィーナも同行することに。
余談ですがこの章タイトル好きです↓
【挿話】出発準備(え?姫君同行!?)
シリウスから、戦闘に入って3分手を出すのは待てと言われたセラフィーナ。
カップラーメン?
自分と騎士と相手の力量を確かめる為だそうです。
今は我慢だわ。我慢よね。それとも、数え間違えた振りをしてもいいかしら。
堪えている様子が健気で尊いです。
シリウス以外の騎士には、セラフィーナの聖女能力初お披露目になります。
「見えなき鎖よ、太く長く伸びて眼前の魔物をとらえ、絡みつき、その動きを制限せよーーー『捕縛』!」
かなり押され気味のピンチな状況だったのに、規格外の能力を見せ圧勝。
喜び通り越して呆れる騎士たちでした。
「……いや、セラフィーナ、よければもう少し、ここにいてもらえるだろうか?」
シリウスの言葉通り、輪紋魔獅子を『殲滅』しました。
まとめ
転生した大聖女は聖女であることをひた隠すzero2をザックリ纏めると、
- 初代精霊王・オーリゴーと仲よくなった
- シェアトの過去が壮絶だが、弔い合戦に成功した
- シリウスとセラフィーナは相変わらず仲が良かった
ということでした。
ZEROの物語はまだまだ続きそうです。
ZEROも2023年秋からコミカライズされており、よりファンタジーな世界観のイメージが明確になるのではないでしょうか?
同時発売の8巻の感想も書きましたのでこちらもご覧ください↓
転生した大聖女は聖女であることをひた隠す8巻【ネタバレあり感想(特典共)】
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